基礎生物

科目基礎情報

学校 仙台高等専門学校 開講年度 令和06年度 (2024年度)
授業科目 基礎生物
科目番号 0005 科目区分 専門 / 必修
授業形態 講義 単位の種別と単位数 履修単位: 1
開設学科 マテリアル環境コース 対象学年 3
開設期 後期 週時間数 2
教科書/教材 生物基礎(実教出版)
担当教員 佐藤 徹雄

到達目標

*生命現象、特に「遺伝子」と「遺伝子発現」について基本的な知識を得て、その過程の概要を理解すること。
*最近の生命科学技術関連のニュースについて、正しい知識に基づいて自分の意見を持つこと。
*地球上の生命の多様性について理解し、この観点からの地球環境についての問題意識を持つこと。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
生物学の基礎知識基礎的な生物学用語について、その概念を理解し包括的に解説できる。個々の基礎的な生物学用語について説明ができる。基礎的な生物学用語を説明できない。
基本的な遺伝子発現過程遺伝子発現過程の要点と意味を理解し、説明できる。遺伝子発現の過程の概略を説明できる。遺伝子発現過程の概略を説明できない。
ヒトの身体の仕組み基本的な原理を理解し、概要を説明できる。基本的な原理を概ね説明できる。基本的な原理を説明できない。
環境、生物多様性近年の知見について、正しい知識に基づいて理解し、問題意識を持てる。近年の知見について概ね理解し説明できる。近年の知見について説明できない。

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
生命現象についての基礎的な知識の解説を中心に、最近の生命科学関連のニュースやトピックスについての解説も行う。
また、遺伝的多様性、種多様性の重要性と、地球環境と生物の関係の問題についても取り上げ解説を行う。
授業の進め方・方法:
各週の授業前に、授業で用いるスライド・ダイジェスト版をTeamsを利用して配布する。
授業は教科書に加え、PC投影による画像・図表、動画などを多用した講義を行う。
授業の最後にはその週の授業内容についての簡単な確認テスト(Formsを利用)を実施し、同時に質問や感想・要望を受け付ける。Formsでの質問は原則翌週に回答する。
注意点:
• 各自、ノートを用意すること。少なくとも参考資料の「Note」とある図表は、ノートに貼付しておこう。その他、授業中の興味を持った図表や事項をメモする、説明のあった教科書の関連事項を写しとる、授業中に指示のあった事項をまとめるなどの作業で、ノートを自分自身のテキストとして作って行ってほしい。同時に、自分自身で考えた事、感想などもノートに書き留めることも役に立つはず。
• 授業後のFormsの提出がない場合は欠席扱いとします。
• 欠席が5回を超えた場合は、単位の認定はありません。
• 講師に連絡がある場合はTeams、または z20maeda@sendai.kosen-ac.jp まで。

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
後期
3rdQ
1週 ガイダンスと「地球の生物」 授業のガイダンスを行う。地球の生物の共通点と多様性の概略を理解できる。真核生物と原核生物の違いを説明できる。
2週 「細胞とエネルギー」 細胞膜の特徴、真核生物での細胞呼吸の概略を理解する。多細胞性の意味を考察し説明できる。
3週 「多細胞生物と細胞分化」 多細胞生物の発生過程の概略を理解できる。細胞分化の意味を理解し、説明できる。
4週 「タンパク質と遺伝子」 生物におけるタンパク質の重要性とその構造を理解し、説明できる。遺伝子とは何であるかを理解する。
5週 「染色体とDNA」 染色体、遺伝子、DNAの関係性を理解し、説明できる。DNAの構造の概略を理解する。生殖細胞と体細胞の違いを説明できる。
6週 「遺伝子の発現(1)」 転写・編集・翻訳という遺伝子発現過程の概略を理解し、説明できる。相補的塩基対の重要性を理解できる。
7週 「遺伝子の発現(2)と復習」 遺伝子発現過程の全体的な流れを説明できる。真核生物と原核生物の遺伝子発現過程の違いを説明できる。
8週 「遺伝子と病気、突然変異」 遺伝子変異によって何が起こり得るかの概略を説明できる。
4thQ
9週 確認試験(中間試験) これまでの確認問題が解ける。これまでの内容について、総合的な演習問題が解ける。
10週  中間試験の解説、「神経系」 中間試験の解説を理解する。ヒトの神経系の基本的な構成を理解する。
11週 「免疫系」 ヒトの自然免疫と獲得免疫についてその概略を理解し、説明できる。
12週 「遺伝子工学」 各種遺伝子工学の基本的機序を理解する。どのような場面で遺伝子工学が応用されているか、理解し説明できる。
13週 「地球の生命の歴史」 生命の起源について現在考えられている仮説を理解できる。地球の生物の歴史やヒトの歴史の概略を説明できる。
14週 「生態系」 バイオームについて説明できる。物質循環、生態学的遷移についての概要を理解し説明できる。
15週 「生物多様性」 生物の多様性(遺伝的・種・生態学的)の重要性とその現状を理解し、説明できる。
16週 確認試験(中間試験) これまでの確認問題が解ける。これまでの内容について、総合的な演習問題が解ける。

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週

評価割合

中間試験期末試験相互評価態度ポートフォリオ確認テスト他合計
総合評価割合454500010100
基礎的能力30300001070
専門的能力1010000020
分野横断的能力55000010