到達目標
ビジネス課題を特定し、その解決策としてのMinimum Viable Product(以下、MVP)にあたるアプリケーションを設計し、スピーディに構築する社会実装力を養うことを目標とする。Business Model Canvas/Value Proposition Canvasを用いて、事業を漏れなく説明できる。定義した課題を解決するアプリケーションの画面遷移図の構築・データベース設計ができる。デザイン通りのユーザーインターフェイス(以下、UI)構築、会員登録・ログイン、分岐・回帰をノーコードツールを活用して実装でき、Application Programming Interface(以下、API)を使用して外部ツールとの連携を行うことができる。機械学習・ディープラーニングの基本的な法則が理解でき、説明できる。また、外部のArtificial Intelligence(以下、AI)サービスを自身のアプリケーションに導入することができる。
ルーブリック
| 理想的な到達レベルの目安 | 標準的な到達レベルの目安 | 未到達レベルの目安 |
ノーコード実装 | デザイン通りのUI構築、会員登録・ログイン、分岐・回帰をノーコードツールを活用して実装でき、APIを使用して外部ツールとの連携を行うことができる。 | デザイン通りのUI構築、会員登録・ログイン、分岐・回帰をノーコードツールを活用して実装できる。 | デザイン通りのUI構築ができ、会員登録・ログイン、分岐・回帰をノーコードツールを活用して実装できない。 |
機械学習・ディープラーニング活用 | 非線形回帰・決定木の基礎的な法則や、勾配降下法が理解でき、説明できる。また、外部のAIツールを自身のアプリケーションに導入することができる。 | 非線形回帰・決定木の基礎的な法則が理解でき、説明できる。 | 非線形回帰・決定木の基礎的な法則が理解でき、説明できない。 |
新規事業立案 | Business Model Canvas/Value Proposition Canvasを用いて、事業をMECEに説明できる。また、定義した課題を解決するアプリケーションの画面遷移図の構築・データベース設計ができる。 | Business Model Canvas/Value Proposition Canvasを用いて、事業の説明ができる。定義した課題を解決するアプリケーションの画面遷移図の構築ができる。 | Business Model Canvas/Value Proposition Canvasを用いて、事業の説明ができない。 |
学科の到達目標項目との関係
教育方法等
概要:
この科目は企業で事業立案を担当していた教員が、その経験を活かし、企業スタッフと連携しながら新規事業立案、ノーコード実装、機械学習・ディープラーニング活用等について講義及び演習形式で授業を行うものである。
授業の進め方・方法:
配布する教材資料ファイルをふまえ、授業を実施する。
事前学習(予習):次週の授業内容について配布資料を読み、理解できる点、不明な点を整理すること。
事後学習(復習):毎回の授業後に活動内容を振り返り、まとめること。
注意点:
本科目の成績は、課題及び発表により評価する。
授業の属性・履修上の区分
授業計画
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週 |
授業内容 |
週ごとの到達目標 |
後期 |
3rdQ |
1週 |
ガイダンス、新規事業開発の概要、ノーコード開発とBubble.ioの紹介 |
・ノーコード開発の基本概念が説明できる ・Bubble.io上で自分のプロジェクトを作成することができる
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2週 |
Bubble.ioのエディタの紹介 プロジェクト作成と基本的な画面デザインのデモ 演習: 自分のプロジェクトを作成し、基本的な画面をデザインする |
・Bubble.ioを使用して、基本的な画面のデザインができる ・Bubble.ioを使用して、レスポンシブデザインを実装できる
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3週 |
Bubble.ioのデータベース機能の紹介 データタイプとフィールドの作成、CRUD操作のデモ 演習: 自分のプロジェクトに対応するデータタイプとフィールドを作成する |
・データベースの設計ができる ・Bubble.ioを使用して、自分のプロジェクトに対応するデータタイプとフィールドの作成ができる
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4週 |
2週・3週の復習課題 |
・Bubble.ioを使用して、デザイン通りのWebサイトを構築することができる
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5週 |
ユーザーアクションに対するワークフロー設定のデモ 条件分岐とループの作成のデモ 演習: ユーザーアクションに応じたワークフローと基本的なロジックを作成する |
・Bubble.ioのワークフローを設計し、実装できる ・Bubble.ioのワークフローを通してオブジェクトの生成、ユーザー情報の登録、その他データベースの登録/変更/削除ができる
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6週 |
外部APIの利用方法の紹介 API Connectorを使ったデータ連携のデモ 演習: API Connectorを使用して外部データを取得する |
・API Connectorを使用して、外部データの取得ができる ・ワークフローの中でトリガーを生成し外部データの取得を行い、Bubble.ioのデータベースを作成/更新できる
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7週 |
5週・6週の復習課題 |
・Bubble.ioを使用して、会員登録・ログイン機能の実装ができる ・Bubble.ioを使用して、条件分岐・回帰のアルゴリズムを実装できる ・APIを使用して外部アプリケーションと連携する
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8週 |
ペルソナ・カスタマージャーニーの紹介 Business Model Canvas・Value Proposition Canvasの紹介 アプリケーションの検討 |
・Business Model Canvas/Value Proposition Canvasについて説明できる ・Business Model Canvas/Value Proposition Canvasを用いて事業案をまとめることができる
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4thQ |
9週 |
線形回帰・多項式回帰・勾配降下法の解説 ロジスティック回帰・K近傍法の解説 決定木・ランダムフォレスト・ブースティング |
・機械学習について説明することができる ・回帰・分類のアルゴリズムについて説明することができる ・Pythonを用いた機械学習の実装を読むことができる
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10週 |
ニューラルネットワークの解説 画像の処理・予測の解説 LLMの解説 |
・ニューラルネットワークの概要の説明ができる ・LLMのアルゴリズムの概要の説明ができる
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11週 |
ブレインストーミングとアプリケーション設計のガイドライン 演習: ブレインストーミングを行い、自分たちのアプリケーション設計を始める |
・アプリケーションのワイヤーフレーム、画面遷移を引くことができる ・自身の考えたアプリケーションにおいてデータベース設計をすることができる
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12週 |
自身のアプリケーションの設計を完了する |
・アプリケーションのワイヤーフレーム、画面遷移を引くことができる ・自身の考えたアプリケーションにおいてデータベース設計をすることができる
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13週 |
データ設定とインタラクションのガイドライン 演習: データ設定とインタラクションの実装を進める |
・アプリケーションの設計に添った実装を行うことができる
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14週 |
自身のアプリケーションの実装を進める |
・アプリケーションの設計に添った実装を行うことができる
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15週 |
自身のアプリケーションの実装を進める |
・アプリケーションの設計に添った実装を行うことができる
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16週 |
全体プレゼンテーションとフィードバック Q&Aとまとめ |
・アプリケーションの設計に添った実装を行うことができる ・アプリケーションの価値をプレゼンテーションを行うことができる
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モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標
分類 | 分野 | 学習内容 | 学習内容の到達目標 | 到達レベル | 授業週 |
評価割合
| 課題 | 発表 | 相互評価 | 態度 | ポートフォリオ | その他 | 合計 |
総合評価割合 | 80 | 20 | 0 | 0 | 0 | 0 | 100 |
基礎的能力 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |
専門的能力 | 80 | 20 | 0 | 0 | 0 | 0 | 100 |
分野横断的能力 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |