設計製図Ⅱ

科目基礎情報

学校 秋田工業高等専門学校 開講年度 令和04年度 (2022年度)
授業科目 設計製図Ⅱ
科目番号 0032 科目区分 専門 / 必修
授業形態 授業 単位の種別と単位数 履修単位: 2
開設学科 創造システム工学科(機械システムコース) 対象学年 5
開設期 通年 週時間数 2
教科書/教材 「実例で学ぶ機械設計製図」 豊橋技術科学大学・高等専門学校教育連携プロジェクト編著 実教出版
担当教員 野澤 正和

到達目標

1.「手巻きウインチ」の組立図から各部品の形状を認識でき,個々の部品に対する部品図を製図できる.
2.手巻きウインチの各部品の仕組みが理解できる.
3.歯車による動力伝達機構を理解し,歯車の強度計算ができる.
4.制動装置の仕組みを理解し,制動に必要なトルク,制動力から強度計算ができる.
5.軸に関して,曲げとねじりを考慮した強度計算ができる.

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1「手巻きウインチ」の組立図から各部品の形状を認識でき,個々の部品に対する部品図を製図し要求される仕様を説明できる.「手巻きウインチ」の組立図から各部品の形状を認識でき,個々の部品に対する部品図を製図できる.「手巻きウインチ」の組立図から各部品の形状を認識できず,個々の部品に対する部品図を製図できない.
評価項目2手巻きウインチの各部品の仕組みが理解でき,それぞれの役割を説明できる.手巻きウインチの各部品の仕組みが理解できる.手巻きウインチの各部品の仕組みが理解できない.
評価項目3歯車による動力伝達機構を理解し,適切な速度伝達比とモジュールを選択して歯車の強度計算ができる.歯車による動力伝達機構を理解し,歯車の強度計算ができる.歯車による動力伝達機構を理解できず,歯車の強度計算ができない.
評価項目4制動装置の仕組みを理解し,設計に必要な条件を説明でき,制動に必要なトルク,制動力から強度計算ができる.制動装置の仕組みを理解し,制動に必要なトルク,制動力から強度計算ができる.制動装置の仕組みを理解しできず,制動に必要なトルク,制動力から強度計算ができない.
評価項目5軸に関して,曲げとねじりを考慮した強度計算ができ,適切な軸を選定できる.軸に関して,曲げとねじりを考慮した強度計算ができる.軸に関して,曲げとねじりを考慮した強度計算ができない.

学科の到達目標項目との関係

(E)技術の発展 E-1 説明 閉じる

教育方法等

概要:
前半は,これまで4年間学んできた機械製図の知識と技能を活かし,手巻きウインチの組立図から数種類の部品を抜き出し,各部品の部品図の製図を行う.後半は,手巻きウインチの各部品についての強度計算を行い,設計計算書を完成させる.
授業の進め方・方法:
合格点は60点である.前半で実施する課題図面と後半に作成する設計計算書で評価し,これを評価点とする.
(総合成績)=(手巻きウインチ課題図面)×0.5 + (手巻きウインチ設計計算書)×0.5
図面ならびに設計計算書が提出されない場合,単位取得が困難になるので注意すること.対象としている機械に求められる性能や挙動をイメージしながら授業に臨むこと.
注意点:
機械製図Ⅱで学んだ機械要素部品の製図に関して復習しておくのが望ましい.設計計算書の作成に関して,力,トルク,応力等の計算をするので,機械力学で学んだことを把握した上で授業に臨むこと.

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 授業ガイダンス
1.「手巻きウインチ」の部品図の作成
各部品の形状認識(1)
授業の内容や評価方法の説明
手巻きウインチの部品図が製作できる
2週 各部品の形状認識(2) 手巻きウインチの部品図が製作できる
3週 各部品の形状認識(3) 手巻きウインチの部品図が製作できる
4週 各部品の形状認識(4) 手巻きウインチの部品図が製作できる
5週 各部品図の作成(1) 手巻きウインチの部品図が製作できる
6週 各部品図の作成(2) 手巻きウインチの部品図が製作できる
7週 各部品図の作成(3) 手巻きウインチの部品図が製作できる
8週 各部品図の作成(4) 手巻きウインチの部品図が製作できる
2ndQ
9週 各部品図の作成(5) 手巻きウインチの部品図が製作できる
10週 各部品図の作成(6) 手巻きウインチの部品図が製作できる
11週 各部品図の作成(7) 手巻きウインチの部品図が製作できる
12週 各部品図の寸法記入(1) 手巻きウインチの各部品の寸法を正確に記入できる
13週 各部品図の寸法記入(2) 手巻きウインチの部品図が製作できる
14週 各部品図の寸法記入(3) 手巻きウインチの部品図が製作できる
15週 2.手巻きウインチ設計計算書作成
手巻きウインチの設計仕様(1)
手巻きウインチの設計仕様を確認し、設計計算書に必要な項目を理解できる
16週
後期
3rdQ
1週 手巻きウインチの設計仕様(2) 手巻きウインチの設計仕様を確認し、設計計算書に必要な項目を理解できる
2週 手巻きウインチの設計仕様(3) 手巻きウインチの設計仕様を確認し、設計計算書に必要な項目を理解できる
3週 手巻きウインチの設計仕様(4) 手巻きウインチの設計仕様を確認し、設計計算書に必要な項目を理解できる
4週 手巻きウインチの設計仕様(5) 手巻きウインチの設計仕様を確認し、設計計算書に必要な項目を理解できる
5週 手巻きウインチの設計仕様(6) 手巻きウインチの設計仕様を確認し、設計計算書に必要な項目を理解できる
6週 手巻きウインチの設計仕様(7) 手巻きウインチの設計仕様を確認し、設計計算書に必要な項目を理解できる
7週 手巻きウインチの設計仕様(8) 手巻きウインチの設計仕様を確認し、設計計算書に必要な項目を理解できる
8週 手巻きウインチの設計仕様(9) 手巻きウインチの設計仕様を確認し、設計計算書に必要な項目を理解できる
4thQ
9週 手巻きウインチの設計仕様(10) 手巻きウインチの設計仕様を確認し、設計計算書に必要な項目を理解できる
10週 手巻きウインチの設計仕様(11) 手巻きウインチの設計仕様を確認し、設計計算書に必要な項目を理解できる
11週 手巻きウインチの設計仕様(12) 手巻きウインチの設計仕様を確認し、設計計算書に必要な項目を理解できる
12週 手巻きウインチの設計仕様(13) 手巻きウインチの設計仕様を確認し、設計計算書に必要な項目を理解できる
13週 手巻きウインチの設計仕様(14) 手巻きウインチの設計仕様を確認し、設計計算書に必要な項目を理解できる
14週 手巻きウインチの設計仕様(15) 手巻きウインチの設計仕様を確認し、設計計算書に必要な項目を理解できる
15週 設計書・図面のまとめ 上記で製作した図面、設計計算書をまとめる
16週

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週

評価割合

課題(図面)課題(設計書)合計
総合評価割合5050100
知識の基本的理解252550
思考・推論・創造への適用力252550