電気法規

科目基礎情報

学校 秋田工業高等専門学校 開講年度 平成31年度 (2019年度)
授業科目 電気法規
科目番号 0040 科目区分 専門 / 必修
授業形態 授業 単位の種別と単位数 学修単位: 2
開設学科 電気情報工学科 対象学年 5
開設期 後期 週時間数 2
教科書/教材 教科書:「電気法規および施設管理」松浦正博, 蒔田鐵夫 著 コロナ社
担当教員 髙橋 身佳

到達目標

1.電気関係法令の変遷が分かり,その概略と法令用語が理解できる。
2.電気事業法と電気設備に関する法令,電気に関するその他法令の目的と内容を説明でき,技術基準の意義とエネルギー政策を理解し,説明できる。
3.電波法,放送法を説明でき,電気通信事業の骨子がわかる。
4.電気事業者の電力供給形態と電力の需給バランスを理解し,説明できる。
5.電気事業経理の動向を説明でき,保安規定の意義と内容が分かる。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1電気関係法令の変遷が分かり,その概略と法令用語が理解できる。電気関係法令の変遷が分かる。電気関係法令の変遷が分からない。
評価項目2電気事業法と電気設備に関する法令,電気に関するその他法令の目的と内容を説明でき,技術基準の意義とエネルギー政策を理解し,説明できる。電気事業法と電気設備に関する法令,電気に関するその他法令の目的と内容を説明できる。電気事業法と電気設備に関する法令,電気に関するその他法令の目的と内容を説明できない。
評価項目3電波法,放送法を説明でき,電気通信事業の骨子がわかる。電波法,放送法を説明できる。電波法を説明できない。
評価項目4電気事業者の電力供給形態と電力の需給バランスを理解し,説明できる。電気事業者の電力供給形態が理解できる。電気事業者の電力供給形態が理解できない。
評価項目5電気事業経理の動向を説明でき,保安規定の意義と内容が分かる。電気事業経理の動向を説明できる。電気事業経理の動向を説明できない。

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
この科目は企業で電気機器の設計を担当していた教員が、その経験を活かし、電気事業に関する法律に加えて、 現在日本がおかれているエネルギー環境や電気事業の実情について講義形式で授業を行うものである。
授業の進め方・方法:
基本的に講義形式であるが,グループワークも行う。必要に応じて適宜小テストを実施し,演習課題レポートの提出を求め,評価対象とする。試験結果が合格点に達しない場合,再テストを行うことがある。
注意点:
合格点は60点である。到達度試験結果を80%,レポート,小テストを 20%で評価し,これを評価点とする。
総合評価=(到達度試験(後期中間)評価点+到達度試験(学年末)評価点)/2
(講義を受ける前)電気の専門分野では他の一般事業および施設と比較して, 数々の経済的, 技術的な特質を持っており事業の内容や保安については厳密な法規制が要求されている事を理解しなければならない。
(講義を受けた後)この科目は電気主任技術者免状の認定による取得条件の1条件になっていることから,図書館の問題集を数多く解くことを推奨する。

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
後期
3rdQ
1週 授業ガイダンス
1. 電気関係法規と電気事業
(1)電気事業と電気関係法令の沿革
授業の進め方と評価の仕方について説明する。
電気事業を規制する関連法令の変遷がわかる。
2週 (2)電気関連法令の概要 電気関連法令の概略と法令用語を理解できる。
3週 (3)電気事業法および関係法規 電気事業法の目的と事業規模の内容を説明できる。
4週 (4)電気設備の保安に関する法令 電気工事士法, 電気用品安全法などの保安に関する法令の内容を説明できる。
5週 (5)電気設備に関する技術基準 電気設備に関する技術基準の意義について説明できる。
6週 (6)電気に関するその他の法令 国のエネルギー政策に関係する法令を説明できる。
7週  (7) これまでの電気関連法令のまとめ 上記の電気関連法案の関連を理解し,説明することができる。
8週 到達度試験(後期中間) 上記項目について学習した内容の理解度を確認する。
4thQ
9週 試験の解説と解答
2. 電気通信関係法令
到達度試験の解説と解答
電波法, 放送法, 電気通信事業の骨子を理解できる。
10週 3. 電気施設管理
(1)電気事業およびその特性
規制緩和の中での電気事業者の電力供給形態を理解できる。
11週 (2)電力需要と建設計画 需要の増大と安定した需給バランスの関係を理解できる。
12週 (3)電力施設の運転、保守および運用 良質の電力を供給するための運用形態を理解できる。
13週 (4)電気事業経理 電気事業経理の動向と料金制度について説明できる。
14週 (5)自家用電気工作物管理 保安規定の意義と内容を理解できる。
15週 到達度試験(後期末) 上記項目について学習した内容の理解度を確認する。
16週 試験の解説と解答,授業アンケート 到達度試験の解説と解答,本授業のまとめ,および授業アンケート

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
分野横断的能力汎用的技能汎用的技能汎用的技能他者とコミュニケーションをとるために日本語や特定の外国語で正しい文章を記述できる。3
円滑なコミュニケーションのための態度をとることができる(相づち、繰り返し、ボディーランゲージなど)。3
他者の意見を聞き合意形成することができる。3

評価割合

試験発表相互評価態度ポートフォリオその他(小テスト,レポート)合計
総合評価割合80000020100
知識の基本的な理解5000001060
思考・推論・創造への適用力200000525
汎用的技能100000515