機械工作法Ⅲ

科目基礎情報

学校 仙台高等専門学校 開講年度 令和02年度 (2020年度)
授業科目 機械工作法Ⅲ
科目番号 0033 科目区分 専門 / 選択
授業形態 授業 単位の種別と単位数 学修単位: 1
開設学科 機械・エネルギーコース 対象学年 4
開設期 前期 週時間数 1
教科書/教材 書名:機械工作要論     著者:大西久治ほか    発行所:理工学社
担当教員 高橋 学

到達目標

基本的な工作法および簡単な加工原理を理解すること。講義で習った工作法を実践する実習に生かせ、工作法が製図の中に生かせることが目標である。資源の無駄、エネルギー消費の観点からより生産的な工作法を考慮できる。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1機械加工について説明できるノートを取れる 機械加工について一部説明できる ノートをとらない 機械加工について説明できない

学科の到達目標項目との関係

JABEE D1 専門分野に関する工業技術を理解し、応用する能力

教育方法等

概要:
精度の高い製品づくりには加工現象や工作機械および工具材料の理解が必要である。 切削理論(切りくず生成と切りくずの種類、加工力の解析、切削温度)、 研削理論、砥粒加工(ラップ仕上げ、ホーン仕上げ、超仕上げなど)、平面研削、円筒研削、総形研削などの研削作業の種類等について学ぶ。安全で品質の高い製品づくりに必要な工作技術の選択、より合理的な生産方策をたて実践できる能力を養う。
各種加工法に関する様々な知識を習得し、機械設計、新技術開発に対応できる基礎力を身に付けることと、生産性・精度の観点から適材適所に最適な加工法を選択できる能力と応用力を身につけることを目標とする。
授業の進め方・方法:
シラバスを見て事前学習し、ノート、教科書を参考に復習をすること。
注意点:
参考書は関連図書を図書館に多く揃えてある
<事前学習>
授業の内容を理解するため事前にシラバスを通して予習し分からないところを明
らかにしておくこと。
<事後学習>
授業の内容を理解するため、ノートをふりかえり、疑問点を書籍やWeb等で調べ
ること。

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 切削加工
切削のしくみと切りくずの形態、切削による熱の発生、構成刃先を説明できる。
2週 切削加工 切削のしくみと切りくずの形態、切削による熱の発生、構成刃先を説明できる。
3週 切削加工 工具摩耗の説明ができる。
工具の寿命曲線と寿命方程式の説明ができる。
4週 特殊加工 ホーニング、超仕上げ、ラッピングなどの研削加工を説明できる。
母性原則について説明できる。
超音波加工について説明できる。
5週 特殊加工 ホーニング、超仕上げ、ラッピングなどの研削加工を説明できる。
母性原則について説明できる。
超音波加工について説明できる。
6週 特殊加工 電解加工、放電加工、電子ビーム加工、レーザー加工、摩擦攪拌接合について説明できる。
7週 特殊加工 電解加工、放電加工、電子ビーム加工、レーザー加工、摩擦攪拌接合について説明できる。
8週 試験
2ndQ
9週
10週
11週
12週
13週
14週
15週
16週

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
専門的能力分野別の専門工学機械系分野工作鋳物の作り方、鋳型の要件、構造および種類を説明できる。3
溶接法を分類できる。3
ガス溶接の接合方法とその特徴、ガスとガス溶接装置、ガス溶接棒とフラックスを説明できる。3
塑性加工の各加工法の特徴を説明できる。3
降伏、加工硬化、降伏条件式、相当応力、及び体積一定則の塑性力学の基本概念が説明できる。3
切削加工の原理、切削工具、工作機械の運動を説明できる。3
フライスの種類と各部の名称、フライス盤の種類と構造を説明できる。3
ドリルの種類と各部の名称、ボール盤の種類と構造を説明できる。3
切削のしくみと切りくずの形態、切削による熱の発生、構成刃先を説明できる。3

評価割合

試験発表相互評価態度ポートフォリオその他合計
総合評価割合10000000100
基礎的能力10000000100
専門的能力0000000
分野横断的能力0000000