概要:
2,3学年に学習する有機化合物の性質や反応について実験を通じて理解を深める.実験を通じて薬品や器具の取り扱い方,操作の意味,結果の整理,考察および報告書の書き方を修得する.
授業の進め方・方法:
始めに講義形式で実験内容の説明を教室で行う.内容説明終了後の次の週から実験室にてグループ実験を行う.各実験テーマ終了後にレポート提出を課す.
注意点:
[学習上の注意]
実験前に反応式,実験操作,理論収量等を実験ノートにまとめておくこと.また,実験の途中経過や結果をその場で詳細にノートに記入すること.実験中は指導教員の指示に従い,劇物,危険物の取り扱いには十分注意すること.
[評価方法]
合格点は50点である。レポートの内容60%,実験後の質疑応答10%,実験に取り組む姿勢30%で評価する.特に,レポート未提出者は単位取得が困難となるので注意すること.
分類 | 分野 | 学習内容 | 学習内容の到達目標 | 到達レベル | 授業週 |
基礎的能力 | 工学基礎 | 工学実験技術(各種測定方法、データ処理、考察方法) | 工学実験技術(各種測定方法、データ処理、考察方法) | 物理、化学、情報、工学における基礎的な原理や現象を明らかにするための実験手法、実験手順について説明できる。 | 3 | |
実験装置や測定器の操作、及び実験器具・試薬・材料の正しい取扱を身に付け、安全に実験できる。 | 3 | |
実験データの分析、誤差解析、有効桁数の評価、整理の仕方、考察の論理性に配慮して実践できる。 | 3 | |
実験テーマの目的に沿って実験・測定結果の妥当性など実験データについて論理的な考察ができる。 | 3 | |
実験ノートや実験レポートの記載方法に沿ってレポート作成を実践できる。 | 3 | |
実験データを適切なグラフや図、表など用いて表現できる。 | 3 | |
実験の考察などに必要な文献、参考資料などを収集できる。 | 3 | |
実験・実習を安全性や禁止事項など配慮して実践できる。 | 3 | |
個人・複数名での実験・実習であっても役割を意識して主体的に取り組むことができる。 | 3 | |
共同実験における基本的ルールを把握し、実践できる。 | 3 | |
レポートを期限内に提出できるように計画を立て、それを実践できる。 | 3 | |
専門的能力 | 分野別の工学実験・実習能力 | 化学・生物系分野【実験・実習能力】 | 有機化学実験 | 加熱還流による反応ができる。 | 4 | |
蒸留による精製ができる。 | 4 | |
吸引ろ過ができる。 | 4 | |
再結晶による精製ができる。 | 4 | |
分液漏斗による抽出ができる。 | 4 | |
薄層クロマトグラフィによる反応の追跡ができる。 | 4 | |
融点または沸点から生成物の確認と純度の検討ができる。 | 4 | |
収率の計算ができる。 | 4 | |