概要:
測量は土木・建築工事の設計、施工の基礎である。測量成果を得るためには、測量機器の構造・測定方法を理解した上で適切な誤差および測定値の取り扱いが求められる。本実習では、各種測量のうち最も基本的な距離測量および角測量を対象として、機器の据え付けから測定値の扱いまで一貫して行える能力を習得する。
授業の進め方・方法:
演習(実習)形式で行う。天候により講義形式で行うことがある。授業時間内に実技試験を実施する。適宜、課題の提出を求める。
注意点:
合格点は50点である。
実技試験の評価は50%、課題の評価は50%である。特に課題の未提出者は単位修得が困難になるので注意すること。
(授業を受ける前)基礎測量学の授業内容をよく復習しておくこと。
(授業を受けた後)計測は工学の基礎である。測量に限らず、あらゆる場面で測定機器の構造と測定方法を正しく理解した上で測定値・誤差を扱う習慣をつけること。
分類 | 分野 | 学習内容 | 学習内容の到達目標 | 到達レベル | 授業週 |
基礎的能力 | 工学基礎 | 工学実験技術(各種測定方法、データ処理、考察方法) | 工学実験技術(各種測定方法、データ処理、考察方法) | 物理、化学、情報、工学における基礎的な原理や現象を明らかにするための実験手法、実験手順について説明できる。 | 3 | 前2,前3 |
実験装置や測定器の操作、及び実験器具・試薬・材料の正しい取扱を身に付け、安全に実験できる。 | 3 | 前2,前3 |
実験データの分析、誤差解析、有効桁数の評価、整理の仕方、考察の論理性に配慮して実践できる。 | 3 | 前2,前3 |
実験テーマの目的に沿って実験・測定結果の妥当性など実験データについて論理的な考察ができる。 | 3 | 前2,前3 |
実験ノートや実験レポートの記載方法に沿ってレポート作成を実践できる。 | 3 | 前2,前3 |
実験データを適切なグラフや図、表など用いて表現できる。 | 3 | 前3,前5 |
実験の考察などに必要な文献、参考資料などを収集できる。 | 3 | 前3,前5 |
実験・実習を安全性や禁止事項など配慮して実践できる。 | 3 | 前2,前3 |
個人・複数名での実験・実習であっても役割を意識して主体的に取り組むことができる。 | 3 | 前2,前3 |
共同実験における基本的ルールを把握し、実践できる。 | 3 | 前2,前3 |
レポートを期限内に提出できるように計画を立て、それを実践できる。 | 3 | 前2,前3 |
専門的能力 | 分野別の専門工学 | 建設系分野 | 測量 | 区域の大小、順序、方法、目的および法律による分類について、説明できる。 | 1 | 前1 |
測量体系(国家基準点等)を説明できる。 | 1 | 前1 |
巻尺による測量で生じる誤差を説明でき、測量結果から計算ができる。 | 3 | 前4,前5,前6,前7,前8 |
単測法、倍角法、方向法を説明でき、測量結果から計算ができる。 | 3 | 前9,前10,前11,前12,前13,前14,前15 |
生じる誤差の取扱いを説明できる。 | 3 | 前9,前10,前11,前12,前13,前14,前15 |
種類、手順および方法について、説明できる。 | 1 | 前9,前10 |
有効数字、数値の丸め方を説明でき、これを考慮した計算ができる。 | 3 | 前6,前7,前13,前14,前15 |
最小二乗法の原理を説明でき、これを考慮した計算ができる。 | 3 | 前6,前7,前13,前14,前15 |
分野別の工学実験・実習能力 | 建設系分野【実験・実習能力】 | 建設系【実験実習】 | 距離測量について理解し、器具を使って測量できる。 | 3 | 前4,前5,前6,前7 |
分野横断的能力 | 態度・志向性(人間力) | 態度・志向性 | 態度・志向性 | 周囲の状況と自身の立場に照らし、必要な行動をとることができる。 | 3 | 前13,前14 |
自らの考えで責任を持ってものごとに取り組むことができる。 | 3 | 前13,前14 |
社会の一員として、自らの行動、発言、役割を認識して行動できる。 | 3 | 前13,前14 |
チームで協調・共同することの意義・効果を認識している。 | 3 | 前13,前14 |
チームで協調・共同するために自身の感情をコントロールし、他者の意見を尊重するためのコミュニケーションをとることができる。 | 3 | 前13,前14 |
当事者意識をもってチームでの作業・研究を進めることができる。 | 3 | 前13,前14 |
チームのメンバーとしての役割を把握した行動ができる。 | 3 | 前13,前14 |
リーダーがとるべき行動や役割をあげることができる。 | 3 | 前13,前14 |
適切な方向性に沿った協調行動を促すことができる。 | 3 | 前13,前14 |
リーダーシップを発揮する(させる)ためには情報収集やチーム内での相談が必要であることを知っている | 3 | 前13,前14 |