生体工学

科目基礎情報

学校 仙台高等専門学校 開講年度 令和03年度 (2021年度)
授業科目 生体工学
科目番号 0018 科目区分 専門 / 選択
授業形態 演習 単位の種別と単位数 履修単位: 4
開設学科 応用科学コース(名取キャンパス) 対象学年 4
開設期 通年 週時間数 4
教科書/教材
担当教員 松原 正樹

到達目標

応用理学の各先端分野における共通言語や手法の理解を目指す。
セミナー形式の授業を通して,ディスカッション能力やプレゼンテーション能力を身につける。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
生体化学について教員の助言なしにたんぱく質や酵素の反応を十分に良く説明できる.教員の助言があればたんぱく質や酵素の反応を説明できる.たんぱく質や酵素の反応がわからない.
生体工学について教員の助言なしに生体の構造や機能を十分に良く説明できる.教員の助言があれば生体の構造や機能を十分に良く説明できる.生体の構造や機能がわからない.

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
応用理学の各分野の論文,あるいはそれらの分野において基本となるテキストを,各担当教員の指導のもとで輪読する。輪読は少数グループのセミナー形式で行い,その分野における基礎理論や最先端の概要を理解することを目指す。
授業の進め方・方法:
論文,あるいは教科書を選定し,1年を通して通読したのち,全体の概要をレポート形式でまとめ,発表会において報告する。
注意点:
グループ内でのディスカッションや意見交換に積極的な姿勢が求められる。

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業
選択必修B

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 序論 生命とは何か、生物の特徴
2週 生体化学と他の分野との関わり 有機化学、分子生物学との関係、生物の恒常性
3週 アミノ酸 生命と水、生体内の緩衝作用、アミノ酸の構造
4週 アミノ酸 アミノ酸の性質、ペプチド結合、タンパク質の構造
5週 たんぱく質の構造 たんぱく質の一次、二次構造
6週 たんぱく質の構造 たんぱく質の三次構造と機能
7週 たんぱく質の構造 たんぱく質の四次構造、アロステリック効果などの諸性質
8週 酵素の働き 生体触媒としての酵素、およびその特性
2ndQ
9週 生体での酵素による化学反応 化学反応速度論入門
10週 生体での酵素による化学反応 酵素反応速度論
11週 生体での酵素による化学反応 酵素反応速度論
12週 生体での酵素による化学反応 酵素反応機構
13週 生体での酵素による化学反応 酵素反応機構
14週 生体での酵素による化学反応 補酵素の種類とその役割
15週 生体での酵素による化学反応 補酵素の種類とその役割
16週 前期(生体化学)のまとめ
後期
3rdQ
1週 生体工学の基礎 生体工学の歴史的背景を説明できる。
2週 生体機能解析のための基礎力学(1) 材料力学・流体力学を理解できる。
3週 生体機能解析のための基礎力学(2) 生体を扱う際に必要な基礎力学を理解できる。
4週 生体の構造と機能(1) -感覚器 その1- 聴覚の構造・機能を理解できる。
5週 生体の構造と機能(2) -感覚器 その2- 視覚・嗅覚・触覚・味覚の構造と機能を理解できる。
6週 生体の構造と機能(3) -筋肉- 筋肉の力学的特性を理解できる。
7週 生体の構造と機能(4) -血管- 血管の力学的特性を理解できる。
8週 生体の構造と機能(5) -循環系 その1- 心臓の構造・機能を理解できる。
4thQ
9週 生体の構造と機能(6) -循環系 その2- 心臓の力学的特性を理解できる。
10週 生体の構造と機能(7) -骨格- 骨の力学的特性を理解できる。
11週 生体の構造と機能(8) -その他の器官- 肺・腎臓の機能を理解できる。
12週 医用診断工学と計測機器(1) 生体現象計測の特徴を理解できる。
13週 医用診断工学と計測機器(2) 診断等に用いられる機器の原理を理解できる。
14週 人工臓器(1) 人工心肺・人工心臓を理解できる。
15週 人工臓器(2) 人工腎臓を理解できる。
16週 総復習

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週

評価割合

試験レポート相互評価態度ポートフォリオ発表合計
総合評価割合05000050100
基礎的能力0000000
専門的能力0300003060
分野横断的能力0200002040