概要:
前期:
こころとからだの健康に必要な基礎的な心理学を学ぶ。
数理・データサイエンス・AIに関するリテラシーを学ぶ。
後期:
地域の課題や、企業のビジネスを想定した、もしくは実際のビジネスに展開するためのプロジェクト活動にグループで取り組む。
この中で「潜在的ユーザーニーズ」の発見から「イノベーション創出」へ至るプロセスを体験する。その過程で、価値ある「モノ」を作り出すために必要な知識や技術の多様性と、それを学び続ける重要性を学ぶ。
共感・課題発見・アイデア創出のサイクルを繰り返すことにより、価値を創造するこれからの工学の実際を体験し、その基礎となる考え方を学ぶ。
授業の進め方・方法:
前期:
学生相談室が主導してこころと体の健康についてのWSを実施する。
数理・データサイエンス・AIに関するリテラシーは、電子計算機室を利用する他、学生の持ち込みツール(PC、タブレット、スマホ)の利用も可能である。
実践を通して理解させる。
後期:
数人のグループに分かれてのプロジェクト活動を主体的に進める。
計7週の活動期間がある。発表は中間発表と最終発表の2回である。
活動期間での授業内容は各チームにより異なるが、基本的には共感・課題発見・アイデア創出が繰り返されるものである。
注意点:
|
|
週 |
授業内容 |
週ごとの到達目標 |
前期 |
1stQ |
1週 |
ガイダンス ①メンタルヘルスの重要性 ②情報倫理講話(数理・データサイエンス・AIの利活用に関する留意事項) |
こころとからだの健康の重要性を認識し、これからの社会変化に対応する数理・データサイエンス・AIの重要性および留意事項し自身および他者のデータを守る上での留意事項を理解できる。
|
2週 |
メンタルヘルス① 皮肉課程理論およびエゴグラムに関するアクティブラーニング |
高専の5年間で身につけるべき能力・知識を挙げることができる 卒業後のキャリアパスを具体化できる
|
3週 |
情報リテラシー基礎① LMSによる学習管理練習と各種コミュニケーションツール練習 社会変化(数理・データサイエンス・AI分野のイノベーション)からのコミュニケーションツールの変化について |
イノベーションによる社会変化により、コミュニケーションの手段やあり方が現在進行形で変化していることを理解し、状況に応じた利活用ができる。
|
4週 |
安全教育 安全衛生に関する講話と学内見学 |
技術者・研究者に必要な安全衛生について理解できる。
|
5週 |
情報リテラシー基礎② 初等研究倫理(中等教育向け研究倫理、基礎・実践編)の解説と受講 |
実データを用いた課題解決(研究開発)における倫理について理解できる。
|
6週 |
メンタルヘルス② 心理学講話とメンタルヘルス |
こころとからだの健康について理解できる。
|
7週 |
情報リテラシー演習① データを扱うスキル(表計算ソフトによる可視化の実習) |
公的な機関が発行している統計データから表計算ソフト等を用いてグラフ化することができる(データを読める)。
|
8週 |
データ・AI利活用の現場 企業におけるデータ・AI利活用の技術について(企業のゲスト講演) |
数理・データサイエンス・AIを含む様々な科学技術が価値を創出するものであることを理解できる。
|
2ndQ |
9週 |
中間試験なし
|
|
10週 |
情報リテラシー演習② データを扱うスキル(表計算・プレゼンソフトによるデータの説明1) |
様々な実データを基に自身の考察を発表することができる(データを説明し、扱える)。
|
11週 |
情報リテラシー演習② データを扱うスキル(表計算・プレゼンソフトによるデータの説明2) |
様々な実データを基に自身の考察を発表し、議論することができる(データを説明し、扱える)。
|
12週 |
数理・データサイエンス・AI① ロボティクス分野における活用領域について講演とWS |
ロボティクス分野における数理・データサイエンス・AIが課題解決の有用なツールになっていることを理解できる。
|
13週 |
数理・データサイエンス・AI② マテリアル・環境分野における活用領域について講演とWS |
マテリアル・環境分野における数理・データサイエンス・AIが課題解決の有用なツールになっていることを理解できる。
|
14週 |
数理・データサイエンス・AI③ 機械・エネルギー分野における活用領域について講演とWS |
機械・エネルギー分野における数理・データサイエンス・AIが課題解決の有用なツールになっていることを理解できる。
|
15週 |
数理・データサイエンス・AI④ 建築・デザイン分野における活用領域について講演とWS |
建築・デザイン分野における数理・データサイエンス・AIが課題解決の有用なツールになっていることを理解できる。
|
16週 |
|
|
後期 |
3rdQ |
1週 |
チームビルディング |
チーム内でのルールを設定できる チーム内での自身の役割を具体化できる
|
2週 |
ゲスト講演⑤ |
社会人として求められる能力を具体化できる
|
3週 |
共感の技術 |
課題発見のために、ニーズを探るための質問紙を作成できる
