環境衛生工学

科目基礎情報

学校 秋田工業高等専門学校 開講年度 2017
授業科目 環境衛生工学
科目番号 0020 科目区分 専門 / 必修
授業形態 授業 単位の種別と単位数 学修単位: 2
開設学科 環境都市工学科 対象学年 4
開設期 通年 週時間数 1
教科書/教材 教科書:「水環境工学」松尾友矩編 オーム社、その他:自製プリント
担当教員 金 主鉉

到達目標

1. 上水道計画の策定手順を理解し、計画水量の求め方を説明できる。
2. 浄水法の種類と特徴を説明でき、沈殿池の除去率の求め方を説明できる。
3. 浄水処理の主要工程である凝集、ろ過、消毒の原理を説明できる。
4. 下水道の目的、種類を説明でき、計画雨水量、汚水量の求め方を説明できる。
5. 生物処理法による下水処理の原理を説明でき、下水処理過程で発生する汚泥の処理、処分方法が説明できる。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1上水道計画の策定手順を理解し、計画水量の求め方を説明できる。上水道計画上の計画水量の求め方を説明できる。上水道計画の策定手順を理解できない。計画水量の求め方を説明できない。
評価項目2浄水法の種類と特徴を説明でき、沈殿池の除去率の求め方を説明できる。浄水法の種類と特徴を説明できる。浄水法の種類と特徴を説明できない。沈殿池の除去率の求め方を説明できない。
評価項目3浄水処理の主要工程である凝集、ろ過、消毒の原理を説明できる。浄水処理の主要工程である凝集、ろ過の原理を説明できる。浄水処理の主要工程である凝集、ろ過、消毒の原理を説明できない。

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
都市施設としての上、下水道を対象とし、上水の量的質的確保や下水処理と放流が水系を通して
密接に関係することを理解し、汚水を浄化し、各施設を計画、設計、施工、管理運営する上で必要な知識を修得する。
授業の進め方・方法:
PPTを用いた講義形式で行う。授業中の演習課題、レポート提出を実施する。試験結果が合格点に達しない場合、
再試験を行うことがある。
注意点:
演習課題を授業中に実施するため、教科書、配布資料、電卓を忘れずに準備して出席すること。
上・下水処理の原理、水量計算法については復習を通じて理解を深めておくこと。

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 授業ガイダンス
1 水環境の基礎科学

授業の進め方と評価の仕方について説明する。
2週 (1)水文と水利用 流出特性と水利用を理解できる。
3週 (2)水質の化学 水質化学の基礎知識を理解できる。
4週 (3)水質の指標

衛生工学に係わる水質指標の意義と測定原理等について理解できる。
5週 2 上水道基本計画
(1)水道法と水質
法律の定義と各種水質項目を理解できる。
6週 (2)基本計画 計画策定手順を理解し、計画水量の求め方等を説明できる。
7週 到達度試験(前期中間)

上記項目について学習した内容の理解度を確認する。
8週 試験の解説と解答
到達度試験の解説と解答
2ndQ
9週 3 上水道施設
(1)施設の構成、水源と取水・貯水
施設の構成、貯水容量の決定法を図解でき、取水施設の種類と特徴、水質特性を説明できる。
10週 (2)導水と送水
水理特性曲線を理解でき、導水量を計算できる。
11週 (3)配水と給水、ポンプ設備
管網計算等を理解でき、給水管径を計算できる。
12週 4 浄水プロセス
(1)浄水施設、沈殿と凝集

浄水法の種類と特徴を説明できる。沈殿池の除去率の求め方、凝集の原理等を説明できる。
ろ過や消毒の原理を説明し、高度処理を理解できる。
13週 (2)ろ過と消毒 ろ過や消毒の原理を説明できる。
14週 (3)高度処理 高度処理を理解できる。
15週 到達度試験(前期末) 上記項目について学習した内容の理解度を確認する。
16週 試験の解説と解答,授業アンケート 到達度試験の解説と解答、および授業アンケート
後期
3rdQ
1週 5 下水道基本計画
(1)下水道の目的
下水道の役割や目的を説明できる。
2週 (2)下水道の種類 下水道の種類等を説明できる。
3週 (3)計画雨水量 計画雨水量の求め方等を説明できる。
4週 (4)汚水量の算定 汚水量の求め方等を説明できる。
5週 6 管路施設 管渠の種類、施工法、ポンプ施設を説明できる。
6週 到達度試験(後期中間) 上記項目について学習した内容の理解度を確認する。
7週 試験の解説と解答 到達度試験の解説と解答
8週 7 下水処理
(1)下水処理の基礎と生物処理
下水処理の基本原理を理解でき、中心となる生物処理法の原理を説明できる。
4thQ
9週 (2)浮遊生物法 活性汚泥法の特徴等を説明できる。
10週 (3)浮遊生物法と生物膜法 生物膜法及び活性汚泥法の変法の特徴等を説明できる。
11週 8 高度処理 下水の三次処理、窒素やリンの除去法を理解できる。
12週 9 汚泥の処理処分と利用
(1)濃縮、消化
汚泥濃縮法や嫌気性消化法の原理を説明できる。
13週 (2)脱水 汚泥の脱水法の種類や原理を説明できる。
14週 (3)焼却、再利用 汚泥焼却、溶融、再利用、処分法等を説明できる。
15週 到達度試験(後期末) 上記項目について学習した内容の理解度を確認する。
16週 試験の解説と解答,授業アンケート 到達度試験の解説と解答、および授業アンケート

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週

評価割合

試験演習課題合計
総合評価割合8020100
基礎的能力601070
専門的能力10515
分野横断的能力10515