高分子科学

科目基礎情報

学校 仙台高等専門学校 開講年度 令和03年度 (2021年度)
授業科目 高分子科学
科目番号 0017 科目区分 専門 / 選択
授業形態 演習 単位の種別と単位数 履修単位: 4
開設学科 応用科学コース(名取キャンパス) 対象学年 4
開設期 通年 週時間数 4
教科書/教材
担当教員 松原 正樹

到達目標

応用理学の各先端分野における共通言語や手法の理解を目指す。
セミナー形式の授業を通して,ディスカッション能力やプレゼンテーション能力を身につける。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
ポリマーの構造および物性教員の助言なしにポリマーの構造や物性について十分に良く説明できる.教員の助言があればポリマーの構造や物性について説明できる.ポリマーの構造や物性がわからない.
ポリマーの合成法教員の助言なしにポリマーの合成法やバイオポリマーについて十分に良く説明できる.教員の助言があればポリマーの合成法やバイオポリマーについて十分に良く説明できる.ポリマーの合成法やバイオポリマーがわからない.
評価項目3

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
応用理学の各分野の論文,あるいはそれらの分野において基本となるテキストを,各担当教員の指導のもとで輪読する。輪読は少数グループのセミナー形式で行い,その分野における基礎理論や最先端の概要を理解することを目指す。
授業の進め方・方法:
論文,あるいは教科書を選定し,1年を通して通読したのち,全体の概要をレポート形式でまとめ,発表会において報告する。
注意点:
グループ内でのディスカッションや意見交換に積極的な姿勢が求められる。

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業
選択必修B

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 序論 高分子の定義および分類を説明できる。
2週 高分子鎖の化学構造と形態 高分子鎖の化学構造を結合形式や立体配座の点から説明できる。
3週 高分子鎖の化学構造と形態 高分子鎖の形と大きさを説明できる。
4週 ポリマーの平均分子量と溶液の熱力学的性質 ポリマーの平均分子量の種類と違いを理解し、説明できる。
5週 ポリマーの平均分子量と溶液の熱力学的性質 ポリマー溶液の熱力学的性質を説明できる。
6週 ポリマーの平均分子量と溶液の熱力学的性質 ポリマー溶液の相平衡を説明できる。
7週 ポリマーの平均分子量と溶液の熱力学的性質 ポリマーの種々の平均分子量の測定法を説明できる。
8週 ポリマーの固体構造 固体中の高分子鎖の形態およびX線回折による構造解析を説明できる。
2ndQ
9週 ポリマーの固体構造 各種ポリマーの結晶中での構造を説明できる。
10週 ポリマーの固体構造 ポリマーの結晶形態を説明できる。
11週 ポリマーの固体構造 液晶ポリマーの構造を説明できる。
12週 ポリマーの物性 ポリマーの熱的性質を説明できる。
13週 ポリマーの物性 ポリマーの機械的性質を説明できる。
14週 ポリマーの物性 ポリマーの電気的・光学的性質を説明できる。
15週 ポリマーの合成 ポリマーの合成反応の分類と特徴を説明できる。
16週 ポリマーの合成 ポリマーの重縮合などの逐次重合を説明できる。
後期
3rdQ
1週 ポリマーの合成 ポリマーのラジカル重合などの連鎖重合を説明できる。
2週 様々な構造を持つポリマーの合成 高分子の様々な形状を説明できる。
3週 様々な構造を持つポリマーの合成 ブロック共重合体を説明できる。
4週 様々な構造を持つポリマーの合成 環状ポリマーの合成について説明できる。
5週 様々な構造を持つポリマーの合成 熱硬化性樹脂および光硬化性樹脂について説明できる。
6週 バイオベースポリマーの合成 多糖類の種類と性質を説明できる。
7週 バイオベースポリマーの合成 植物油脂由来の樹脂について説明できる。
8週 バイオベースポリマーの合成 生体高分子であるたんぱく質について高分子の観点から説明できる。
4thQ
9週 バイオベースポリマーの合成 微生物産生ポリマーについて説明できる。
10週 ポリマーの化学反応 高分子反応の分類と特徴を説明できる。
11週 ポリマーの化学反応 高分子の官能基変換について説明できる。
12週 ポリマーの化学反応 ポリマーの分解反応とリサイクルについて説明できる。
13週 機能性材料としてのポリマー 最新のポリマー材料について英論文等を読んで調査し、まとめる。
14週 機能性材料としてのポリマー 最新のポリマー材料について英論文等を読んで調査し、まとめる。
15週 機能性材料としてのポリマー 最新のポリマー材料について英論文等を読んで調査し、まとめる。
16週 機能性材料としてのポリマー 最新のポリマー材料について英論文等を読んで調査し、まとめる。

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週

評価割合

試験レポート相互評価態度ポートフォリオ発表合計
総合評価割合05000050100
基礎的能力0000000
専門的能力0300003060
分野横断的能力0200002040