人類史Ⅱ(3E)

科目基礎情報

学校 秋田工業高等専門学校 開講年度 令和04年度 (2022年度)
授業科目 人類史Ⅱ(3E)
科目番号 0055 科目区分 一般 / 必修
授業形態 授業 単位の種別と単位数 履修単位: 2
開設学科 一般教科(人文科学系) 対象学年 3
開設期 通年 週時間数 2
教科書/教材 教科書:『新詳世界史B』帝国書院、『日本史B改訂版』清水書院(いずれも令和3年度「人類史Ⅰ」で使用したもの)/ 補助教科書:『グローバルワイド最新世界史図表』第一学習者、『最新日本史図表』 第一学習社(いずれも令和3年度「人類史Ⅰ」で使用したもの)
担当教員 長井 栄二,米澤 晋彦

到達目標

1.近代世界システムの概要がわかる。
2.欧米の市民革命・産業革命と日本の近世史の概要がわかる。
3.開国から明治時代に至る日本の内政と外交の概要がわかる。
4.第一次世界大戦からワシントン体制下の日本の内政と外交の概要がわかる。
5.第二次世界大戦に至るまでの日本の外交と終戦までの過程の概要がわかる。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1近代世界システムの特徴を、具体的に説明できる。近代世界システムの概要を説明できる。近代世界システムの概要を説明できない。
評価項目2市民革命・産業革命の意義と日本の近世史の特徴を、具体的に説明できる。市民革命・産業革命と日本近世史の概要を説明できる。市民革命・産業革命と日本近世史の概要を説明できない。
評価項目3開国から明治時代に至る日本の内政と外交を世界史と対比させて説明できる。開国から明治時代に至る日本の内政と外交の概要を説明できる。開国から明治時代に至る日本の内政と外交の概要を説明できない。
評価項目4第一次世界大戦からワシントン体制下の日本の内政と外交を世界史と対比させて説明できる。第一次世界大戦からワシントン体制下の日本の内政と外交の概要を説明できる。第一次世界大戦からワシントン体制下の日本の内政と外交の概要を説明できない。
評価項目5第二次世界大戦に至るまでの日本の外交と終戦までの過程を世界史と対比させて説明できる。第二次世界大戦に至るまでの日本の外交と終戦までの過程の概要を説明できる。第二次世界大戦に至るまでの日本の外交と終戦までの過程の概要を説明できない。

学科の到達目標項目との関係

(A)人類の幸福 A-1 説明 閉じる

教育方法等

概要:
近現代世界の成り立ちについて、また特に世界の歴史と日本の近現代史とを関連づけて学ぶことによって、現代の国際社会の中で諸地域の文化を理解するために必要な基礎能力を身に付ける。
授業の進め方・方法:
授業形式。授業中には板書を書き写すだけでなく、口頭説明のメモをとること。
必要に応じて適宜、小テストないしレポート課題を実施する。試験結果が合格点に達しない場合、再試験を行うことがある。
注意点:
合格点は50点である。前期・後期の成績は、それぞれの中間・期末の試験結果を70%、小テストないしレポートを15%、授業態度を15%で評価する。学年総合成績=(前期成績+後期成績)/2。
授業を受ける前:日常的にテレビや新聞などのメディアで、日々のニュースに触れておくこと。
授業を受けた後:授業中に出てきた分からない漢字・語句や地名を、指示されなくとも自らすすんで、辞書や地図で調べて確認しておくこと。この実直な作業は、後に本当の実力として大いに身になるものである。
なおこの科目は、「人類史Ⅰ」の内容を理解していることを前提とする。

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 授業のガイダンス
授業の進め方と評価の仕方について説明する。
2週 近代世界システムの成立 近代世界システムの特徴について学ぶ。
3週 西ヨーロッパの覚醒 ルネサンスと宗教改革について学ぶ。
4週 オランダの覇権 覇権国家の特徴について学ぶ。
5週 イギリス市民革命と重商主義 市民革命と重商主義について学ぶ。
6週 西ヨーロッパの覇権争い ヨーロッパ近世諸国の特徴について学ぶ。
7週 到達度試験(前期中間) 上記項目について学習した内容の理解度を授業の中で確認する。
8週 試験の解説と解答 到達度試験の解説と解答
2ndQ
9週 東アジアの成熟① 日本の中世社会の終焉について学ぶ。
10週 東アジアの成熟② 日本の幕藩・鎖国体制について学ぶ。
11週 イギリスの産業革命と覇権 工業社会の出現について学ぶ。
12週 環大西洋革命 アメリカの独立とフランス革命について学ぶ。
13週 ヨーロッパの自由主義とナショナリズム 自由主義とナショナリズムについて学ぶ。
14週 「西洋の衝撃」とアジアの変容 西洋列強諸国のアジア進出について学ぶ。
15週 到達度試験(前期末) 上記項目について学習した内容の理解度を授業の中で確認する。
16週 試験の解説と解答 到達度試験の解説と解答、および授業アンケート
後期
3rdQ
1週 近世から近代社会へ 近世から近代社会へ移行する過程について学ぶ。
2週 明治維新と立憲国家の成立 新政府の目指した国家はいかなるものであり、どのような産業政策を進めたかについて学ぶ。
3週 日清・日露戦争と東アジア① 日清戦争が起きた背景とその結果について学ぶ。
4週 日清・日露戦争と東アジア② 日露戦争が起きた背景とその結果について学ぶ。
5週 第一次世界大戦と日本の社会① 日本が第一次世界大戦に参戦した背景について学ぶ。
6週 第一次世界大戦と日本の社会② 第一次世界大戦後の東アジア情勢について学ぶ。
7週 政党政治の発展と大衆社会① 第一次世界大戦が日本に与えた影響について学ぶ。
8週 到達度試験(後期中間) 上記項目について学習した内容の理解度を確認する。
4thQ
9週 試験の解説と解答 到達度試験の解説と解答を受け、自分の課題を見いだす。
10週 政党政治の発展と大衆社会② 大正デモクラシーについて学ぶ。
11週 第二次世界大戦への道① 昭和初期の政治と外交について学ぶ。
12週 第二次世界大戦への道② 戦間期の国際情勢と日本が国際連盟を離脱した背景について学ぶ。
13週 第二次世界大戦と日本の社会① 軍部の台頭と中国との戦争が長期化した背景について学ぶ。
14週 第二次世界大戦と日本の社会② 第二次世界大戦が日本に与えた影響と終結に至るまでの過程について学ぶ。
15週 到達度試験(後期末)
上記項目について学習した内容の理解度を確認する。