|
4週 |
共感の技術② |
アンケート調査の結果を分析し、ペルソナを設定できる
|
5週 |
課題発見 |
事実に基づいて情報を分析し、課題を発見できる
|
6週 |
プロジェクトの推進 |
ここまでの内容を活用し主体的にプロジェクトを推進できる 与えられた期間の中で計画的にプロジェクトを推進できる
|
7週 |
プロジェクトの推進 |
ここまでの内容を活用し主体的にプロジェクトを推進できる 与えられた期間の中で計画的にプロジェクトを推進できる
|
8週 |
プロジェクトの推進 |
ここまでの内容を活用し主体的にプロジェクトを推進できる 与えられた期間の中で計画的にプロジェクトを推進できる
|
4thQ |
9週 |
プロジェクトのプレゼンテーション |
効果的なプレゼンテーションを実演できる プロジェクトの課題をチーム内で共有できる
|
10週 |
プロジェクトの改善 |
フィードバックを受けてアイデアをブラッシュアップできる
|
11週 |
プロジェクトの推進 |
ここまでの内容を活用し主体的にプロジェクトを推進できる 与えられた期間の中で計画的にプロジェクトを推進できる
|
12週 |
プロジェクトの推進 |
ここまでの内容を活用し主体的にプロジェクトを推進できる 与えられた期間の中で計画的にプロジェクトを推進できる
|
13週 |
プロジェクトの推進 |
ここまでの内容を活用し主体的にプロジェクトを推進できる 与えられた期間の中で計画的にプロジェクトを推進できる
|
14週 |
プロジェクトのプレゼンテーション |
効果的なプレゼンテーションを実演できる
|
15週 |
振り返り |
プロジェクトの中で学んだことを言語化し、自身のキャリア形成に転移する
|
16週 |
|
|
分類 | 分野 | 学習内容 | 学習内容の到達目標 | 到達レベル | 授業週 |
基礎的能力 | 工学基礎 | 工学実験技術(各種測定方法、データ処理、考察方法) | 工学実験技術(各種測定方法、データ処理、考察方法) | 物理、化学、情報、工学における基礎的な原理や現象を明らかにするための実験手法、実験手順について説明できる。 | 2 | 前2 |
実験装置や測定器の操作、及び実験器具・試薬・材料の正しい取扱を身に付け、安全に実験できる。 | 3 | |
実験データの分析、誤差解析、有効桁数の評価、整理の仕方、考察の論理性に配慮して実践できる。 | 3 | |
実験テーマの目的に沿って実験・測定結果の妥当性など実験データについて論理的な考察ができる。 | 3 | |
実験ノートや実験レポートの記載方法に沿ってレポート作成を実践できる。 | 3 | |
技術者倫理(知的財産、法令順守、持続可能性を含む)および技術史 | 技術者倫理(知的財産、法令順守、持続可能性を含む)および技術史 | 説明責任、製造物責任、リスクマネジメントなど、技術者の行動に関する基本的な責任事項を説明できる。 | 2 | |
情報技術の進展が社会に及ぼす影響、個人情報保護法、著作権などの法律について説明できる。 | 2 | |
高度情報通信ネットワーク社会の中核にある情報通信技術と倫理との関わりを説明できる。 | 2 | |
環境問題の現状についての基本的な事項について把握し、科学技術が地球環境や社会に及ぼす影響を説明できる。 | 2 | |
国際社会における技術者としてふさわしい行動とは何かを説明できる。 | 2 | |
知的財産の社会的意義や重要性の観点から、知的財産に関する基本的な事項を説明できる。 | 1 | |
知的財産の獲得などで必要な新規アイデアを生み出す技法などについて説明できる。 | 1 | |
技術者の社会的責任、社会規範や法令を守ること、企業内の法令順守(コンプライアンス)の重要性について説明できる。 | 2 | |
技術者を目指す者として、諸外国の文化・慣習などを尊重し、それぞれの国や地域に適用される関係法令を守ることの重要性を把握している。 | 2 | |
全ての人々が将来にわたって安心して暮らせる持続可能な開発を実現するために、自らの専門分野から配慮すべきことが何かを説明できる。 | 2 | |
技術者を目指す者として、平和の構築、異文化理解の推進、自然資源の維持、災害の防止などの課題に力を合わせて取り組んでいくことの重要性を認識している。 | 2 | |
情報リテラシー | 情報リテラシー | 情報を適切に収集・処理・発信するための基礎的な知識を活用できる。 | 3 | |
論理演算と進数変換の仕組みを用いて基本的な演算ができる。 | 3 | |
コンピュータのハードウェアに関する基礎的な知識を活用できる。 | 2 | |
情報伝達システムやインターネットの基本的な仕組みを把握している。 | 1 | |
専門的能力 | 分野別の工学実験・実習能力 | 機械系分野【実験・実習能力】 | 機械系【実験実習】 | 実験・実習の目標と心構えを理解し、実践できる。 | 3 | |
災害防止と安全確保のためにすべきことを理解し、実践できる。 | 3 | |
レポートの作成の仕方を理解し、実践できる。 | 3 | |