耐震工学

科目基礎情報

学校 秋田工業高等専門学校 開講年度 平成31年度 (2019年度)
授業科目 耐震工学
科目番号 0054 科目区分 専門 / 必修
授業形態 授業 単位の種別と単位数 学修単位: 1
開設学科 環境都市工学科 対象学年 5
開設期 後期 週時間数 1
教科書/教材 「耐震工学入門 第3版」 平井一男・水田洋司 共著 森北出版
担当教員 寺本 尚史

到達目標

1.地震の原因、尺度、地震動および地盤振動の基本的な性質を理解できる.
2.地震被害および構造物の設計法の現況を把握し、その概要を説明できる.
3.1自由度系の運動方程式を理解でき、固有振動数、固有周期、減衰定数を説明できる.

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1地震の原因、尺度、地震動および地盤振動の基本的な性質を十分理解できる.地震の原因、尺度、地震動および地盤振動の基本的な性質を理解できる.地震の原因、尺度、地震動および地盤振動の基本的な性質を理解できない.
評価項目2地震被害および構造物の設計法の現況を十分に把握し、その概要を詳細に説明できる.地震被害および構造物の設計法の現況を把握し、その概要を説明できる.地震被害および構造物の設計法の現況を把握できず、その概要を説明できない.
評価項目31自由度系の運動方程式を十分に理解でき、固有振動数、固有周期、減衰定数を詳細に説明できる.1自由度系の運動方程式を理解でき、固有振動数、固有周期、減衰定数を説明できる.1自由度系の運動方程式を理解できず、固有振動数、固有周期、減衰定数を説明できない.

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
 地震の発生から構造物等への被害の発生までを概観し、振動学や構造物の耐震設計について基本的な事項を理解する.
授業の進め方・方法:
 基本的に講義形式で行う.必要に応じてレポート、演習課題の提出を求める.試験結果が合格点に達しない場合,再試験を行うことがある.
注意点:
合格点は60点である.
(講義を受ける前)あらかじめ物理学における振動、波動を理解しておくこと.また、構造力学、鉄筋コンクリート構造学、微分方程式などの基本をしっかりと身につけておくこと.
(講義を受けた後)各自で講義内容の理解度をチェックするとともに、授業の内容の理解に努めること.
自学自習時間:15時間

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
後期
3rdQ
1週 授業ガイダンス
地震の性質
授業の進め方と評価の仕方について説明する.
地震の原因や尺度など基本的な事項を理解できる.
2週 地震動の性質 地震動と地盤振動の基本的な性質を理解できる.
3週 地震による被害
(過去に起きた地震)
過去に起きた地震によりどのような被害を受けたか説明できる.
4週 耐震設計法1
(耐震設計法の概要)
耐震設計法の現況を理解でき、その概要を説明できる.
5週 耐震設計法2
(震度法の概要)
震度法の概要を理解し、設計水平震度の計算を行うことができる.
6週 振動の基礎理論1
(振動の基礎事項)
固有振動数、固有周期、減衰定数を説明できる.
7週 振動の基礎理論2
(1自由度系の自由振動)
1自由度系の運動方程式を理解でき、1自由度系モデルの振動を計算、図示できる.
8週 到達度試験(後期末) 上記項目について学習した内容の理解度を授業の中で確認する
4thQ
9週 試験の解説と解答 到達度試験の解説と解答、本授業のまとめ、および授業アンケート
10週
11週
12週
13週
14週
15週
16週

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
専門的能力分野別の専門工学建築系分野構造マグニチュードの概念と震度階について説明できる。3
地震被害を受けた建物の破壊等の特徴について説明できる。3

評価割合

試験発表レポート態度ポートフォリオその他合計
総合評価割合80020000100
知識の基本的な理解6001000070
思考・推論・創造への適用力100500015
汎用的技能100500015