意匠設計Ⅱ

科目基礎情報

学校 秋田工業高等専門学校 開講年度 2018
授業科目 意匠設計Ⅱ
科目番号 0004 科目区分 専門 / 必修
授業形態 演習 単位の種別と単位数 履修単位: 1
開設学科 環境都市工学科 対象学年 2
開設期 前期 週時間数 2
教科書/教材 「コンパクト設計資料集成」日本建築学会編 丸善 , 「初めて学ぶ建築製図」建築のテキスト編集委員会 学芸出版社
担当教員 井上 誠,鎌田 光明

到達目標

1. 図面記号を理解し、それらを適切に使用できるようになること。
2. 建築の構成や構造と各部材をよく理解し、線の太さや濃淡などに配慮した図面を作成できるようになること。
3. 作図する上で、図面の配置レイアウトについての重要性を学ぶ。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1図面記号を理解し、それらを適切に美しく使用できる。図面記号を理解し、それらを適切に使用できる。図面記号を理解できず、それらを適切に使用することができない。
評価項目2建築の構成や構造と各部材をよく理解し、線の太さや濃淡などに配慮した図面を作成できる。線の太さや濃淡などに配慮した建築図面を作成できる。線の太さや濃淡などに配慮した建築図面を作成することができない。
評価項目3図面を適切に解りやすく、美しくレイアウトできる。図面を適切にレイアウトできる。図面を適切にレイアウトすることができない。

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
建築設計で用いる基本的な製図方法と図面のきまり、表現方法を整理し、分かりやすい建築図面の作成を修得する。また、造形的な構成と、身近な建築空間の設計手法を修得する。
授業の進め方・方法:
各課題のはじめに授業を行ない、その後、演習形式を中心に行なう。
必要に応じて、エスキース図面の提出など、進行状況が把握できるものの提出を求める。
提出物が合格点に達しない場合、再提出を課すことがある。
注意点:
合格点は50点である。
総合評価は、各課題の評価を全体の90%(公共空間50%、住宅課題40%)とし、提出状況を10%として評価する。特に、レポートや課題の未提出者は単位取得が困難となるので注意すること。
多くの図面を閲覧し、設計者が計画意図をどのように表現しているか参考にすること。また、単位寸法に注意して人体スケールを把握すること。特に、授業時間外での検討が重要であるので日々の生活での空間の利用を意識すること。指定された提出期限は厳守すること。遅れた場合は不利を被る場合がある。

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 授業ガイダンス・課題1説明(1) 図面記号と建築としての住宅の解説 授業の進め方と評価の仕方について説明する。製図方法、図面のきまり、表現方法を整理する。
2週 (2) 住宅の配置図兼平面図の作図 住宅の配置図および平面図を理解し表記できる。
3週 (2) 住宅の配置図兼平面図の作図 住宅の配置図および平面図を理解し表記できる。
4週 (2) 住宅の配置図兼平面図の作図 住宅の配置図および平面図を理解し表記できる。
5週 (3) 住宅の断面図の作図 住宅の断面を理解し表記できる。
6週 (4) 住宅の立面図の作図 住宅の立面を理解し表記できる。
7週 (5) 住宅の矩形図の作図 住宅詳細を理解し表記できる。
8週 (5) 住宅の矩形図の作図 住宅詳細を理解し表記できる。
2ndQ
9週 (5) 住宅の矩形図の作図・課題1提出 住宅詳細を理解し表記できる。評価基準を過不足なく満たした設計図書を提出する。
10週 課題2説明(1) 造形的構成 課題2の趣旨および評価基準について説明する。また、プレゼンテーションについても説明する。与条件を元に、造形的な空間構成ができる。
11週 (2) 建築的意味の付加・(3) 平面図・断面図・立面図の作成 空間に、求められる建築の諸機能を付加できる。建築空間を、様々な手法を用いて分かりやすく作図できる。
12週 (3) 平面図・断面図・立面図の作成 建築空間を、様々な手法を用いて分かりやすく作図できる。エスキース、スタディ模型などの中間提出。
13週 (4) 平面図・断面図・立面図・立体表現の作成 建築空間を、様々な手法を用いて分かりやすく表現できる。
14週 (4) 平面図・断面図・立面図・立体表現の作成・課題2提出 建築空間を、様々な手法を用いて分かりやすく表現できる。評価基準を過不足なく満たした設計図書を提出する。
15週 課題2のプレゼンテーション・まとめ 設計した建築についてコンセプトや計画を論理的に説明できる。本授業のまとめ、および授業アンケート。
16週

