技術者倫理(5E)

科目基礎情報

学校 秋田工業高等専門学校 開講年度 2017
授業科目 技術者倫理(5E)
科目番号 0005 科目区分 一般 / 必修
授業形態 授業 単位の種別と単位数 履修単位: 1
開設学科 一般教科(人文科学系) 対象学年 5
開設期 後期 週時間数 2
教科書/教材 教科書:「はじめての工学倫理」斉藤了文他編 昭和堂、その他:自製プリントの配布
担当教員 吉葉 恭行

到達目標

 科学技術が社会や人々の生活、そして自然に及ぼす影響について理解することを通じて、技術者の社会的責任を理解すること。技術者が社会の一構成員であることを再認識すること。
1.技術者倫理の原則を学ぶ。
2.組織とエンジニアの関係を理解する。
3.企業と技術者の社会的責任を理解する。
4.安全に関する設計思想を理解する。
5.知的財産権の基本がわかる。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1技術者倫理の原則について具体的事例を示し説明できる。技術者倫理の原則について概略説明できる。技術者倫理の原則について説明できない。
評価項目2組織とエンジニアの関係について具体的な事例を示し説明できる。組織とエンジニアの関係について概略説明できる。組織とエンジニアの関係について説明できない。
評価項目3企業と技術者の社会的責任について具体的事例を示し説明できる。企業と技術者の社会的責任について概略説明できる。企業と技術者の社会的責任について説明できない。
評価項目4安全に関する設計思想について具体事例を示し説明できる。安全に関する設計思想について概略説明できる。安全に関する設計思想について説明できない。
評価項目5知的財産権の基本について具体的事例を示し説明できる。知的財産権の基本について概略説明できる。知的財産権の基本について説明できない。

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
 現代科学技術の性格と技術者に社会的責任が求められる背景を理解し、さらに事例研究を通じて社会的責任を果たすために必要な技術者倫理に関する基礎知識を修得する。
授業の進め方・方法:
 講義形式を基本とするが、必要に応じてグループ・ディスカッション等を実施し、適宜課題レポートの提出および課題のプレゼンテーションを求める。
 試験結果が合格点に達しない場合、再試験等を行うことがある。
注意点:
 講義中は板書を書き留めるだけでなく、口頭による説明についても各自メモを取る習慣を身に付ける必要がある。講義内容を深く理解するために、参考文献やインターネット等の複数メディアを活用し、技術者倫理にかかわる事象を調べ分析すること。様々な見方を相対的に捉え整理することがポイントである。

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
後期
3rdQ
1週 授業ガイダンス 授業の進め方と評価の仕方について説明する。
2週 1 技術者倫理の基礎知識
 (1) 倫理学の基本
倫理学の基本原理を学ぶ。
3週  (2) 倫理規定 技術者倫理の原則を学ぶ。
4週 2 事例分析
 (1) 組織とエンジニア
組織とエンジニアの関係を理解する。
5週
6週  (2) 企業の社会的責任 企業と技術者の社会的責任を理解する。
7週
8週 到達度試験(後期中間) 上記項目について学習した内容の理解度を確認する。
4thQ
9週  (3)知的財産権と企業秘密 知的財産権と企業秘密の関係を理解できる。
10週  (4)安全性と設計 安全に関する設計思想を理解する。
11週
12週
13週
14週  (5)平和と技術者 世界平和構築に技術者がいかに貢献すべきか考えることができる。
15週
16週 到達度試験(後期末) 上記項目について学習した内容の理解度を確認する。

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週

評価割合

試験発表相互評価態度ポートフォリオその他レポート合計
総合評価割合60100001020100
基礎的能力4000000545
専門的能力00000000
分野横断的能力00000000
思考・推論・創造への適用力2000000525
汎用的技能050005515
態度・嗜好性050005010
総合的な学習経験と創造的思考力00000055