水工学

科目基礎情報

学校 秋田工業高等専門学校 開講年度 2017
授業科目 水工学
科目番号 0022 科目区分 専門 / 選択
授業形態 授業 単位の種別と単位数 学修単位: 2
開設学科 環境都市工学科 対象学年 5
開設期 通年 週時間数 1
教科書/教材 高橋 裕「河川工学」東京大学出版会
担当教員 佐藤 悟

到達目標

1.降水量,水位等の基本要素と蒸発散,合理式などの流出解析法がわかる。
2.ダムの分類や内部での流動特性がわかり,鉛直混合,汽水区間,塩水くさびが説明できる。
3.治水計画の目標と策定手法,基本高水,超過洪水がわかり、各種水防技術を説明できる。
4.農業・生活・工業用水の特性がわかり、河川水を利用した様々な水資源開発を説明できる。
5.海岸利用の重要性を理解し,海岸浸食の形態と対策がわかり、漂砂の特性と対策法を説明できる。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1降水量,水位等の基本要素と蒸発散,合理式などの流出解析法を十分に理解し、応用ができる。降水量,水位等の基本要素と蒸発散,合理式などの流出解析法がわかる。降水量,水位等の基本要素と蒸発散,合理式などの流出解析法がわらない。
評価項目2ダムの分類や内部での流動特性を十分に理解し,鉛直混合,汽水区間,塩水くさびを適切に説明できる。ダムの分類や内部での流動特性がわかり,鉛直混合,汽水区間,塩水くさびが説明できる。ダムの分類や内部での流動特性がわからず,鉛直混合,汽水区間,塩水くさびが説明できない。
評価項目3治水計画の目標と策定手法,基本高水,超過洪水を的確に理解し、各種水防技術を十分に説明できる。治水計画の目標と策定手法,基本高水,超過洪水がわかり、各種水防技術を説明できる。治水計画の目標と策定手法,基本高水,超過洪水がわからず、各種水防技術を説明できない。
評価項目4農業・生活・工業用水の特性を十分にわかり、河川水を利用した様々な水資源開発を適切に説明できる。農業・生活・工業用水の特性がわかり、河川水を利用した様々な水資源開発を説明できる。農業・生活・工業用水の特性がわからず、河川水を利用した様々な水資源開発を説明できない。
評価項目5海岸利用の重要性を十分に理解し,海岸浸食の形態と対策がわかり、漂砂の特性と対策法を適切に説明できる。海岸利用の重要性を理解し,海岸浸食の形態と対策がわかり、漂砂の特性と対策法を説明できる。海岸利用の重要性,海岸浸食の形態と対策がわからず、漂砂の特性と対策法を説明できない。

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
川,水資源,海岸等に関する技術を学ぶと共に,各種管理施設や治水計画の目的と意義について,実例を通じて理解を深める。
授業の進め方・方法:
基本的に講義形式で行うが,適宜グループワークやレポートの提出を行う。試験結果が合格点に達しない場合,再試験を行うことがある。
注意点:
(講義を受ける前)3年と4年次に修得した基礎水理学と水理学の知識と,数学的な現象の扱いに慣れること。
(講義を受けた後)自己による積極的な学習ならびに,常に多くの見聞を広める努力が大切である。

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 河川調査・観察 現場の調査方法,判断基準がわかる。
2週 水文量のとらえ方と水質調査 降水量,水位等の基本要素と水質判定法を説明できる。
3週 水循環過程と流出解析 降水と蒸発散,合理式などの流出解析法がわかる。
4週 土砂輸送と河床形態 流砂が河床に与える影響がわかる。
5週 ダム貯水池 ダムの分類や内部での流動特性がわかる。
6週 河口部における諸現象 鉛直混合,汽水区間,塩水くさびがわかる。
7週 到達度試験 上記項目について学習した内容の理解度を確認する。
8週 治水とは 治水の概要と治水を学ぶ必要性がわかる。
2ndQ
9週 水害の特性とその変遷 これまでに発生した水害を説明できる。
10週 治水計画の立て方 目標と策定手法,基本高水,超過洪水がわかる。
11週 治水計画の立て方 目標と策定手法,基本高水,超過洪水がわかる。
12週 現代都市の水害と治水 都市型水害の実際とその対策がわかる。
13週 現代都市の水害と治水 都市型水害の実際とその対策がわかる。
14週 水防 実際の水防技術を説明できる。
15週 到達度試験 上記項目について学習した内容の理解度を確認する。
16週
後期
3rdQ
1週 水利用とは何か 水利用の原理,定義,重要性がわかる。
2週 各種水利用の特性 農業・生活・工業用水の特性がわかる。
3週 水資源の開発 河川水を利用した様々な水資源開発がわかる。
4週 水資源の開発 河川水を利用した様々な水資源開発がわかる。
5週 河川構造物とは 河川構造物の概要がわかる。
6週 治水施設 堤防,護岸水制,床止め,排水機場がわかる。
7週 到達度試験 上記項目について学習した内容の理解度を確認する。
8週 海岸浸食対策 海岸浸食の形態と対策がわかる。
4thQ
9週 海岸浸食対策 海岸浸食の形態と対策がわかる。
10週 津波高潮対策 津波と高潮による被害と対策がわかる。
11週 漂砂の調査と対策 漂砂の特性と対策がわかる。
12週 沿岸海域の環境問題 沿岸海域の汚染の経緯と防止策がわかる。
13週 沿岸海域の環境問題 沿岸海域の汚染の経緯と防止策がわかる。
14週 沿岸海洋の開発 海洋開発の実態と今後の課題がわかる。
15週 到達度試験 上記項目について学習した内容の到達度を確認する。
16週

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週

評価割合

試験発表相互評価態度ポートフォリオその他合計
総合評価割合10000000100
基礎的能力400000040
専門的能力400000040
分野横断的能力200000020