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
専門的能力分野別の専門工学建築系分野計画・歴史現代社会における都市計画の課題の位置づけについて説明できる。3
近現代都市の特質と課題について説明できる。3
近代の都市計画論について説明できる。3
現代にいたる都市計画論について説明できる。3
市街地形成と都市交通のあり方について説明できる。3
街路計画の手法と理念について説明できる。3
日本の土地利用計画の仕組みについて説明できる。3
方法・制度の変遷について説明できる。3
景観形成・風景計画、用途・形態規制の仕組みについて説明できる。3
市街地を開発する仕組みについて説明できる。3
土地区画整理事業について説明できる。3
市街地再開発事業について説明できる。3
地区計画制度について説明できる。3
建築協定・緑化協定などの住民参加・協働のまちづくりの体制について説明できる。3
モデュールについて説明できる。3
建築設計に関わる基本的な家具をはじめとする住設備機器などの寸法を知っている。3
居住系施設(例えば、独立住宅、集合住宅など)の計画について説明できる。3
教育や福祉系の施設(例えば、小学校、保育所、幼稚園、中・高・大学など)あるいは類似施設の計画について説明できる。3
文化・交流系の施設(例えば、美術館、博物館、図書館など)あるいは類似施設の計画について説明できる。3
医療・業務系の施設(例えば、オフィスビル、病院、オーディトリアム、宿泊施設等)あるいは類似施設の計画について説明できる。3
建築計画・設計の手法一般について説明できる。3
都市と農村の計画について説明できる。3
古代(例えば、エジプト、オリエント、エーゲ海、ギリシャ、ローマなど)の特徴について説明できる。3
中世(例えば、ビザンチン、イスラム、ロマネスク、ゴシックなど)の特徴について説明できる。3
近世(例えば、ルネサンス、マニエリスム、バロック、ロココなど)の特徴について説明できる。3
原始(例えば、竪穴住居、高床建築、集落など)の特徴について説明できる。3
古代(例えば、住宅建築、寝殿造、都市計画、神社建築、寺院建築など)の特徴について説明できる。3
中世(例えば、住宅建築、神社建築、寺院建築(大仏様、禅宗様、折衷様など))の特徴について説明できる。3
近世(例えば、住宅建築、書院造、数寄屋風書院、町屋、農家、茶室、霊廟、社寺建築、城郭)の特徴について説明できる。3
設計・製図製図用具の特性を理解し、使用できる。3
線の描き分け(3種類程度)ができる。3
文字・寸法の記入を理解し、実践できる。3
建築の各種図面の意味を理解し、描けること。3
図面の種類別の各種図の配置を理解している。3
図面の尺度・縮尺について理解し、図面の作図に反映できる。3
立体的な発想とその表現(例えば、正投象、単面投象、透視投象などを用い)ができる。3
ソフトウェアを用い、各種建築図面を作成できる。3
各種模型材料(例えば、紙、木、スチレンボードなど)を用い、図面をもとに模型を製作できる。または、BIMなどの3D-CADにより建築モデルを作成できる。3
与えられた条件をもとに、コンセプトがまとめられる。3
与えられた条件をもとに、動線・ゾーニングのエスキスができる。3
与えられた条件をもとに、配置図、各階平面図、立面図、断面図などがかける。3
設計した建築物の模型またはパースなどを製作できる。3
講評会等において、コンセプトなどをまとめ、プレゼンテーションができる。3

評価割合

試験発表相互評価態度ポートフォリオその他合計
総合評価割合00009010100
基礎的能力000030030
専門的能力000040040
分野横断的能力000020020
提出状況000001010