内燃機関Ⅱ

科目基礎情報

学校 秋田工業高等専門学校 開講年度 2017
授業科目 内燃機関Ⅱ
科目番号 0021 科目区分 専門 / 選択
授業形態 授業 単位の種別と単位数 学修単位: 1
開設学科 機械工学科 対象学年 5
開設期 後期 週時間数 1
教科書/教材 「改訂内燃機関」廣安博之・寶諸幸男・大山宜茂 共著 コロナ社 自製プリントの配布
担当教員 大上 泰寛

到達目標

1.石油系燃料の種類と構造についてわかり,燃料となる原油の精製過程が理解できる.
2.ガソリン燃料およびディ-ゼル燃料に必要な性質が理解できる.
3.燃焼の反応式が理解でき,燃焼に必要な空気量や燃焼の発熱量の算出ができる.
4.ガソリン機関の燃焼の原理・過程や正常および異常燃焼が理解でき,燃焼室設計の一般的法則がわかる.
5.ディーゼル機関の燃焼の原理・過程が理解でき,ディ-ゼルノックの原理・過程およびガソリンノックとの違いがわかる.また,燃焼室の分類・構造についても理解できる.

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1石油系燃料の種類と構造が説明でき,燃料となる原油の精製過程が理解できる.石油系燃料の種類と構造と,燃料となる原油の精製過程が理解できる.石油系燃料の種類と構造および燃料となる原油の精製過程が理解できない.
評価項目2ガソリン燃料およびディ-ゼル燃料に必要な性質が理解でき,説明できる.ガソリン燃料およびディ-ゼル燃料に必要な性質が理解できる.ガソリン燃料およびディ-ゼル燃料に必要な性質が理解できない.
評価項目3燃焼の反応式と化学平衡について説明でき,完全燃焼に必要な空気量や燃焼の発熱量が算出できる.完全燃焼に必要な空気量や燃焼の発熱量が算出できる.完全燃焼に必要な空気量や燃焼の発熱量が算出できない.

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
内燃機関の最も一般的な往復ピストン式容積形機関に関し,燃料および燃焼についての基礎的な知識を修得するとともに,最新の燃焼技術についても可能な限り紹介し今後の展望を考える。
授業の進め方・方法:
講義形式で行い,レポート提出を2回程度行う.試験結果が合格点に達しない場合,再テストを行うことがある.
注意点:
内燃機関からの排出ガスが地球環境に与える影響を念頭におき,基本的事項を理解し,今後内燃機関の在り方について考えながら学習すること。

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
後期
3rdQ
1週 授業ガイダンス                 内燃機関概説 内燃機関における燃焼過程の概要について学ぶ.
2週 燃料① 石油系燃料の種類と構造の違いや精製過程が理解できる.
3週 燃料② 各種内燃機関に用いる燃料の性質の違いが理解できる.
4週 燃焼① 燃焼反応の化学反応式が理解できる
5週 燃焼② 燃焼に必要な空気量や燃焼による発熱量が計算できる.
6週 燃焼③ 化学平衡論、反応速度論が理解できる.
7週 到達度試験(後期中間) 第1~6週で学習した内容の理解度を確認する.
8週 試験の解説と解答                火花点火機関①                                     火花点火機関の燃焼過程が理解できる.
4thQ
9週 火花点火機関② 火花点火機関の正常、異常燃焼が理解できる.
10週 火花点火機関③ 火花点火機関の燃焼室の構造が理解できる.
11週 圧縮点火機関① 圧縮点火機関の燃焼過程が理解できる.
12週 圧縮点火機関② ディーゼルノックとガソリンノックの違いが理解できる.
13週 圧縮点火機関③ 圧縮点火機関の燃焼室の構造が理解できる.
14週 内燃機関の環境対策 有害排出物の低減法について理解できる.
15週 到達度試験(後期末) 第8~14週で学習した内容の理解度を確認する.
16週 試験の解説と解答                     授業アンケート

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週

評価割合

試験発表相互評価態度ポートフォリオその他合計
総合評価割合0000000
基礎的能力50000100
専門的能力2000000
分野横断的能力10000000