プログラミングⅠ

科目基礎情報

学校 仙台高等専門学校 開講年度 令和04年度 (2022年度)
授業科目 プログラミングⅠ
科目番号 0008 科目区分 専門 / 必修
授業形態 講義・実習 単位の種別と単位数 履修単位: 1
開設学科 マテリアル環境コース 対象学年 3
開設期 前期 週時間数 2
教科書/教材 授業中に配布もしくはブラックボード上にアップする資料
担当教員 葛原 俊介,浅田 格

到達目標

情報処理系領域は、コンピュータを用いて数値計算に関連した問題を扱うための教育領域である。情報処理分野は、少なくとも一つの言語でプログラミング技術を習得し、問題の扱い方を考える能力を養うことを目標とする。
また、文書作成ソフト、表計算ソフト、プレゼンテーションソフトを使い、技術者が身につけるべき基礎的な表計算や発表等が行えるようにする。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
ソフトを用いた表計算教員の助言なしに表計算ソフトを用いて様々なデータの表計算を行なうことができる。教員の助言があれば表計算ソフトを用いて様々なデータの表計算を行なうことができる。教員の助言を受けても表計算ソフトを用いて様々なデータの表計算を行なうことができない。
C言語によるプログラミング教員の助言なしにC言語を用いてプログラミングを組み、指示した数値計算を行える。教員の助言があれば、C言語を用いてプログラミングを組み、指示した数値計算を行える。教員の助言があっても、C言語を用いてプログラミングを組めず、指示した数値計算も行えない。
プレゼンテーションプレゼンテーションソフトを用いて発表スライドを作成でき、その内容を8割以上の聴衆が理解する発表ができる。プレゼンテーションソフトを用いて発表スライドを作成でき、聴衆の前で発表ができる。プレゼンテーションソフトを用いて発表スライドを作成できない。

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
当科目では、ユーザ関数や配列を利用した統計処理と、連立方程式や代数方程式や数値積分などの解法を学習し、コンピュータによる工学問題の解決能力を高める内容となる。授業展開は、コンピュータ室を利用した演習が中心となり、自ら各課題のプログラムを作成できる能力を身に付けさせる。
授業の進め方・方法:
文書作成ソフト、表計算ソフト、プレゼンテーションソフトの基本的な操作方法や活用法を演習形式で学んでもらう。またプログラミングに関しては、C言語を使いプログラミングの基礎、例題の考え方を講義にて解説後、プログラミング演習を実施する。
注意点:
数学や工学などの様々な問題を解くために基本的なC言語の文法を学習し、工学分野の具体的な問
題を解くためのプログラミングを演習しながら進める。その理解を高めるためには、その背景となる積極
的な学習と、日常的に予習と復習を行う習慣を身につけることが必要である。
 予習:ブラックボード上にアップする課題やテキストに目を通しておく
 復習:授業中におこなった操作等を自ら再現できるか確認する

1年生、2年生で実施する数学、物理を始め、3年次以降の実験系科目、卒業研究等にも関連する科目であるので高い意識を持って学習すること。
すべての試験およびレポートで合格点をとることで、この科目の合格とする。

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 授業ガイダンス 講義の到達目標や授業の内容について理解する
2週 表計算演習(1) コンピュータにおける初歩的な演算の仕組みを理解できる。表計算ソフトを用いて様々なデータの表計算ができる。
3週 表計算演習(2) コンピュータにおける初歩的な演算の仕組みを理解できる。表計算ソフトを用いて様々なデータの表計算ができる。
4週 表計算演習(3) 表計算ソフトを用いて様々なデータの表計算を行う。科学技術論文に相応しいグラフの作成をできる。
5週 表計算演習(4) 表計算ソフトを用いて様々なデータの表計算を行う。科学技術論文に相応しいグラフの作成をできる。
6週 表計算演習(5) 表計算ソフトを用いて様々なデータの表計算を行う。科学技術論文に相応しいグラフの作成をできる。
7週 表計算演習(6) 表計算ソフトを用いて様々なデータの表計算を行う。科学技術論文に相応しいグラフの作成をできる。
8週 表計算演習の試験 2~7週の内容理解の確認試験が解ける。
2ndQ
9週 ガイダンス、C言語プログラミングの概略 C言語プログラミングの概略を説明できる
10週 プログラム作成と実行までの流れ、フローチャート、Linuxシステム、テキストエディタ プログラム作成と実行までの流れ、フローチャートの書き方、Linuxシステムの概略を説明できる
11週 連接に関連するプログラム 定数と変数を説明できる。
整数型、実数型、文字型などのデータ型を説明できる。
12週 条件分岐に関連するプログラム 条件分岐のフローチャートが書ける
if文、else文、比較演算子が説明できる。
13週 プログラミング演習 基本コマンドの入力、テキストエディタの起動、ファイルの保存、読み込みができる。
整数型、実数型などのデータ型に応じたデータの入出力ができる
14週 プログラミング演習 算術演算および比較演算のプログラムを作成できる。
15週 期末試験の返却と解説 期末試験の返却と解説
16週

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
基礎的能力工学基礎情報リテラシー情報リテラシー情報を適切に収集・処理・発信するための基礎的な知識を活用できる。3
論理演算と進数変換の仕組みを用いて基本的な演算ができる。3
コンピュータのハードウェアに関する基礎的な知識を活用できる。3
情報伝達システムやインターネットの基本的な仕組みを把握している。2
同一の問題に対し、それを解決できる複数のアルゴリズムが存在しうることを知っている。2
与えられた基本的な問題を解くための適切なアルゴリズムを構築することができる。2
任意のプログラミング言語を用いて、構築したアルゴリズムを実装できる。2
情報セキュリティの必要性および守るべき情報を認識している。2
個人情報とプライバシー保護の考え方についての基本的な配慮ができる。2
インターネット(SNSを含む)やコンピュータの利用における様々な脅威を認識している2
インターネット(SNSを含む)やコンピュータの利用における様々な脅威に対して実践すべき対策を説明できる。2
専門的能力分野別の専門工学材料系分野情報処理プログラムを実行するための手順を理解し、操作できる。3
定数と変数を説明できる。3
演算子の種類と優先順位を理解し、適用できる。3
算術演算および比較演算のプログラムを作成できる。3
データを入力し、結果を出力するプログラムを作成できる。3
条件判断プログラムを作成できる。3
繰り返し処理プログラムを作成できる。3
一次元配列を使ったプログラムを作成できる。3

評価割合

試験レポート合計
総合評価割合000
基礎的能力000