基礎機械製作法Ⅱ

科目基礎情報

学校 秋田工業高等専門学校 開講年度 2017
授業科目 基礎機械製作法Ⅱ
科目番号 0013 科目区分 専門 / 必修
授業形態 授業 単位の種別と単位数 履修単位: 1
開設学科 機械工学科 対象学年 2
開設期 前期 週時間数 2
教科書/教材 「機械工作1 新訂版」、嵯峨常生、中西佑二他著、実教出版 / 補助教科書: 「基礎シリーズ 機械実習 上 」、嵯峨常生、中西佑二監修、実教出版
担当教員 野澤 正和

到達目標

1.鋳造に関する基本的事項を理解・説明することができ,各種鋳造法の特徴と適用範囲がわかる.
2.溶接,溶断の原理を理解し,溶接素材や適用できる条件・範囲により溶接法を選択することができる.
3.塑性加工のしくみを理解し,各種塑性加工の特徴を説明することができる.

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1製品の形状,要求精度,使用素材から,適用可能な鋳造法を選択できる.各種鋳造法,使用される鋳型,溶解炉の特徴を説明できる.各種鋳造法の使用される鋳型特徴を説明できない.
評価項目2溶接金属の種類,溶接継手の使用環境,継手強度等から適切な溶接方法を選択できる.溶接・溶断の原理を説明でき,それぞれの溶接法の特徴,適用範囲を説明できる.溶接,溶断の原理を説明できない.
評価項目3塑性加工による製品と他の加工法による製品との違いを加工原理から説明でき,塑性加工の優位性を説明できる.塑性加工の仕組みと加工された製品の特徴を説明できる.塑性加工の仕組みを理解できない.

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
機械部品,機械要素を製作するためには数多くの方法がある.それらに要求される性能を満足させ,かつ経済性を
加味しながら適切に加工法を選択する能力は機械技術者として不可欠なものとなっている.本講義では,鋳造,溶接,塑性加工について理解し,これらに関する基本的知識を修得する.
授業の進め方・方法:
講義形式で行う.必要に応じて適宜小テストや課題レポートを実施する.試験結果が合格点に達しない場 合,再試験を行うことがある.
注意点:
予習,復習をしっかり行うこと. 課題提出の期限を守ること.

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 授業ガイダンス
鋳造のあらまし
授業の進め方と評価方法について説明する.
模型や鋳型について理解できる.
2週 砂型鋳造法 砂型鋳造法の概要と鋳造法案について理解できる.
3週 砂型鋳造法 砂型鋳造法の概要と鋳造法案について理解できる.
4週 各種の鋳造法 各種特殊鋳造法について理解できる.
5週 金属の結合と溶接
ガス溶接とガス切断
金属の結合と溶接の概要が理解できる.
ガス溶接とガス切断が理解できる.
6週 アーク溶接とアーク切断 アーク溶接とアーク切断が理解できる.
7週 到達度試験(前期中間) 上記項目について学習した内容の理解度を確認する.
8週 試験の解説と解答
アーク溶接とアーク切断
到達度試験の解説と解答.
アーク溶接とアーク切断が理解できる.
2ndQ
9週 抵抗溶接 抵抗溶接について理解できる.
10週 その他の溶接 各種特殊溶接について概要を理解できる.
11週 塑性加工のあらまし 塑性加工の概要が理解できる.
12週 鍛 造 鍛造について理解できる.
13週 プレス加工 せん断加工及び曲げ加工について理解できる.
14週 その他の塑性加工 その他の転造、押し出し,圧延等について理解できる.
15週 到達度試験(前期末) 上記項目について学習した内容の理解度を確認する.
16週 試験の解説と解答,授業アンケート 到達度試験の解説と解答、本授業のまとめ、および授業アンケート

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週

評価割合

試験レポート授業態度合計
総合評価割合702010100
基本的な理解50151075
思考・推論・創造への適用力205025