都市計画

科目基礎情報

学校 仙台高等専門学校 開講年度 令和03年度 (2021年度)
授業科目 都市計画
科目番号 0022 科目区分 専門 / 必修
授業形態 授業 単位の種別と単位数 学修単位: 2
開設学科 建築デザインコース 対象学年 4
開設期 前期 週時間数 2
教科書/教材 饗庭伸・鈴木伸治編著:初めて学ぶ都市計画(第二版),市ヶ谷出版社
担当教員 菊池 義浩

到達目標

①都市計画の役割と展開について、社会的背景と照らし合わせながら説明できる。②都市計画に関する制度の体系を理解し、各制度の要点を説明できる。③現代における都市計画の技法について、具体的な事例を挙げて説明できる。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1:都市計画の役割と展開の理解都市計画の役割と展開について、社会的背景と照らし合わせながら説明できる。都市計画の役割と展開について説明できる。都市計画の役割と展開について説明できない。
評価項目2:都市計画制度の理解都市計画に関する制度の体系を理解し、各制度の要点を説明できる。都市計画に関する制度の要点を説明できる。都市計画に関する制度の要点を説明できない。
評価項目3:現代における都市計画技法の理解現代における都市計画の技法について、具体的な事例を挙げて説明できる。現代における都市計画の技法について説明できる。現代における都市計画の技法について説明できない。

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
都市計画は物的な手段によって達成される計画であるものの、都市が成熟していくには社会的な計画とのバランスが取れていることが必要である。空間的・時間的なスケールを踏まえた計画の理論や手法、計画を実現していくための方法や仕組みなどについて、国内外の事例も参照しながら理解し、計画対象として都市を捉える素養を修得する。
授業の進め方・方法:
教科書のポイントをスライドを用いて解説する。定期的に出題する予習・復習レポートに取り組む。
注意点:
普段から身近な都市や街並みに対して関心を持ち、その構成要素などについて観察する習慣を身に着けること。

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 ガイダンス 都市計画を知る 社会における都市計画の役割について説明できる。
2週 都市計画の意義と変遷 都市および都市計画の定義と移り変わりについて理解し、都市計画制度の全体像について説明できる。
3週 近現代都市計画史 産業革命以降における都市計画の思潮について理解し、諸提案の理論を説明できる。
4週 都市構造と土地利用計画 都市の空間構造について理解し、土地利用計画の制度について説明できる。
5週 建物のコントロール 建築行為が市街地の形成に与える影響を理解し、建築物を規制する方法について説明できる。
6週 ミクロの都市計画と計画作成のプロセス 建築協定や地区計画などの制度について理解し、地区スケールを単位とした計画づくりのプロセスについて説明できる。
7週 都市交通システム 都市おける交通システムの導入方法と計画技術を理解し、近年の動向について説明できる。
8週 都市と緑地 都市における緑地(自然)の効果と整備の歴史について理解し、都市緑地に関する制度について説明できる。
2ndQ
9週 都市の再生 市街地開発事業の特徴と課題を理解し、都市再生に向けた現代の取り組みについて説明できる。
10週 都市の防災と復興 防災対策・災害復興の方法や制度を東日本大震災の事例を含めて理解し、実践するための課題について説明できる。
11週 景観まちづくり 都市景観の構成要素や景観づくりの方法を事例を通じて理解し、関連する制度について説明できる。
12週 参加と連携のまちづくり 都市計画を実現していく手法として、都市に関わる多様な主体の参加と連携を進める方法や制度について説明できる。
13週 公共空間のデザイン 公共空間の計画とマネジメントに関する方法と課題を理解し、現代の取り組みについて説明できる。
14週 都市計画の事例 各地で取り組まれている都市計画の事例を学習し、その特徴を説明できる。
15週 集落の構造と計画性 農山漁村における集落の成り立ちと構成を理解し、集住空間にみられる計画性について説明できる。
16週 試験

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
専門的能力分野別の専門工学建築系分野計画・歴史現代社会における都市計画の課題の位置づけについて説明できる。4
近現代都市の特質と課題について説明できる。4
近代の都市計画論について説明できる。4
現代にいたる都市計画論について説明できる。4
市街地形成と都市交通のあり方について説明できる。4
街路計画の手法と理念について説明できる。4
日本の土地利用計画の仕組みについて説明できる。4
方法・制度の変遷について説明できる。4
景観形成・風景計画、用途・形態規制の仕組みについて説明できる。4
市街地を開発する仕組みについて説明できる。4
土地区画整理事業について説明できる。4
市街地再開発事業について説明できる。4
地区計画制度について説明できる。4
建築協定・緑化協定などの住民参加・協働のまちづくりの体制について説明できる。4
都市と農村の計画について説明できる。4
都市・地区・地域・建築物の規模に応じた防災に関する計画、手法などを説明できる。4

評価割合

試験発表相互評価態度ポートフォリオその他合計
総合評価割合10000000100
基礎的能力0000000
専門的能力10000000100
分野横断的能力0000000