総合科目B [01Tech]

科目基礎情報

学校 仙台高等専門学校 開講年度 令和05年度 (2023年度)
授業科目 総合科目B [01Tech]
科目番号 0038 科目区分 専門 / 選択
授業形態 講義 単位の種別と単位数 履修単位: 1
開設学科 マテリアル環境コース 対象学年 3
開設期 後期 週時間数 2
教科書/教材 適宜、教材資料ファイルを配布する。
担当教員 若生 一広

到達目標

ビジネス課題を特定し、その解決策としてのMinimum Viable Product(以下、MVP)にあたるアプリケーションを設計し、スピーディに構築する社会実装力を養うことを目標とする。Business Model Canvas/Value Proposition Canvasを用いて、事業を漏れなく説明できる。定義した課題を解決するアプリケーションの画面遷移図の構築・データベース設計ができる。デザイン通りのユーザーインターフェイス(以下、UI)構築、会員登録・ログイン、分岐・回帰をノーコードツールを活用して実装でき、Application Programming Interface(以下、API)を使用して外部ツールとの連携を行うことができる。機械学習・ディープラーニングの基本的な法則が理解でき、説明できる。また、外部のArtificial Intelligence(以下、AI)サービスを自身のアプリケーションに導入することができる。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
ノーコード実装デザイン通りのUI構築、会員登録・ログイン、分岐・回帰をノーコードツールを活用して実装でき、APIを使用して外部ツールとの連携を行うことができる。デザイン通りのUI構築、会員登録・ログイン、分岐・回帰をノーコードツールを活用して実装できる。デザイン通りのUI構築ができ、会員登録・ログイン、分岐・回帰をノーコードツールを活用して実装できない。
機械学習・ディープラーニング活用非線形回帰・決定木の基礎的な法則や、勾配降下法が理解でき、説明できる。また、外部のAIツールを自身のアプリケーションに導入することができる。非線形回帰・決定木の基礎的な法則が理解でき、説明できる。非線形回帰・決定木の基礎的な法則が理解でき、説明できない。
新規事業立案Business Model Canvas/Value Proposition Canvasを用いて、事業をMECEに説明できる。また、定義した課題を解決するアプリケーションの画面遷移図の構築・データベース設計ができる。Business Model Canvas/Value Proposition Canvasを用いて、事業の説明ができる。定義した課題を解決するアプリケーションの画面遷移図の構築ができる。Business Model Canvas/Value Proposition Canvasを用いて、事業の説明ができない。

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
この科目は企業で事業立案を担当していた教員が、その経験を活かし、企業スタッフと連携しながら新規事業立案、ノーコード実装、機械学習・ディープラーニング活用等について講義及び演習形式で授業を行うものである。
授業の進め方・方法:
配布する教材資料ファイルをふまえ、授業を実施する。
事前学習(予習):次週の授業内容について配布資料を読み、理解できる点、不明な点を整理すること。
事後学習(復習):毎回の授業後に活動内容を振り返り、まとめること。
注意点:
本科目の成績は、課題及び発表により評価する。

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
後期
3rdQ
1週 ガイダンス、新規事業開発の概要、ノーコード開発とBubble.ioの紹介 ・ノーコード開発の基本概念が説明できる
・Bubble.io上で自分のプロジェクトを作成することができる
2週 Bubble.ioのエディタの紹介
プロジェクト作成と基本的な画面デザインのデモ
演習: 自分のプロジェクトを作成し、基本的な画面をデザインする
・Bubble.ioを使用して、基本的な画面のデザインができる
・Bubble.ioを使用して、レスポンシブデザインを実装できる
3週 Bubble.ioのデータベース機能の紹介
データタイプとフィールドの作成、CRUD操作のデモ
演習: 自分のプロジェクトに対応するデータタイプとフィールドを作成する
・データベースの設計ができる
・Bubble.ioを使用して、自分のプロジェクトに対応するデータタイプとフィールドの作成ができる
4週 2週・3週の復習課題 ・Bubble.ioを使用して、デザイン通りのWebサイトを構築することができる
5週 ユーザーアクションに対するワークフロー設定のデモ
条件分岐とループの作成のデモ
演習: ユーザーアクションに応じたワークフローと基本的なロジックを作成する
・Bubble.ioのワークフローを設計し、実装できる
・Bubble.ioのワークフローを通してオブジェクトの生成、ユーザー情報の登録、その他データベースの登録/変更/削除ができる
6週 外部APIの利用方法の紹介
API Connectorを使ったデータ連携のデモ
演習: API Connectorを使用して外部データを取得する
・API Connectorを使用して、外部データの取得ができる
・ワークフローの中でトリガーを生成し外部データの取得を行い、Bubble.ioのデータベースを作成/更新できる
7週 5週・6週の復習課題 ・Bubble.ioを使用して、会員登録・ログイン機能の実装ができる
・Bubble.ioを使用して、条件分岐・回帰のアルゴリズムを実装できる
・APIを使用して外部アプリケーションと連携する
8週 ペルソナ・カスタマージャーニーの紹介
Business Model Canvas・Value Proposition Canvasの紹介
アプリケーションの検討
・Business Model Canvas/Value Proposition Canvasについて説明できる
・Business Model Canvas/Value Proposition Canvasを用いて事業案をまとめることができる
4thQ
9週 線形回帰・多項式回帰・勾配降下法の解説
ロジスティック回帰・K近傍法の解説
決定木・ランダムフォレスト・ブースティング
・機械学習について説明することができる
・回帰・分類のアルゴリズムについて説明することができる
・Pythonを用いた機械学習の実装を読むことができる
10週 ニューラルネットワークの解説
画像の処理・予測の解説
LLMの解説
・ニューラルネットワークの概要の説明ができる
・LLMのアルゴリズムの概要の説明ができる
11週 ブレインストーミングとアプリケーション設計のガイドライン
演習: ブレインストーミングを行い、自分たちのアプリケーション設計を始める
・アプリケーションのワイヤーフレーム、画面遷移を引くことができる
・自身の考えたアプリケーションにおいてデータベース設計をすることができる
12週 自身のアプリケーションの設計を完了する ・アプリケーションのワイヤーフレーム、画面遷移を引くことができる
・自身の考えたアプリケーションにおいてデータベース設計をすることができる
13週 データ設定とインタラクションのガイドライン
演習: データ設定とインタラクションの実装を進める
・アプリケーションの設計に添った実装を行うことができる
14週 自身のアプリケーションの実装を進める ・アプリケーションの設計に添った実装を行うことができる
15週 自身のアプリケーションの実装を進める ・アプリケーションの設計に添った実装を行うことができる
16週 全体プレゼンテーションとフィードバック
Q&Aとまとめ
・アプリケーションの設計に添った実装を行うことができる
・アプリケーションの価値をプレゼンテーションを行うことができる

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週

評価割合

課題発表相互評価態度ポートフォリオその他合計
総合評価割合80200000100
基礎的能力0000000
専門的能力80200000100
分野横断的能力0000000