到達目標
1.東北地方という概念が日本近代の形成過程でつくられたものであることを理解する。
2.日本封建制下の産業・経済が資本主義生産への可能性を持ちつつも限界を抱えていた点を理解する。
3.封建制下の秋田の特性について理解する。
4.近代日本における秋田の産業経済が担った可能性と限界性を政治史の問題と搦めながら理解する。
ルーブリック
| 理想的な到達レベルの目安 | 標準的な到達レベルの目安 | 未到達レベルの目安 |
評価項目1 | 東北地方概念が日本近代化の産物であることを説明できる | 東北地方概念が日本近代化の産物であることがわかる | 東北地方概念が日本近代化の産物であることがわからない |
評価項目2 | 封建制下における秋田の産業経済の位置付けを説明できる | 封建制下における秋田の産業経済の位置付けがわかる | 封建制下における秋田の産業経済の位置付け側からない |
評価項目3 | 秋田藩の強力な統制と民間資本の脆弱性について説明できる | 秋田藩の強力な統制と民間資本の脆弱性がわかる | 秋田藩の強力な統制と民間資本の脆弱性がわからない |
評価項目4 | 鉱山業を中心とした秋田の産業が近代化する過程をせつめいできる | 鉱山業を中心とした秋田の産業が近代化する過程がわかる | 鉱山業を中心とした秋田の産業が近代化する過程が分からない |
学科の到達目標項目との関係
教育方法等
概要:
封建制から近代資本主義社会への展開過程について秋田地域史の視点から理解する。
授業の進め方・方法:
基本的に講義形式であるが、適宜発言を求め、レポートの提出を求めることもある。
注意点:
事前に日本の各時代の概略を予習し、講義の後には課題などをとおして理解度をチェックしておくこと
授業計画
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週 |
授業内容 |
週ごとの到達目標 |
前期 |
1stQ |
1週 |
授業ガイダンス
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授業の進め方と評価の仕方が分かる。
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2週 |
1.東北概念の形成(1) 前近代社会にける時間感覚 |
資本主義生産以前の日本人の時間感覚が分かる。
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3週 |
1.東北概念の形成(2) 前近代社会における長さ |
様々な規格の存在とその意味が分かる。
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4週 |
1.東北概念の形成(3) 道の奥から東北地方へ |
東北地方概念が日本近代化の産物であることが分かる。
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5週 |
2.封建制下の産業経済(1) 米経済と水運の時代 |
江戸時代の経済の基本が分かる。
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6週 |
2.封建制下の産業経済(2) 幕藩制市場構造と鎖国制 |
幕府の経済統制と貿易独占について理解する。
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7週 |
2.封建制下の産業経済(3) 日本海海運と秋田 |
全国経済の中で秋田の産業経済の位置付けが分かる。
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8週 |
到達度試験(前期中間) |
上記項目について学習した内容の理解度を確認する。
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2ndQ |
9週 |
3.近世の秋田(1) 秋田藩と由利・鹿角 |
到達度試験の解説と解答 秋田県域の政治史が分かる。
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10週 |
3.近世の秋田(2) 情報・通信から見た秋田 |
江戸の情報と上方の情報にどのように接続したかが分かる知る。
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11週 |
3.近世の秋田(3) 藩営殖産事業の限界 |
秋田藩の強力な統制と民間資本の脆弱性が分かる。
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12週 |
4.近代の秋田(1) 明治政府の東北開発策 |
開発の対象としての東北地方の位置付けが分かる。
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13週 |
4.近代の秋田(2) 逆転する北の世界 |
北海道を支えた存在から、北海道に支えられる存在に逆転したことが分かる。
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14週 |
4.近代の秋田(3) 秋田の近代産業 |
鉱山業を中心とした秋田の産業が近代化する過程が分かる。
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15週 |
到達度試験(前期末) |
上記項目について学習した内容の理解度を確認する。
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16週 |
試験の解説と解答,授業アンケート |
到達度試験の解説と解答、本授業のまとめ、および授業アンケート
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モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標
分類 | 分野 | 学習内容 | 学習内容の到達目標 | 到達レベル | 授業週 |
基礎的能力 | 人文・社会科学 | 国語 | 国語 | 実用的な文章(手紙・メール)を、相手や目的に応じた体裁や語句を用いて作成できる。 | 4 | |
報告・論文の目的に応じて、印刷物、インターネットから適切な情報を収集できる。 | 4 | |
収集した情報を分析し、目的に応じて整理できる。 | 4 | |
報告・論文を、整理した情報を基にして、主張が効果的に伝わるように論理の構成や展開を工夫し、作成することができる。 | 4 | |
作成した報告・論文の内容および自分の思いや考えを、的確に口頭発表することができる。 | 4 | |
課題に応じ、根拠に基づいて議論できる。 | 4 | |
相手の立場や考えを尊重しつつ、議論を通して集団としての思いや考えをまとめることができる。 | 4 | |
新たな発想や他者の視点の理解に努め、自分の思いや考えを整理するための手法を実践できる。 | 4 | |
評価割合
| 試験 | 発表 | 相互評価 | 態度 | ポートフォリオ | レポート | 合計 |
総合評価割合 | 80 | 0 | 0 | 0 | 0 | 20 | 100 |
基礎的能力 | 60 | 0 | 0 | 0 | 0 | 10 | 70 |
専門的能力 | 10 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 10 |
分野横断的能力 | 10 | 0 | 0 | 0 | 0 | 10 | 20 |