電子回路

科目基礎情報

学校 秋田工業高等専門学校 開講年度 平成31年度 (2019年度)
授業科目 電子回路
科目番号 0026 科目区分 専門 / 必修
授業形態 授業 単位の種別と単位数 学修単位: 2
開設学科 電気情報工学科 対象学年 4
開設期 前期 週時間数 前期:2
教科書/教材 「電子回路概論」 髙木茂孝,鈴木憲次 監修 実教出版
担当教員 伊藤 桂一

到達目標

半導体の基本的性質と増幅回路を例に電子回路の動作原理を理解し,等価回路によって増幅度,入出力インピーダンスの計算ができる能力を修得する。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1半導体素子の動作原理と等価回路について説明できる。半導体素子の動作原理について説明できる。半導体素子の動作原理について説明できない。
評価項目2等価回路を使った増幅度,入出力インピーダンスの計算ができる。増幅度,入出力インピーダンスの考え方が理解できる。増幅度,入出力インピーダンスの考え方が理解できない。
評価項目3オペアンプの動作原理と基本的な回路が説明できる。オペアンプの動作原理が理解できる。オペアンプの動作原理が理解できない。

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
ダイオード,トランジスタ,FET,オペアンプなどの半導体の基本的性質を理解する。増幅回路を例に電子回路の動作原理を理解し,等価回路を用いた増幅度,入出力インピーダンスの計算を行う。オペアンプを動作原理と基本回路を理解する。
授業の進め方・方法:
基本的に講義形式であるが回路演習,グループワークも行う。適宜,小テストの実施,レポートの提出を求める。試験結果が合格点に達しない場合は,再試験を行うことがある。この科目は学修単位科目のため,事前・事後学習としてレポートなどを実施します。
注意点:
到達度試験の結果を70%,小テスト,レポートの結果を30%の比率で評価する。
総合評価=(到達度成績(前期中間)評価点+到達度試験(前期末)評価点)/2 合格点は60点である。
(講義を受ける前)3年生までの電気回路と電子デバイス工学等の内容を確実に理解しておくこと。
(講義を受けた後)各自補助教材等の問題演習を行い理解度をチェックすると共に,実験実習や基礎研究で基本的な電子回路を実際に学修し、類似の電子回路を自ら設計できるように心がけてほしい。
自学自習時間:前期週4時間(合計60時間)

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 授業のガイダンス
授業の進め方と評価の仕方について説明する。
2週 1.電子回路素子
(1)ダイオードとトランジスタ
ダイオードとトランジスタの動作原理がわかる。
3週 (2)演習 演習を行う。
4週 2.増幅回路の基礎
(1)増幅回路の基礎
利得の定義とトランジスタの動作が理解できる。
5週 (2)バイアス回路 トランジスタのバイアス回路が理解できる。
6週 (3)演習 演習を行う。
7週 到達度試験(前期中間) 上記項目について学習した内容の理解度を確認する。
8週 試験の解説と解答 到達度試験の解説と解答
2ndQ
9週 (4)等価回路 トランジスタの等価回路が理解できる。
10週 (5)回路設計 トランジスタ増幅回路の設計ができる。
11週 (6)演習 演習を行う。
12週 3.増幅回路
(1)負帰還増幅回路
負帰還増幅回路の動作を説明できる。
13週 (2)演算増幅器 オペアンプの基本原理について説明できる。
14週 (3)演習 演習を行う。
15週 到達度試験(前期末) 上記項目について学習内容の理解度を授業の中で確認する.
16週 試験の解説と解答 到達度試験の解説と解答、本授業のまとめ、および授業アンケート

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
専門的能力分野別の専門工学電気・電子系分野電子回路ダイオードの特徴を説明できる。3前2
バイポーラトランジスタの特徴と等価回路を説明できる。3前2,前9
FETの特徴と等価回路を説明できる。3前2,前9
利得、周波数帯域、入力・出力インピーダンス等の増幅回路の基礎事項を説明できる。3前4,前9
トランジスタ増幅器のバイアス供給方法を説明できる。3前5
演算増幅器の特性を説明できる。3前13
演算増幅器を用いた基本的な回路の動作を説明できる。3前13

評価割合

試験発表相互評価態度ポートフォリオその他合計
総合評価割合70000030100
基礎的能力2000001030
専門的能力5000002070
分野横断的能力0000000