国語ⅠA

科目基礎情報

学校 秋田工業高等専門学校 開講年度 令和03年度 (2021年度)
授業科目 国語ⅠA
科目番号 0001 科目区分 一般 / 必修
授業形態 授業 単位の種別と単位数 履修単位: 2
開設学科 一般教科(人文科学系) 対象学年 1
開設期 通年 週時間数 2
教科書/教材 教科書:『現代を読むはじめての評論文20選』改訂版(明治書院) 辞 書:国語辞典(電子辞書も可) 補助教材:読解演習『はじめての評論文20選』改訂版(明治書院)『常用漢字ダブルクリア』四訂版(尚文出版)『新版六訂カラー版新国語便覧』(第一学習社) 
担当教員 石塚 政吾,奥山 陽子

到達目標

1.論理的な文章を読み、論理の構成や展開の把握にもとづいて論旨を客観的に理解し、要約し、自分の意見を表すことができる。2.文章を客観的に理解し、人間・社会・自然などについて考えを深め、広げることができる。3.鑑賞にもとづく批評的な文章の執筆や文学的文章(俳句)の創作をとおして、感受性を培うことができる。4.現代日本語の運用、語句の意味、常用漢字等の基礎的知識についての理解を深め、その特徴を理解できる。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1論理的な文章を読み論旨を客観的に理解し、要約し、自分の意見を表すことができる。論理的な文章を読み論旨を客観的に理解し、要約することができる。論理的な文章を読み論旨を客観的に理解し、要約することができない。
評価項目2文章を客観的に理解し、人間・社会・自然などについて考えを深め、広げることができる。文章を客観的に理解し、人間・社会・自然と関わらせて考えることができる。文章を客観的に理解し、人間・社会・自然などと関わらせて考えることができない。
評価項目3鑑賞にもとづく批評的な文章の執筆や文学的文章(俳句)の創作をとおして、感受性を培うことができる。鑑賞にもとづく文章を執筆し、文学的文章(俳句)の創作ができる。鑑賞にもとづく文章を執筆できず、文学的文章(俳句)の創作ができない。
評価項目4現代日本語の運用、語句の意味、常用漢字等の基礎的知識についての理解を深め、その特徴を理解できる。現代日本語の運用、語句の意味、常用漢字の基礎知識について理解できる。現代日本語の運用、語句の意味、常用漢字について理解できない。

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
論理的な文章を読むことを通して、日本語の表現や思考方法を学び、自分の考えを他者に正確に伝えることができるようにする。
授業の進め方・方法:
講義形式で行う。適宜、小テストの実施、レポート等の提出を求めることがある。
注意点:
合格点は50点である。到達度試験(中間)と到達度試験(期末)の成績80%に、ファイル整理・授業態度など平素の成績を10%、漢字小テストの取り組みを10%として加え、評価する。総合評価=(前期末成績+後期末成績)÷2

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 授業のガイダンス 授業の進め方と評価の仕方について説明する。
2週 言葉のちぐはぐ 言葉のはたらきについて理解した上で、文章を要約することができる。
3週 文化とは何か 文化について理解した上で、文章を要約することができる。
4週 羅生門 ※ 情景描写に気を付けながら読解し、あらすじをまとめることができる。
5週 同上 主人公の心情の変化を踏まえ、人間の生き方について考えることができる。
6週 日本人はなぜ靴を脱ぐのか 日本の文化と都市形成のあり方について理解し、要約することができる。
7週 同上 同上
8週 到達度試験(前期中間) 上記項目について学習した内容の理解度を授業の中で確認する。
2ndQ
9週 到達度試験の解説と解答 到達度試験の解説と解答
10週 近代文明とは何だったか 日本の近代化について理解し、文章を要約した上で自分の考えをまとめることができる。
11週 「美しさの発見」について 筆者の美しさについての考えを理解した上で、それに対する自分の意見をまとめることができる。
12週 山椒魚 ※ 情景描写に気を付けながら読解し、あらすじをまとめることができる。
13週 剥げ落ちる共同の彼方に 筆者の考える二十一世紀という時代について理解し、文章を要約した上で自分の考えをまとめることができる。
14週 同上 同上
15週 到達度試験(前期末) 上記項目について学習した内容の理解度を確認する。
16週 到達度試験の解説と解答 到達度試験(前期末)の解説と解答、および授業アンケート
後期
3rdQ
1週 ある時間、待ってみてください 筆者の伝えたい言葉の意味を理解し、文章を要約した上で自分の考えをまとめることができる。
2週 技術の正体 技術への思い違いを理解し、科学技術に対する自分の考えをまとめることができる。
3週 同上 同上
4週 俳句の鑑賞と創作 俳句について理解し、優れた俳句を鑑賞し、自分で俳句を詠むことができる。
5週 同上 同上
6週 「貨幣」の本質、「愛」の本質 貨幣の論理の転換を理解した上で、文章を要約した上で自分の考えをまとめることができる。
7週 同上 同上
8週 到達度試験(後期中間) 上記項目について学習した内容の理解度を確認する。
4thQ
9週 到達度試験の解説と解答 到達度試験の解説と解答
10週 ことば再発見 人間の記号による営みについて理解し、文章を要約した上で自分の考えをまとめることができる。
11週 日本の近代化は共同体をいかにこわしてきたか 筆者の考える次の社会モデルについて理解し、自分の考えをまとめることができる。
12週 高瀬舟 ※ 情景描写に気を付けながら読解し、あらすじをまとめることができる。
13週 同上 登場人物の心情について理解し、人間の生き方あり方について自分の考えをまとめることができる。
14週 「聖なるもの」の行方 二十一世紀のポスト工業社会で起こる変化について理解し、自分の考えをまとめることができる。
15週 到達度試験(後期末) 上記項目について学習した内容の理解度を確認する。
16週 到達度試験の解説と解答 到達度試験(後期末)の解説と解答、および授業アンケート

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
基礎的能力人文・社会科学国語国語論理的な文章(論説や評論)の構成や展開を的確にとらえ、要約できる。3
論理的な文章(論説や評論)に表された考えに対して、その論拠の妥当性の判断を踏まえて自分の意見を述べることができる。3
文学的な文章(小説や随筆)に描かれた人物やものの見方を表現に即して読み取り、自分の意見を述べることができる。3
常用漢字の音訓を正しく使える。主な常用漢字が書ける。3
類義語・対義語を思考や表現に活用できる。3
社会生活で使われている故事成語・慣用句の意味や内容を説明できる。3
実用的な文章(手紙・メール)を、相手や目的に応じた体裁や語句を用いて作成できる。3
報告・論文の目的に応じて、印刷物、インターネットから適切な情報を収集できる。3

評価割合

試験小テスト相互評価態度ポートフォリオその他合計
総合評価割合801000010100
基礎的能力60100001080
専門的能力0000000
分野横断的能力200000020