応用数学Ⅱ

科目基礎情報

学校 秋田工業高等専門学校 開講年度 令和05年度 (2023年度)
授業科目 応用数学Ⅱ
科目番号 0007 科目区分 専門 / 必修
授業形態 授業 単位の種別と単位数 学修単位: 2
開設学科 創造システム工学科(機械システムコース) 対象学年 4
開設期 後期 週時間数 2
教科書/教材 教科書:「高専テキストシリーズ 応用数学」上野健爾 監修 高専の数学教材研究会 編 森北出版/その他:自製プリント
担当教員 柳町 拓哉

到達目標

1.複素数を理解し、計算ができる。
2.最小二乗法について理解し、データの整理ができる。
3.フーリエ級数・フーリエ変換を理解し、計算ができる。
4.三角関数の直交性を理解し、偏微分方程式を解ける。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1複素関数を理解し、計算ができる。複素数を理解し、計算ができる。左記ができない。
評価項目2最小二乗法の原理から近似式の未定定数を導出できる。最小二乗法の原理を理解し、データの整理を行える。左記ができない。
評価項目3三角関数の直交性を理解し、偏微分方程式を解くことができる。フーリエ級数・フーリエ変換を理解し、計算ができる。左記ができない。

学科の到達目標項目との関係

(B)工学基礎知識の習得 B-1 説明 閉じる

教育方法等

概要:
機械系技術者に必要な知識を身につけたり、能力(計算力、注意力、忍耐力など)を向上させることを講義の目的とする。複素数、最小二乗法、フーリエ級数・フーリエ変換、偏微分方程式を学ぶ。この内容は2,3年生で学んだ知識を使いこなせることが前提になっているので不安のある学生は要復習である。
授業の進め方・方法:
講義・演習形式で行う。この科目は学修単位科目であり,講義1回あたり2~3時間の自学自習を想定している。
注意点:
(中間試験+期末試験)/2×0.7+(小テスト・レポート)×0.3として評価する。合格点は60点である。
60点に満たない場合は試験解きなおしレポートを課し、レポート評価を20%にして60点までの評価にする。
追試験はやむを得ない理由があって本試験を欠席したときに認められる。
「授業を受ける前」シラバスを見て予習をする。「授業を受けた後」授業中に指定された問題を自力でできるようにする。
講義1回あたりの自学自習時間は120分とする。

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
後期
3rdQ
1週 授業のガイダンス
複素数と複素平面
授業の進め方と評価の仕方について説明する。
複素数を理解し、複素平面に表したり計算ができる。
2週 複素数の極形式 複素数を極形式で表し、ド・モアブルの公式やオイラーの公式を用いて計算ができる。
3週 複素関数 複素関数を理解し、ド・モアブルの公式やオイラーの公式を用いて計算ができる。
4週 最小二乗法(直線近似) 最小二乗法の原理を理解し、データを直線近似できる。
5週 最小二乗法 最小二乗法の原理を理解し、データを近似できる。
6週 三角関数と周期関数 周期関数とは何かを知り、周期を求めることができる。
7週 演習 中間試験の内容を確認する。
8週 到達度試験(後期中間) 上記項目について学習した内容の理解度を授業の中で確認する。
4thQ
9週 試験の解説と解答
フーリエ級数とフーリエ変換
到達度試験の解説と解答。
フーリエ級数・フーリエ変換とは何かを知り、計算ができる。
10週 フーリエ級数とフーリエ変換 最後まで計算ができる。
11週 フーリエ級数とフーリエ変換 自力で最後まで計算ができる。
12週 偏微分方程式 三角関数の直交性を理解し、偏微分方程式を解くことができる。
13週 偏微分方程式 三角関数の直交性を理解し、偏微分方程式を解くことができる。
14週 演習 期末試験の内容を確認する。
15週 到達度試験(後期期末) 上記項目について学習した内容の理解度を授業の中で確認する。
16週 試験の解説と解答 到達度試験の解説と解答、および授業アンケート。

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
分野横断的能力汎用的技能汎用的技能汎用的技能日本語と特定の外国語の文章を読み、その内容を把握できる。3
他者とコミュニケーションをとるために日本語や特定の外国語で正しい文章を記述できる。3
他者が話す日本語や特定の外国語の内容を把握できる。3
日本語や特定の外国語で、会話の目標を理解して会話を成立させることができる。3
円滑なコミュニケーションのために図表を用意できる。3
円滑なコミュニケーションのための態度をとることができる(相づち、繰り返し、ボディーランゲージなど)。3
他者の意見を聞き合意形成することができる。3
合意形成のために会話を成立させることができる。3
グループワーク、ワークショップ等の特定の合意形成の方法を実践できる。3
書籍、インターネット、アンケート等により必要な情報を適切に収集することができる。3
収集した情報の取捨選択・整理・分類などにより、活用すべき情報を選択できる。3
収集した情報源や引用元などの信頼性・正確性に配慮する必要があることを知っている。3
情報発信にあたっては、発信する内容及びその影響範囲について自己責任が発生することを知っている。3
情報発信にあたっては、個人情報および著作権への配慮が必要であることを知っている。3
目的や対象者に応じて適切なツールや手法を用いて正しく情報発信(プレゼンテーション)できる。3
あるべき姿と現状との差異(課題)を認識するための情報収集ができる3
複数の情報を整理・構造化できる。3
特性要因図、樹形図、ロジックツリーなど課題発見・現状分析のために効果的な図や表を用いることができる。3
課題の解決は直感や常識にとらわれず、論理的な手順で考えなければならないことを知っている。3
グループワーク、ワークショップ等による課題解決への論理的・合理的な思考方法としてブレインストーミングやKJ法、PCM法等の発想法、計画立案手法など任意の方法を用いることができる。3
どのような過程で結論を導いたか思考の過程を他者に説明できる。3
適切な範囲やレベルで解決策を提案できる。3
事実をもとに論理や考察を展開できる。4
結論への過程の論理性を言葉、文章、図表などを用いて表現できる。4

評価割合

試験発表相互評価態度ポートフォリオ小テスト・レポート合計
総合評価割合10000000100
基礎的能力500000050
専門的能力250000025
分野横断的能力250000025