水工学

科目基礎情報

学校 秋田工業高等専門学校 開講年度 平成31年度 (2019年度)
授業科目 水工学
科目番号 0058 科目区分 専門 / 選択
授業形態 授業 単位の種別と単位数 学修単位: 2
開設学科 環境都市工学科 対象学年 5
開設期 後期 週時間数 2
教科書/教材 高橋 裕「河川工学」東京大学出版会
担当教員 佐藤 悟

到達目標

1.降水量,水位等の基本要素と蒸発散,合理式などの流出解析法がわかる。
2.ダムの分類や内部での流動特性がわかり,鉛直混合,汽水区間,塩水くさびが説明できる。
3.治水計画の目標と策定手法,基本高水,超過洪水がわかり、各種水防技術を説明できる。
4.農業・生活・工業用水の特性がわかり、河川水を利用した様々な水資源開発を説明できる。
5.海岸利用の重要性を理解し,海岸浸食の形態と対策がわかり、漂砂の特性と対策法を説明できる。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1降水量,水位等の基本要素と蒸発散,合理式などの流出解析法を十分に理解し、応用ができる。降水量,水位等の基本要素と蒸発散,合理式などの流出解析法がわかる。降水量,水位等の基本要素と蒸発散,合理式などの流出解析法がわらない。
評価項目2ダムの分類や内部での流動特性を十分に理解し,鉛直混合,汽水区間,塩水くさびを適切に説明できる。ダムの分類や内部での流動特性がわかり,鉛直混合,汽水区間,塩水くさびが説明できる。ダムの分類や内部での流動特性がわからず,鉛直混合,汽水区間,塩水くさびが説明できない。
評価項目3治水計画の目標と策定手法,基本高水,超過洪水を的確に理解し、各種水防技術を十分に説明できる。治水計画の目標と策定手法,基本高水,超過洪水がわかり、各種水防技術を説明できる。治水計画の目標と策定手法,基本高水,超過洪水がわからず、各種水防技術を説明できない。
評価項目4河川構造物の目的と特徴が十分にわかり、河川水を利用した様々な水資源開発を適切に説明できる。河川構造物の目的と特徴がわかり、河川水を利用した様々な水資源開発を説明できる。農業・生活・工業用水の特性がわからず、河川水を利用した様々な水資源開発を説明できない。
評価項目5海岸利用の重要性を十分に理解し,海岸浸食の形態と対策がわかり、漂砂の特性と対策法を適切に説明できる。海岸利用の重要性を理解し,海岸浸食の形態と対策がわかり、漂砂の特性と対策法を説明できる。海岸利用の重要性,海岸浸食の形態と対策がわからず、漂砂の特性と対策法を説明できない。

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
川,水資源,海岸等に関する技術を学ぶと共に,各種管理施設や治水計画の目的と意義について,実例を通じて理解を深める。
授業の進め方・方法:
基本的に講義形式で行うが,適宜グループワークやレポートの提出を行う。試験結果が合格点に達しない場合,再試験を行うことがある。
この科目は学修単位科目のため,事前・事後学習として課題レポートを実施します。
注意点:
(講義を受ける前)3年と4年次に修得した基礎水理学と水理学の知識と,数学的な現象の扱いに慣れること。
(講義を受けた後)自己による積極的な学習ならびに,常に多くの見聞を広める努力が大切である。

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
後期
3rdQ
1週 水工学とは何か 水工学を学ぶ目的,定義,重要性がわかる。
2週 河川の調査 水文量の捉え方,種類,特徴がわかる。
3週 水循環過程 降水の種類と,我が国の河川の特徴がわかる。
4週 流出解析 代表的な流出モデルがわかる。
5週 洪水流と土砂輸送 洪水流の性質と土砂の輸送と堆積がわかる。
6週 ダム貯水池と河口部の諸現象 ダム貯水池と河口部の諸現象がわかる。
7週 到達度試験 上記項目について学習した内容の理解度を確認する。
8週 水利用の特徴 水利用の原理,定義,重要性がわかる。
4thQ
9週 各種水利用の特性 農業・生活・工業用水の特性がわかる。
10週 水資源の開発 河川水を利用した様々な水資源開発がわかる。
11週 河川構造物 河川構造物の概要がわかる。
12週 治水施設 堤防,護岸水制,床止め,排水機場がわかる。
13週 津波高潮対策 高潮の形態と対策がわかる。
14週 海岸浸食対策 海岸浸食の形態と対策がわかる。
15週 到達度試験 上記項目について学習した内容の到達度を確認する。
16週 試験の解説と解答 到達度試験の解説と解答

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
専門的能力分野別の専門工学建設系分野水理河川の分類と流域について、説明できる。3
河川の管理と整備について、説明できる。3
水の循環、雨が降る仕組み、我が国の降雨特性について、説明できる。3
水文量の観測方法を説明でき、流域平均雨量を計算できる。3
河道およびダムによる洪水対策を説明できる。3
都市型水害と内水処理の対策について、説明できる。3
日本の水資源の現況について、説明できる。3
河川堤防・護岸・水制の役割について、説明できる。3
津波と高潮の特徴を説明できる。3

評価割合

試験発表相互評価態度ポートフォリオその他合計
総合評価割合10000000100
基礎的能力400000040
専門的能力400000040
分野横断的能力200000020