到達目標
1.生体を構成する成分について理解できる.
2.酵素の機能と性質について理解できる.
3.解糖系などの代謝経路について理解できる.
4.核酸の構造について理解し,遺伝情報の伝達および発現について説明できる.
ルーブリック
| 理想的な到達レベルの目安 | 標準的な到達レベルの目安 | 未到達レベルの目安 |
評価項目1 | 単糖および多糖の構造と性質を完全に理解できる.アミノ酸の構造,性質,分類を完全に理解できる. | 単糖および多糖の構造と性質を理解できる.アミノ酸の構造,性質,分類を理解できる. | 単糖および多糖の構造と性質を理解できない.アミノ酸の構造,性質,分類を理解できない. |
評価項目2 | 酵素の構造と機能,および性質について完全に理解し,説明することができる. | 酵素の構造と機能,および性質について理解できる. | 酵素の構造と機能,および性質について理解できない. |
評価項目3 | 解糖系などの代謝経路について完全に理解できる.生体内におけるエネルギーの流れを理解できる. | 解糖系などの代謝経路について理解できる. | 解糖系などの代謝経路について理解できない. |
評価項目4 | 核酸の構造について完全に理解できる.伝情報の伝達および発現について完全に理解し,説明することができる. | 核酸の構造について理解できる.遺伝情報の伝達および発現について理解できる. | 核酸の構造について理解できない.遺伝情報の伝達および発現について理解できない. |
学科の到達目標項目との関係
教育方法等
概要:
生命現象を化学的に究明する「生物化学」の基本として,生体を構成する物質の構造や性質を学び,生体分子の反応の基礎を理解する.
授業の進め方・方法:
講義形式で行う.必要に応じて適宜小テストなどを実施する.
注意点:
合格点は50点である.成績は,試験結果を70%,小テスト,授業に対する姿勢を合わせて30%として評価する.
学年総合成績 =(前期中間成績+前期末成績+後期中間成績+学年末成績)/4
(講義を受ける前):生物基礎,生物の内容を確実に理解しておくこと.
(講義を受けた後):分からない箇所があった場合は,自分で調べたり,積極的に質問し,確実に理解すること.
授業計画
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週 |
授業内容 |
週ごとの到達目標 |
前期 |
1stQ |
1週 |
授業ガイダンス |
授業の進め方と評価の仕方について説明する.
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2週 |
生体成分 |
生体を構成する高分子がモノマーから構成されていることを理解する.
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3週 |
細胞構造 |
細胞の構造を理解する.また,原核生物と真核生物の違いを理解する.
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4週 |
単糖 |
単糖の化学構造を理解する.また,各異性体について理解する.
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5週 |
二糖 |
グリコシド結合を理解し,二糖の構造,性質を学ぶ.
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6週 |
多糖 |
多糖の構造,機能,性質を学ぶ.
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7週 |
アミノ酸(1) |
アミノ酸の構造,性質,分類などを理解する.
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8週 |
到達度試験(前期中間) |
上記項目について学習した内容の理解度を確認する.
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2ndQ |
9週 |
アミノ酸(2) |
アミノ酸の電離平衡について理解する.
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10週 |
ペプチド |
ペプチド結合の形成について構造式を用いて説明できる.
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11週 |
タンパク質(1) |
タンパク質の高次構造を理解する.
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12週 |
タンパク質(2) |
タンパク質の機能および性質について理解する.
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13週 |
酵素の特性 |
酵素の構造,酵素基質複合体を学び,酵素の性質を理解する.
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14週 |
酵素反応速度論(1) |
酵素と基質濃度の関係を理解する.
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15週 |
酵素反応速度論(2) |
酵素の反応速度パラメーターを理解する.
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16週 |
到達度試験(前期末) |
上記項目について学習した内容の理解度を確認する.
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後期 |
3rdQ |
1週 |
補酵素 |
補酵素の機能について理解する.
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2週 |
脂質(1) |
油脂の構造を理解する。また,油脂を構成する脂肪酸の構造および性質について理解する.
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3週 |
脂質(2) |
油脂の性質について理解する.
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4週 |
脂質(3) |
リン脂質の構造を理解する。また,リン脂質によるミセルや脂質二重膜について理解する.
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5週 |
ヌクレオチドと核酸(1) |
ヌクレオチドの構造,およびDNA や RNA の基本構造を理解する。
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6週 |
ヌクレオチドと核酸(2) |
DNAの二重らせん構造について理解する。DNAとRNA の性質の違いについて理解する。
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7週 |
ヌクレオチドと核酸(3) |
DNA の半保存的複製,および転写と翻訳の概要について理解する.
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8週 |
到達度試験(後期中間) |
上記項目について学習した内容の理解度を確認する.
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4thQ |
9週 |
代謝(1):異化と同化 |
ATPの構造と機能を理解する。同化反応と異化反応を理解する。
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10週 |
代謝(2):解糖 |
無酸素下での ATP 生成反応である解糖系の概要を学ぶ.
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11週 |
代謝(3):クエン酸回路 |
クエン酸回路による酸化的過程の概要を理解する.
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12週 |
代謝(4):電子伝達 |
還元型補酵素の電子から,一連の電子伝達体を介してATPを生成する過程を理解する.
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13週 |
代謝(5):発酵 |
アルコール発酵や乳酸発酵の過程を理解する.
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14週 |
光合成(1) |
光合成色素の機能を理解する.
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15週 |
光合成(2) |
光合成の光化学過程と生化学過程の概要を説明できる.
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16週 |
到達度試験(後期末) |
上記項目について学習した内容の理解度を確認する.
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モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標
分類 | 分野 | 学習内容 | 学習内容の到達目標 | 到達レベル | 授業週 |
評価割合
| 試験 | 発表 | 相互評価 | 態度 | ポートフォリオ | その他 | 合計 |
総合評価割合 | 70 | 0 | 0 | 20 | 0 | 10 | 100 |
基礎的能力 | 70 | 0 | 0 | 20 | 0 | 10 | 100 |
専門的能力 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |
分野横断的能力 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |