都市計画

科目基礎情報

学校 秋田工業高等専門学校 開講年度 2018
授業科目 都市計画
科目番号 0042 科目区分 専門 / 必修
授業形態 授業 単位の種別と単位数 学修単位: 2
開設学科 環境都市工学科 対象学年 5
開設期 前期 週時間数 2
教科書/教材 加藤晃、竹内伝史「新・都市計画概論」共立出版
担当教員 葛西 誠

到達目標

1.都市計画の歴史や思想を説明できる
2.現在の都市計画制度や策定プロセスの内容と目的を説明できる
3.都市施設の計画を立案する方法を説明できる
4.都市整備の手法を説明できる

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
都市計画の歴史や思想が理解できる都市計画の歴史や思想について他の学生に説明できる都市計画の歴史や思想について理解できる都市計画の歴史や思想を把握していない
現在の都市計画制度や策定手続きが理解できる現在の都市計画制度や策定手続を他の学生に説明できる現在の都市計画制度や策定手続きが理解できる現在の都市計画制度や策定手続きを把握していない
交通施設や公共空地など都市施設の計画を立案する方法が理解できる。交通施設や公共空地など都市施設の計画を立案する方法を他の学生に説明できる交通施設や公共空地など都市施設の計画を立案する方法が理解できる交通施設や公共空地など都市施設の計画を立案する方法を把握していない
都市整備の手法が理解できる都市整備の手法を他の学生に説明できる都市整備の手法を理解できる都市整備の手法を把握していない

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
都市計画の歴史や思想を理解し、都市整備の手法に関する知識、土地利用計画・交通計画を立案するために必要な知識を習得する。
授業の進め方・方法:
講義形式で行う。講義中、学生に都市計画に関する意見を求めることがある。
複数回のレポート提出を求める。試験結果が合格点に達しない場合、再試験を行うことがある。
注意点:
合格点は60点である。到達度試験(中間)35%、到達度試験(期末)35%、レポート30%の割合で評価する。
【授業を受ける前】日頃から都市や地域に関する出来事に関心を払うこと。
【授業を受けた後】日頃の復習やレポート課題を通じて、基礎知識の定着を図るとともに、講義内容や講義中の他者の発言を振り返り、自らが技術者となった場合を想定してどのような計画を立案し意思決定を図るべきか常に意識しておくこと。

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 都市計画の意義・都市計画の変遷 近代都市計画の思想および理念と実際について説明できる。
2週 社会資本の整備 国土と地域の定義および社会資本の内容と整備効果を説明できる。
3週 都市計画区域と区域区分 都市計画区域、区域区分について説明できる。
4週 都市計画マスタープラン 都市計画マスタープランについて説明できる。
5週 地域制 用途地域、特別用途地区、建築規制について説明できる。
6週 地区計画 地区計画について説明できる。
7週 公園緑地の計画 公園緑地の種類と役割、緑の基本計画を説明できる。
8週 到達度試験(前期中間) 上記項目について学習した内容の理解度を確認する。
2ndQ
9週 都市交通計画 都市交通計画の目的と視点について説明できる。
10週 交通調査 交通流調査および交通流動調査の考え方を説明できる。
11週 景観整備の計画/防災計画 都市の景観計画および防災計画を説明できる。
12週 土地区画整理事業 都市整備手法の1つである土地区画整理事業を説明できる。
13週 市街地再開発事業 都市整備手法の1つである市街地再開発事業を説明できる。
14週 中心市街地活性化/市民参加のまちづくり 中心市街地活性化および市民参加のまちづくりの考え方を説明できる。
15週 到達度試験(前期末) 上記項目について学習した内容の理解度を確認する。
16週 試験の解説と解答 試験の解説と解答、および授業アンケート。

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
専門的能力分野別の専門工学建設系分野計画国土と地域の定義を説明できる。3前2
日本、世界における古代、中世および現代の都市計画の思想および理念と実際について、説明できる。3前1
都市計画法と都市計画関連法の概要について、説明できる。3前3,前4
土地利用計画と交通計画について、説明できる。3前4,前5,前9
総合計画とマスタープランについて、説明できる。3前4
都市計画区域の区域区分と用途地域について、説明できる。3前3,前5,前6
交通流調査(交通量調査、速度調査)、交通流動調査(パーソントリップ調査、自動車OD調査)について、説明できる。3前9,前10,後2
交通需要予測(4段階推定)について、説明できる。3前10,後3
緑化と環境整備(緑の基本計画)について、説明できる。3前7,後5,後6
風景、景観と景観要素について、説明できる。1前11,後7
都市の防災構造化を説明できる。1後9
土地区画整理事業を説明できる。3前12,後10
市街地開発・再開発事業を説明できる。3前13,後11
交通流、交通量の特性、交通容量について、説明できる。1前10,後4,後13
性能指標に関する道路構造令の概要を説明できる。1前10,後4,後13
計画の意義と計画学の考え方を説明できる。1前1,前2,後1
重回帰分析を説明できる。1前2
費用便益分析について考え方を説明でき、これに関する計算ができる。1前2,後1,後3
建築系分野計画・歴史現代社会における都市計画の課題の位置づけについて説明できる。1前1
近現代都市の特質と課題について説明できる。3前1
近代の都市計画論について説明できる。3前1
現代にいたる都市計画論について説明できる。3前1
市街地形成と都市交通のあり方について説明できる。1前9,前10,後1
街路計画の手法と理念について説明できる。1前9,前10,後4,後13
日本の土地利用計画の仕組みについて説明できる。3前4,前5
方法・制度の変遷について説明できる。1前5
景観形成・風景計画、用途・形態規制の仕組みについて説明できる。1前11,後7
市街地を開発する仕組みについて説明できる。3前12,前13,後10,後11,後12
土地区画整理事業について説明できる。3前12,後10
市街地再開発事業について説明できる。3前13,後11
地区計画制度について説明できる。1前6
建築協定・緑化協定などの住民参加・協働のまちづくりの体制について説明できる。1前14,後14
都市・地区・地域・建築物の規模に応じた防災に関する計画、手法などを説明できる。1前11,後9

評価割合

試験レポート合計
総合評価割合7030100
基礎的能力301040
専門的能力401050
分野横断的能力01010