16週 試験の解説と解答 到達度試験の解説と解答を受け、自分の課題を見いだす。

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
基礎的能力人文・社会科学社会地理歴史的分野民族、宗教、生活文化の多様性を理解し、異なる文化・社会が共存することの重要性について考察できる。2前1,前2,前3,前4,前5,前6,前7,前8,前9,前10,前11,前12,前13,前14,前15,前16
帝国主義諸国の抗争を経て二つの世界大戦に至る日本を含む世界の動向の概要を説明し、平和の意義について考察できる。3後3,後4,後5,後6,後11,後12,後13,後14
19世紀後期以降の日本とアジア近隣諸国との関係について、その概要を説明できる。3後1,後2,後3,後4,後5,後6,後7,後10,後11,後12,後13,後14
分野横断的能力汎用的技能汎用的技能汎用的技能他者とコミュニケーションをとるために日本語や特定の外国語で正しい文章を記述できる。3後1,後2,後3,後4,後5,後6,後7,後8,後9,後10,後11,後12,後13,後14,後15,後16
他者が話す日本語や特定の外国語の内容を把握できる。3後1,後2,後3,後4,後5,後6,後7,後9,後10,後11,後12,後13,後14,後16
日本語や特定の外国語で、会話の目標を理解して会話を成立させることができる。3後1,後2,後3,後4,後5,後6,後7,後9,後10,後11,後12,後13,後14,後16
態度・志向性(人間力)態度・志向性態度・志向性周囲の状況と自身の立場に照らし、必要な行動をとることができる。2前1,前2,前3,前4,前5,前6,前7,前8,前9,前10,前11,前12,前13,前14,前15,前16,後1,後2,後3,後4,後5,後6,後7,後8,後9,後10,後11,後12,後13,後14,後15,後16
自らの考えで責任を持ってものごとに取り組むことができる。2前1,前2,前3,前4,前5,前6,前7,前8,前9,前10,前11,前12,前13,前14,前15,前16,後1,後2,後3,後4,後5,後6,後7,後8,後9,後10,後11,後12,後13,後14,後15,後16
目標の実現に向けて計画ができる。2前1,前2,前3,前4,前5,前6,前7,前8,前9,前10,前11,前12,前13,前14,前15,前16
目標の実現に向けて自らを律して行動できる。2前1,前2,前3,前4,前5,前6,前7,前8,前9,前10,前11,前12,前13,前14,前15,前16,後1,後2,後3,後4,後5,後6,後7,後8,後9,後10,後11,後12,後13,後14,後15,後16
日常の生活における時間管理、健康管理、金銭管理などができる。2前1,前2,前3,前4,前5,前6,前7,前8,前9,前10,前11,前12,前13,前14,前15,前16,後8,後9,後15,後16
社会の一員として、自らの行動、発言、役割を認識して行動できる。2前1,前2,前3,前4,前5,前6,前7,前8,前9,前10,前11,前12,前13,前14,前15,前16,後1,後2,後3,後4,後5,後6,後7,後8,後9,後10,後11,後12,後13,後14,後15,後16
法令やルールを遵守した行動をとれる。2前1,前2,前3,前4,前5,前6,前7,前8,前9,前10,前11,前12,前13,前14,前15,前16,後1,後2,後3,後4,後5,後6,後7,後8,後9,後10,後11,後12,後13,後14,後15,後16
他者のおかれている状況に配慮した行動がとれる。2前1,前2,前3,前4,前5,前6,前7,前8,前9,前10,前11,前12,前13,前14,前15,前16,後1,後2,後3,後4,後5,後6,後7,後8,後9,後10,後11,後12,後13,後14,後15,後16

評価割合

試験発表相互評価態度ポートフォリオその他合計
総合評価割合700015015100
基礎的能力700015015100
専門的能力0000000
分野横断的能力0000000