電気情報工学実験Ⅱ

科目基礎情報

学校 秋田工業高等専門学校 開講年度 2018
授業科目 電気情報工学実験Ⅱ
科目番号 0038 科目区分 専門 / 必修
授業形態 実験・実習 単位の種別と単位数 学修単位: 2
開設学科 電気情報工学科 対象学年 5
開設期 通年 週時間数 1
教科書/教材 テーマ毎に担当教員が用意する実験指針プリントを利用して行う
担当教員 安東 至,浅野 清光,駒木根 隆士

到達目標

1.事前に十分に予習準備し,高度な実験内容について説明できる。
2.これまで学習してきた知識を応用したデータの整理や考察ができる。
3.実験結果に関する考察が充分に推敲され,読み易くまとめられたレポートを期日までに提出できる。
4.実験内容,考察内容についてプロジェクタ等を用いて分かり易く発表できる。
5.発表において,質問にも適切に応えられる。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1事前に十分に予習準備し,高度な実験内容について説明できる。実験内容について説明できる。実験内容について説明できない。
評価項目2学習してきた知識を応用したデータの整理や考察ができる。学習してきた知識を応用したデータの整理ができる。学習してきた知識を応用したデータの整理ができない。
評価項目3実験結果に関する考察が充分に推敲され,読み易くまとめられたレポートを期日までに提出できる。読み易くまとめられたレポートを期日までに提出できる。レポートを期日までに提出できない
評価項目4実験内容,考察内容についてプロジェクタ等を用いて分かり易く発表できる。実験内容についてプロジェクタ等を用いて発表できる。実験内容についてプロジェクタ等を用いて発表できない。
評価項目5発表において,質問にも適切に応えられる。発表において,質問にも応えられる発表において,質問に応えられない

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
第5学年の実験実習は,第4学年までの学生実験と異なり,実験担当教員の専門分野に密接に関連した応用実験テーマについて学ぶ。これまで学習してきた知識を応用してデータの整理,考察を行うことを学ぶ。
授業の進め方・方法:
ガイダンスは講義形式で行い,実験は各テーマについて班ごとに2週連続で行います。なお,レポート提出およびプレゼンテーション技術向上のため発表会を行います。プレゼンテーションは1週目にスライド作成(準備),2週目に発表会を行います。
注意点:
合格点は60点である。各テーマのレポート及び実験に対する姿勢で評価する(レポートの体裁(図・表・式の出来映えを含む)50%,考察40%,実験に対する姿勢(発表したテーマは発表点)10%)。
レポート未提出者は単位取得が困難となるので注意すること。
(講義を受ける前)実験内容を事前に予習し,分からなかった点をまとめておくこと。 
(講義を受けた後)実験データを充分に考察すること。

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週
ガイダンス
実験実習の進め方と評価の仕方について説明する。
2週 2 
(1)ガイダンス
2.の実験の内容について説明する。
3週 (2)自動計測制御実験 パソコンを利用した自動計測ができる。
4週 (3)電子回路設計製作実験1 トランジスタ増幅回路の設計法について理解できる。
5週 (4)通信実験 導波管内や空間を伝搬するマイクロ波の基本的性質を理解できる。
6週 (5)プレゼンテーション 2.の実験の内容についてプレゼンテーションを行う。
7週 3 
(1)ガイダンス
3.の実験の内容について説明する。
8週 (2)光半導体センサ 光半導体センサの諸特性について理解できる。
2ndQ
9週 (3)高周波型近接センサ 検出物体の大きさと材質によって検出距離がどのように変化するか,動作原理に基づき理解できる。
10週 (4)光通信実験 光ファイバ通信の基本技術について理解できる。
11週 (5)プレゼンテーション 3.の実験の内容についてプレゼンテーションを行う。
12週 4 
(1)ガイダンス
4.の実験の内容について説明する。
13週 (2)フィードバック制御 フィードバック制御を理解しシミュレーションできる。
14週 (3)電力変換器制御 電力変換器を試作して電圧制御の基本が理解できる。
15週 (4)モータの制御 電力変換器を用いてモータ制御の基本が理解できる。
16週 (5)プレゼンテーション 4.の実験の内容についてプレゼンテーションを行う。
後期
3rdQ
1週 5 まとめ 最後に実験実習のまとめと授業アンケートを行う。
2週
3週
4週
5週
6週
7週
8週
4thQ
9週
10週
11週
12週
13週
14週
15週
16週

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
専門的能力分野別の工学実験・実習能力電気・電子系分野【実験・実習能力】電気・電子系【実験実習】電圧・電流・電力などの電気諸量の測定が実践できる。3前3,前9,前14
抵抗・インピーダンスの測定が実践できる。3前3,前9
オシロスコープを用いて実際の波形観測が実施できる。3前9,前14
電気・電子系の実験を安全に行うための基本知識を習得する。3前1,前2,前7,前12
キルヒホッフの法則を適用し、実験結果を考察できる。3前14
分流・分圧の関係を適用し、実験結果を考察できる。3前14
ブリッジ回路の平衡条件を適用し、実験結果を考察できる。3
重ねの理を適用し、実験結果を考察できる。3
インピーダンスの周波数特性を考慮し、実験結果を考察できる。3
共振について、実験結果を考察できる。3前14
増幅回路等(トランジスタ、オペアンプ)の動作に関する実験結果を考察できる。3前4,前15
論理回路の動作について実験結果を考察できる。3前14,前15
ダイオードの電気的特性の測定法を習得し、その実験結果を考察できる。3前14,前15
トランジスタの電気的特性の測定法を習得し、その実験結果を考察できる。3前4
ディジタルICの使用方法を習得する。3前14,前15

評価割合

レポートの体裁レポートの考察取組姿勢態度ポートフォリオその他合計
総合評価割合504010000100
知識の基本的な理解3015500050
思考・推論・創造への適用力515000020
汎用的技能50500010
総合的な学習経験と創造的思考力1010000020