タンパク質工学

科目基礎情報

学校 秋田工業高等専門学校 開講年度 2017
授業科目 タンパク質工学
科目番号 0015 科目区分 専門 / 必修
授業形態 授業 単位の種別と単位数 学修単位: 2
開設学科 物質工学科(生物コース) 対象学年 5
開設期 通年 週時間数 1
教科書/教材 参考書:ヴォート基礎生化学 東京化学同人
担当教員 伊藤 浩之

到達目標

1.タンパク質を構成するアミノ酸の構造と性質,高次構造を形成する結合と高次構造の形成過程を理解できる。
2.遺伝子の構造と遺伝情報の維持・変化・発現ならびに発現調節について理解できる。
3.タンパク質の生合成機構と翻訳後調節について理解できる。
4.酵素反応と酵素反応速度論を理解し,酵素機能解析の基本を説明できる。
5.遺伝子工学的手法を用いた酵素構造や酵素機能の改変について理解できる。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1タンパク質を構成するアミノ酸の構造と性質,高次構造を形成する結合と高次構造の形成過程を明確に理解し,説明できる。タンパク質を構成するアミノ酸の構造と性質,高次構造を形成する結合と高次構造の形成過程を理解できる。タンパク質を構成するアミノ酸の構造と性質,高次構造を形成する結合と高次構造の形成過程を理解できない。
評価項目2遺伝子の構造と遺伝情報の維持・変化・発現ならびに発現調節について十分に理解し,説明できる。遺伝子の構造と遺伝情報の維持・変化・発現ならびに発現調節について理解できる。遺伝子の構造と遺伝情報の維持・変化・発現ならびに発現調節について理解できない。
評価項目3タンパク質の生合成機構と翻訳後調節について十分に理解し,説明できる。タンパク質の生合成機構と翻訳後調節について理解できる。遺伝子の構造と遺伝情報の維持・変化・発現ならびに発現調節について理解できない。

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
タンパク質の構成成分であるアミノ酸の構造と性質を理解し,生命現象に極めて重要な役割を果たすタンパク質の構造と機能を関連づけて学習する。また,細胞内で遺伝子情報をタンパク質に変換するまでの基本的な流れを理解し,組換え DNA 技術の重要性や基礎技術について説明できる能力を修得する。
授業の進め方・方法:
講義形式で行う。必要に応じて適宜課題やレポートの提出を求める。
注意点:
合格点は60点である。到達度試験の結果を70%,レポートを20%,課題を10%で評価する。
総合評価 =(前期中間到達度試験+前期末到達度試験+後期中間到達度試験+後期末到達度試験)×0.175+
      レポート評価点×0.2+課題評価点×0.1

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 ・授業ガイダンス
・タンパク質の一次構造:アミノ酸の構造と性質
・授業の進め方と評価の仕方について説明する。
・天然のタンパク質を構成するアミノ酸の構造と性質を学ぶ。
2週 ・タンパク質の一次構造:アミノ酸の構造と性質 ・天然のタンパク質を構成するアミノ酸の構造と性質を学ぶ。
3週 ・タンパク質の一次構造:アミノ酸の構造と性質 ・天然のタンパク質を構成するアミノ酸の構造と性質を学ぶ。
4週 ・タンパク質の一次構造:アミノ酸配列 ・アミノ酸のペプチド結合,配列決定法について学ぶ。
5週 ・タンパク質の一次構造:アミノ酸配列 ・アミノ酸のペプチド結合,配列決定法について学ぶ。
6週 ・タンパク質の立体構造 タンパク質の高次構造について学ぶ
7週 ・タンパク質の立体構造 タンパク質の高次構造について学ぶ
8週 ・到達度試験 学習した内容の理解度を確認する
2ndQ
9週 ・試験の解説と解答
・遺伝子の構造
・試験の解説と解答
・核酸や染色体の基本構造や遺伝情報の流れを学ぶ
10週 ・遺伝子の構造 核酸や染色体の基本構造や遺伝情報の流れを学ぶ
11週 ・遺伝情報の維持 遺伝子複製の概要を学ぶ
12週 ・遺伝情報の維持 遺伝子複製の概要を学ぶ
13週 ・遺伝情報の変化 変異による遺伝情報の変化について学ぶ
14週 ・遺伝情報の変化 変異による遺伝情報の変化について学ぶ
15週 ・到達度試験 学習した内容の理解度を確認する
16週 ・試験の解説と解答 試験の解説と解答,および授業アンケート
後期
3rdQ
1週 ・遺伝子発現 転写の開始,伸長,終結について学ぶ
2週 ・遺伝子発現 転写の開始,伸長,終結について学ぶ
3週 ・遺伝子発現調節 原核生物におけるオペロンとその発現調節,真核生物における発現調節と転写後調節について学ぶ
4週 ・遺伝子発現調節 原核生物におけるオペロンとその発現調節,真核生物における発現調節と転写後調節について学ぶ
5週 ・遺伝子発現調節 原核生物におけるオペロンとその発現調節,真核生物における発現調節と転写後調節について学ぶ
6週 ・遺伝子発現調節 原核生物におけるオペロンとその発現調節,真核生物における発現調節と転写後調節について学ぶ
7週 ・遺伝子発現調節 原核生物におけるオペロンとその発現調節,真核生物における発現調節と転写後調節について学ぶ
8週 ・到達度試験 学習した内容の理解度を確認する
4thQ
9週 ・試験の解説と解答
・タンパク質の生合成
・試験の解説と解答
・翻訳によるタンパク質の生合成機構について学ぶ
10週 ・タンパク質の生合成
・タンパク質の翻訳後修飾
・翻訳によるタンパク質の生合成機構について学ぶ
・翻訳後のタンパク質の選別輸送と翻訳後修飾について学ぶ
11週 ・酵素反応と反応速度論 酵素の特異性,反応速度論,阻害様式,アロステリック酵素の特性を学ぶ
12週 ・酵素反応と反応速度論 酵素の特異性,反応速度論,阻害様式,アロステリック酵素の特性を学ぶ
13週 ・酵素反応と反応速度論 酵素の特異性,反応速度論,阻害様式,アロステリック酵素の特性を学ぶ
14週 ・酵素改変 酵素構造や機能の改変例を学ぶ
15週 ・到達度試験 学習した内容の理解度を確認する
16週 ・試験の解説と解答 試験の解説と解答,および授業アンケート

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週

評価割合

試験発表レポート態度ポートフォリオその他合計
総合評価割合70030000100
知識の基本的な理解6001500075
思考・推論・創造への適用力100500015
総合的な学習経験と創造的思考力001000010