材料科学特論

科目基礎情報

学校 仙台高等専門学校 開講年度 令和04年度 (2022年度)
授業科目 材料科学特論
科目番号 0012 科目区分 専門 / 選択
授業形態 演習 単位の種別と単位数 履修単位: 4
開設学科 応用科学コース(名取キャンパス) 対象学年 4
開設期 通年 週時間数 4
教科書/教材
担当教員 栁生 穂高

到達目標

応用理学の各先端分野における共通言語や手法の理解を目指す。
セミナー形式の授業を通して,ディスカッション能力はやプレゼンテーション能力を身につける。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
結晶構造結晶構造や性質について説明できる。助言つきで結晶構造や性質について説明できる。結晶構造や性質について説明できない。
電子結晶内の電子について説明できる。助言つきで結晶内の電子について説明できる。結晶内の電子について説明できない。
物性半導体や磁性について説明できる。助言つきで半導体や磁性について詳細な説明できる。半導体や磁性について説明できない。

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
応用理学の各分野の論文,あるいはそれらの分野において基本となるテキストを,
各担当教員の指導のもとで輪読する。輪読は少数グループのセミナー形式で行い,
その分野における基礎理論や最先端の概要を理解することを目指す。
授業の進め方・方法:
論文,あるいは教科書を選定し,1年を通して通読したのち,全体の概要を
レポート形式でまとめ,発表会において報告する。
注意点:
グループ内でのディスカッションや意見交換に積極的な姿勢が求められる。

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業
選択必修B

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 序論 材料科学の概要を説明できる。
2週 結晶構造1 基本配列について説明できる。
3週 結晶構造2 実際の結晶構造について説明できる。
4週 結晶による回折 回折によってわかることを説明できる。
5週 逆格子1 基本格子の逆格子について説明できる。
6週 逆格子2 構造因子の説明ができる。
7週 結晶結合1(希ガス、イオン、水素) 実際の結合における作用について説明できる。
8週 結晶結合2(共有、金属) 実際の結合における作用について説明できる。
2ndQ
9週 フォノン1 単原子の振動について説明できる。
10週 フォノン2 2個の原子の振動について説明できる。
11週 フォノン3 フォノンの比熱について説明できる。
12週 フォノン4 熱伝導率について説明できる。
13週 自由電子1 1次元について説明できる。
14週 自由電子2 3次元について説明できる。
15週 自由電子3 比熱、熱伝導について説明できる。
16週 前期のまとめ 前期の内容を簡潔に説明できる。
後期
3rdQ
1週 エネルギーバンド1 自由電子モデルの説明ができる。
2週 エネルギーバンド2 周期的ポテンシャルを用いた説明ができる。
3週 エネルギーバンド2 状態数について説明できる。
4週 半導体1 バンドギャップについて説明できる。
5週 半導体2 運動方程式について説明できる。
6週 半導体3 キャリア濃度について説明できる。
7週 半導体4 不純物伝導について説明できる。
8週 磁性1 磁性の起源について説明できる。
4thQ
9週 磁性2 磁性の違いについて説明できる。
10週 磁性3 磁性材料について説明できる。
11週 金属1 フェルミ面について説明できる。
12週 金属2 エネルギーバンドの計算について説明できる。
13週 論文の輪読1 論文を探し内容を説明できる。
14週 論文の輪読2 論文を探し内容を説明できる。
15週 論文の輪読3 論文を探し内容を説明できる。
16週 論文の輪読4 論文を探し内容を説明できる。

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週

評価割合

試験発表相互評価態度ポートフォリオその他合計
総合評価割合01000000100
基礎的能力030000030
専門的能力040000040
分野横断的能力030000030