環境アセスメント

科目基礎情報

学校 秋田工業高等専門学校 開講年度 2018
授業科目 環境アセスメント
科目番号 0043 科目区分 専門 / 必修
授業形態 授業 単位の種別と単位数 学修単位: 1
開設学科 環境都市工学科 対象学年 5
開設期 前期 週時間数 1
教科書/教材 プリント・配布資料を用いる
担当教員 増田 周平

到達目標

1.環境アセスメントの制度に関して,成立に至る歴史的背景,制度の概要が説明できる。
2.環境アセスメントの調査・予測・評価の手法と,ミチゲーションの概要が説明できる。
3.環境影響評価に関する資料の構成・概要を理解できる。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1環境アセスメントの制度の概要を,歴史的な背景,主要な手続きを基に,具体的な事例を交えながら説明できる。環境アセスメントの制度の概要を,主要な手続きを基に説明できる。環境アセスメントの制度の概要が説明できない。
評価項目2環境アセスメントの調査・予測・評価の手法とミチゲーションの概要を,具体的な事例を交えながら説明できる。環境アセスメントの調査・予測・評価の手法とミチゲーションの概要を説明できる。環境アセスメントの調査・予測・評価の手法とミチゲーションの概要を説明できない。
評価項目3環境影響評価に関する資料の種類と,その構成・概要を理解した上で,自らの見解を述べることができる。環境影響評価に関する資料の種類と,その構成・概要を理解できる。環境影響評価に関する資料の種類と,その構成・概要を理解できない。

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
環境アセスメントの成立に関する歴史的背景,法制度の概要および環境保全手法を,具体的な事例を交えながら理解する。
授業の進め方・方法:
講義形式を中心に,適宜グループワークやディスカッションを交えて行う。課題演習,レポート作成を適宜実施する。授業時間内にグループによるプレゼンテーションを行い,理解度を確認する。試験結果が合格点に達しない場合,再テストを行うことがある。
注意点:
(授業を受ける前)講義資料,レポートなどの配布物が比較的多いため,それらの情報を整理できる環境を事前に整備しておくこと。
また,グループディスカッションやプレゼンテーションに積極的に参加するように準備すること。
(授業を受けた後)講義で学習した内容をふまえ,ニュース・新聞などの環境アセスメントに関する報道を,自身に関する問題として認識し,考える習慣を身につけてほしい。

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 授業ガイダンス 授業の進め方と評価の仕方について説明する。
2週 環境アセスメントの対象事業 環境アセスメントの対象事業とその決定方法が理解できる。
3週 環境アセスメントの手続き 配慮書,スクリーニング,スコーピングに関する手続きが理解できる。
4週 環境アセスメントの実施 環境アセスメントの実施,報告書に関する手続きが理解できる。
5週 近年の法改正のポイント 2011年の法改正の内容とその背景が理解できる。
6週 地方公共団体のアセスメント制度 秋田県のアセスメント制度の概要と特徴を理解できる。
7週 プレゼンテーション① 環境アセスメント制度ならびに具体的な環境アセスメントの事例に関する調査を行い,その内容についてプレゼンテーションを行う。
8週 プレゼンテーション② 環境アセスメント制度ならびに具体的な環境アセスメントの事例に関する調査を行い,その内容についてプレゼンテーションを行う。
2ndQ
9週 調査・予測手法 環境アセスメントの調査・予測手法の概要を理解できる。
10週 評価手法 環境アセスメントの評価手法の概要を理解できる。
11週 ミチゲーション ミチゲーション手法の概要を理解できる。
12週 生態系への配慮 ミチゲーション実施にあたっての生態系への配慮点を理解できる。
13週 環境影響評価書の理解と分析① 実際の環境影響評価に関する資料を用いて,環境影響評価の目標,手法,結果の評価方法について理解する。
14週 環境影響評価書の理解と分析② 実際の環境影響評価に関する資料を用いて,環境影響評価の目標,手法,結果の評価方法について理解する。
15週 到達度試験(前期末) 上記項目について学習した内容の理解度を授業の中で確認する。
16週 試験の解説と解答 到達度試験の解説と解答,および授業アンケート

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
専門的能力分野別の専門工学建設系分野環境地球規模の環境問題を説明できる。2前1
環境と人の健康との関わりを説明できる。3前1
過去に生じた公害の歴史とその内容(環境要因と疾病の関係)について、説明できる。3前1
水質指標を説明できる。2前9
水質汚濁の現状を説明できる。2前7,前8
水質汚濁の防止対策・水質管理計画(施策、法規等)を説明できる。2前9
大気汚染の現状と発生源について、説明できる。1前7,前8
騒音の発生源と現状について、説明できる。1前7,前8
廃棄物の発生源と現状について、説明できる。1前7,前8
環境影響評価の目的を説明できる。3前1,前2,前5,前6
環境影響評価の現状(事例など)を説明できる。3前2,前3,前5,前6,前13,前14
環境影響指標を説明できる。3前3,前4,前13,前14
リスクアセスメントを説明できる。2前9,前10,前13,前14
ライフサイクルアセスメントを説明できる。2前4,前9,前10,前13,前14
生物多様性の現状と危機について、説明できる。2前7,前8
生態系の保全手法を説明できる。2前11
生態系や生物多様性を守るための施策を説明できる。2前11
土壌汚染の現状を説明できる。1前7,前8

評価割合

試験発表その他合計
総合評価割合603010100
基礎的能力4001050
専門的能力2020040
分野横断的能力010010