材料学

科目基礎情報

学校 秋田工業高等専門学校 開講年度 2018
授業科目 材料学
科目番号 0006 科目区分 専門 / 必修
授業形態 授業 単位の種別と単位数 履修単位: 1
開設学科 環境都市工学科 対象学年 2
開設期 後期 週時間数 2
教科書/教材
担当教員 桜田 良治

到達目標

1. コンクリートの特長を理解できる。
2. セメントの製造方法,化学組成,水和反応,混合セメントを理解できる。
3. 骨材の種類,骨材の物理的性質としての粒度,含水状態,実積率,及び化学的性質を理解できる。
4. 混和材及び混和剤の種類とその基本特性を理解できる。
5. フレッシュコンクリートの性質,材料分離,及び初期性状を理解できる。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1コンクリートの長所,短所を説明できる。コンクリートの基本的な特長を説明できる。コンクリートの基本的な特長を説明できない。
評価項目2セメントの製造方法,化学組成,水和反応,混合セメントを理解できる。セメントの化学組成と水和反応を理解できる。セメントの化学組成と水和反応を 理解できない。
評価項目3骨材の物性(粗粒率,吸水率等)を計算できる とともに,物理的,化学的特性を説明できる。骨材の物性(粗粒率,吸水率等)を 計算できる。骨材の物性(粗粒率,吸水率等)を 計算できない。

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
建設構造物の主材料である,コンクリート材料の基本特性,製法および施工法を含む基礎的技術について理解を深める。
授業の進め方・方法:
講義形式で行い,レポートの提出を求めます。試験結果が合格点に達しない場合,再試験を行うことがある。
注意点:
コンクリートおよびその構成材料の性質は,3年,4年で修得するコンクリート構造学,鉄筋コンクリート工学,設計製図Ⅰと実験実習に関連するので,ノートをよく取り理解すること。

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
後期
3rdQ
1週 授業ガイダンス 授業の進め方と評価の仕方について説明する。
2週 1. コンクリートの特長
(1)構造材料としてのコンクリートの特長
コンクリートの長所,短所を理解できる。
3週 2. セメント
(1)セメントの製造
セメントの製造方法を理解できる。
4週 (2)セメントの化学組成,水和反応 セメントの化学組成,水和反応を理解できる。
5週 (3)混合セメント,特殊セメント 混合セメント,特殊セメントの特長を理解できる。
6週 3. 骨材
(1)骨材の分類
骨材の種類,特長を理解できる。
7週 (2)骨材の物理・化学的性質 骨材の物理,化学的性質を理解できる。
8週 到達度試験(後期中間) 上記について学習した内容の理解度を
確認する。
4thQ
9週 4. 混和材
(1)混和材 (フライアッシュ,高炉スラグ,シリカフューム)
混和材の種類及びその基本特性を理解できる。
10週 (2)混和剤 (AE剤,減水剤,AE減水剤,遅延剤) 混和剤の種類及びその基本特性を理解できる。
11週 (3)特殊用途の混和剤 特殊用途の混和剤の基本特性を理解
できる。
12週 5. フレッシュコンクリート
(1)フレッシュコンクリートの性質
フレッシュコンクリートの性質を理解
できる。
13週 (2)ワーカビリティー,コンシステンシー,プラスチシチー,フィニッシャビリチー,ポンパビリチー フレッシュコンクリートの特性を理解
できる。
14週 (3)材料の分離,空気量,初期性状 材料分離,空気量,初期性状を理解
できる。
15週 到達度試験(学年末) 上記について学習した内容の到達度を
確認する。
16週 到達度試験の解説と解答 到達度試験(学年末)の解説と解答,
及び授業アンケート。

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
専門的能力分野別の専門工学建設系分野材料コンクリートの長所、短所について、説明できる。3
各種コンクリートの特徴、用途について、説明できる。3
配合設計の手順を理解し、計算できる。3
非破壊試験の基礎を説明できる。3
プレストレストコンクリートの特徴、分類について、説明できる。3
コンクリート構造物の維持管理の基礎を説明できる。3
コンクリート構造物の補修方法の基礎を説明できる。3
建築系分野材料建築材料の変遷や発展について説明できる。3
建築材料の規格・要求性能について説明することができる。3
木材の種類について説明できる。3
傷(節など)について説明できる。3
耐久性(例えば腐れ、枯渇、虫害など)について説明できる。3
耐火性について説明できる。3
近年の木材工業製品(集成材、積層材など)の種類について説明できる。3
セメントの製造方法(廃棄物の利用も含む)について説明できる。3
セメントの種類・特徴について説明できる。3
コンクリート用軽量骨材があることを知っている。3
混和材(剤)料の種類(例えばAE剤と減水剤、フライアッシュやシリカフュームなど)をあげることができる。3
コンクリートの調合のうち、水セメント比の計算ができる。3
スランプ、空気量について、強度または、耐久性の観点でその影響について説明できる。3
コンクリートの強度(圧縮、引張、曲げ、せん断)の関係について説明できる。3
各種(暑中・寒中など)・特殊(水密、高強度など)コンクリートの名称をあげることができる。3
コンクリート製品(ALC、プレキャストなど)の特徴について説明できる。3
建築用構造用鋼材の種類(SS、SM、SNなど)・性質について説明できる。3
建築用鋼製品(丸鋼・形鋼・板など)の特徴・性質について説明できる。3
非鉄金属(アルミ、銅、ステンレスなど)の分類、特徴をあげることができる。3
石材の種類・性質について説明できる。3
石材の使用方法について説明できる。3
屋根材(例えば和瓦、洋瓦、金属、アスファルト系など)の特徴をあげることができる。3
タイルの種類、特徴をあげることができる。3
ガラスの製法、種類をあげることができる。3
塗料の種類に応じた下地、使用環境などの適合性について説明できる。3
下地材の種類(例えば繊維板、パーティクルボード、石こうボードなど)をあげることができる。3
床の仕上げ材料(カーペット、フローリング、レベリング、長尺シート等)をあげることができる。3

評価割合

定期試験小テスト・レポートその他合計
総合評価割合85105100
知識の基本的な理解755080
思考・推論・創造への適用力5308
汎用的技能5207
態度・嗜好性 (人間力)0055