食品化学

科目基礎情報

学校 秋田工業高等専門学校 開講年度 平成30年度 (2018年度)
授業科目 食品化学
科目番号 0044 科目区分 専門 / 選択
授業形態 授業 単位の種別と単位数 学修単位: 1
開設学科 物質工学科 対象学年 5
開設期 後期 週時間数 1
教科書/教材 参考書:「現代の食品化学」並木満夫 他(著)三共出版, 食品の機能」中河原俊治(編)三共出版
担当教員 伊藤 浩之

到達目標

1.食品化学の基礎として,食品の一次機能,二次機能,三次機能を理解できる。
2.食品の栄養性や嗜好性に関わる成分の化学構造と化学変化を理解できる。
3.食品の生体調節機能を理解し,身近な食品に関する知識を深めることができる。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1食品化学の基礎として,食品の一次機能,二次機能,三次機能を十分に理解できる食品化学の基礎として,食品の一次機能,二次機能,三次機能を理解できる食品化学の基礎として,食品の一次機能,二次機能,三次機能を理解できない
評価項目2食品の栄養性や嗜好性に関わる成分の化学構造と化学変化を十分に理解できる食品の栄養性や嗜好性に関わる成分の化学構造と化学変化を理解できる食品の栄養性や嗜好性に関わる成分の化学構造と化学変化を理解できない
評価項目3食品の生体調節機能を十分に理解し,身近な食品に関する知識を大いに深めることができる食品の生体調節機能を理解し,身近な食品に関する知識を深めることができる食品の生体調節機能を理解できず,身近な食品に関する知識を深めることができない

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
食品の栄養機能を理解するために,食品成分の化学的特徴と化学変化を学習する。また,食品の嗜好性や機能性について正しい知識を習得する。
授業の進め方・方法:
講義形式で行う。課題レポートの提出を求める。
注意点:
・合格点は60点である。到達度試験の結果を70%,課題レポートを30%で評価する。
・総合評価 =到達度試験×0.7+課題レポート点×0.3

(講義を受ける前):有機化学や生物化学の基礎知識を理解しておくこと
(講義を受けた後):課題レポートおよび復習を行い,各自で授業の内容が理解できているか確認すること

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
後期
3rdQ
1週 ・授業ガイダンス
・食生活指針
・食品の栄養性:水分
・授業の進め方と評価の仕方について説明する
・食生活指針の概要を理解し,説明できる
・水の構造と機能,ならびに化学変化が理解できる
2週 ・食品の栄養性:炭水化物 ・炭水化物の構造と機能,ならびに化学変化が理解できる
3週 ・食品の栄養性:脂質 ・脂質の構造と機能,ならびに化学変化が理解できる
4週 ・食品の栄養性:タンパク質 ・タンパク質の構造と機能,ならびに化学変化が理解できる
5週 ・食品の嗜好性:色素成分
・食品の嗜好性:呈味成分
・食品に含まれる色素成分の化学構造と化学変化が理解できる
・食品の味と匂いに関する呈味成分の構造と機能が理解できる
6週 ・食品の嗜好性:香気成分
・食品の嗜好性:レオロジーとテクスチャー
・食品の味と匂いに関する香気成分の構造と機能が理解できる
・食品に関するレオロジーとテクスチャーが理解できる
7週 ・食品の機能性:特定保健用食品 ・特定保健用食品の開発や利用上の注意点が理解できる
8週 ・到達度試験 ・学習した内容の理解度を確認する
4thQ
9週 ・試験の解説と解答
・到達度試験の解説と解答
10週
11週
12週
13週
14週
15週
16週

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
専門的能力分野別の専門工学化学・生物系分野生物化学タンパク質、核酸、多糖がそれぞれモノマーによって構成されていることを説明できる。4
生体物質にとって重要な弱い化学結合(水素結合、イオン結合、疎水性相互作用など)を説明できる。4
単糖と多糖の生物機能を説明できる。4
単糖の化学構造を説明でき、各種の異性体について説明できる。4
グリコシド結合を説明できる。4
多糖の例を説明できる。4
脂質の機能を複数あげることができる。4
トリアシルグリセロールの構造を説明できる。脂肪酸の構造を説明できる。4
リン脂質が作るミセル、脂質二重層について説明でき、生体膜の化学的性質を説明できる。4
タンパク質の機能をあげることができ、タンパク質が生命活動の中心であることを説明できる。4
タンパク質を構成するアミノ酸をあげ、それらの側鎖の特徴を説明できる。4
アミノ酸の構造とペプチド結合の形成について構造式を用いて説明できる。4
タンパク質の高次構造について説明できる。4

評価割合

試験発表レポート態度ポートフォリオその他合計
総合評価割合70030000100
知識の基本的な理解6001000070
思考・推論・創造への適用力1001000020
総合的な学習経験と創造的思考力001000010