概要:
論理的な文章や文学的な文章を読むことを通して、日本語の表現や思考方法を学び、自分の考えを他者に正確に伝えることが出来るようにする。
授業の進め方・方法:
講義形式で行い、適宜、小テストを実施する。定期的にレポートの提出を求める。
注意点:
合格点は50点である。到達度試験(中間)と到達度試験(期末)の成績60%に、ファイル整理・授業態度など平素の成績を10%、漢字小テストの取り組みを30%として加え、評価する。(講義を受ける前)教科書、副教材、国語辞典を忘れずに準備し、該当箇所を通読しておくこと。(講義を受けた後)言葉の意味や読みなどを確認をして基礎知識の定着をはかり、文章の内容について自分の意見や感想を書いてほしい。
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週 |
授業内容 |
週ごとの到達目標 |
後期 |
3rdQ |
1週 |
授業のガイダンス |
授業の進め方と評価の仕方について説明する。
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2週 |
一〇〇パーセントは正しくない科学 |
演繹と推論の違いを理解し、科学における論理の仕組みを説明することができる。
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3週 |
地図の想像力 |
「T-O図」と「地下鉄の路線図」の共通点を理解し、テクストとしての地図について説明することができる。
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4週 |
生物の作る環境 |
「ダニの話」が意味することを理解、ユクスキュルの「環世界論」について説明することができる。
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5週 |
手 ※ |
シュールレアリスムの手法について理解し、あらすじや感想をまとめることができる。
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6週 |
荘子 |
「渾沌」のエピソードが、科学のどのような側面を象徴しているか説明することができる。
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7週 |
同上 |
儒教やギリシャ思想と老荘思想の対比を踏まえ、「古典」に対する考え方をまとめることができる。
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8週 |
到達度試験(後期中間) |
上記項目について学習した内容の理解度を確認する。
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4thQ |
9週 |
到達度試験の解説と解答 |
到達度試験の解説と解答
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10週 |
人新世における人間 |
「人新世」という語の誕生について理解し、その意義についてまとめることができる。
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11週 |
トリアージ社会
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「トリアージ」という語の意味を理解し、社会正義について自分の考えをまとめることができる。
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12週 |
奇妙な仕事 ※ |
「異化」の手法について理解し、イメージを膨らませて感想をまとめることができる。
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13週 |
「である」ことと「する」こと |
「である」論理・価値と「する」論理・価値について理解し、説明することができる。
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14週 |
同上 |
二つの論理・価値の日本社会への浸透について理解し、自分の考えをまとめることができる。
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15週 |
到達度試験(後期末) |
上記項目について学習した内容の理解度を確認する。
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16週 |
到達度試験の解説と解答 |
到達度試験(後期末)の解説と解答、および授業アンケート
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分類 | 分野 | 学習内容 | 学習内容の到達目標 | 到達レベル | 授業週 |
基礎的能力 | 人文・社会科学 | 国語 | 国語 | 論理的な文章(論説や評論)の構成や展開を的確にとらえ、要約できる。 | 3 | |
論理的な文章(論説や評論)に表された考えに対して、その論拠の妥当性の判断を踏まえて自分の意見を述べることができる。 | 3 | |
文学的な文章(小説や随筆)に描かれた人物やものの見方を表現に即して読み取り、自分の意見を述べることができる。 | 3 | |
常用漢字の音訓を正しく使える。主な常用漢字が書ける。 | 3 | |
類義語・対義語を思考や表現に活用できる。 | 3 | |
社会生活で使われている故事成語・慣用句の意味や内容を説明できる。 | 3 | |
専門の分野に関する用語を思考や表現に活用できる。 | 2 | |
実用的な文章(手紙・メール)を、相手や目的に応じた体裁や語句を用いて作成できる。 | 2 | |
報告・論文の目的に応じて、印刷物、インターネットから適切な情報を収集できる。 | 2 | |
課題に応じ、根拠に基づいて議論できる。 | 2 | |
分野横断的能力 | 汎用的技能 | 汎用的技能 | 汎用的技能 | 日本語と特定の外国語の文章を読み、その内容を把握できる。 | 1 | |
他者とコミュニケーションをとるために日本語や特定の外国語で正しい文章を記述できる。 | 1 | |
他者が話す日本語や特定の外国語の内容を把握できる。 | 1 | |
日本語や特定の外国語で、会話の目標を理解して会話を成立させることができる。 | 1 | |
円滑なコミュニケーションのために図表を用意できる。 | 1 | |
円滑なコミュニケーションのための態度をとることができる(相づち、繰り返し、ボディーランゲージなど)。 | 1 | |
グループワーク、ワークショップ等の特定の合意形成の方法を実践できる。 | 1 | |
収集した情報源や引用元などの信頼性・正確性に配慮する必要があることを知っている。 | 1 | |
情報発信にあたっては、発信する内容及びその影響範囲について自己責任が発生することを知っている。 | 1 | |
課題の解決は直感や常識にとらわれず、論理的な手順で考えなければならないことを知っている。 | 1 | |
グループワーク、ワークショップ等による課題解決への論理的・合理的な思考方法としてブレインストーミングやKJ法、PCM法等の発想法、計画立案手法など任意の方法を用いることができる。 | 1 | |
どのような過程で結論を導いたか思考の過程を他者に説明できる。 | 1 | |
適切な範囲やレベルで解決策を提案できる。 | 1 | |
事実をもとに論理や考察を展開できる。 | 1 | |
結論への過程の論理性を言葉、文章、図表などを用いて表現できる。 | 1 | |