応用数学Ⅲ

科目基礎情報

学校 秋田工業高等専門学校 開講年度 令和03年度 (2021年度)
授業科目 応用数学Ⅲ
科目番号 0040 科目区分 専門 / 選択
授業形態 授業 単位の種別と単位数 学修単位: 1
開設学科 創造システム工学科(機械システムコース) 対象学年 5
開設期 前期 週時間数 1
教科書/教材 「高専テキストシリーズ 応用数学」上野健爾他著 森北出版、 その他:自製プリントの配布
担当教員 加世堂 公希

到達目標

 1.複素関数の積分を計算できる。
 2.複素関数のローラン展開を求められる。
 3.複素関数の特異点の留数を求め、積分の計算に応用できる。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1複素関数の積分の計算方法を説明することができる複素関数の積分が計算できる複素関数の積分が計算できない
評価項目2複素関数のローラン展開を求め方を説明することができる複素関数のローラン展開を求められる複素関数のローラン展開を求められない
評価項目3複素関数の特異点の留数を求め、積分の計算に応用できる複素関数の特異点の留数を求められる複素関数の特異点の留数を求めることができない

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
工学応用可能な、複素関数論の積分計算の基礎を学ぶ。
この授業を通して、数学の内容のみならず、学ぶ方法も含めて習得できる。
授業の進め方・方法:
講義形式で行い、適宜演習の時間を設ける。この科目は学修単位のため、事後学習として、レポートを課す。
学年全体の平均点が悪い場合は再試験を行うことがある。
注意点:
合格点は60点である。
学年総合評価 =(試験 70%)+(レポート課題等 30%)
特に、レポート等の課題の未提出者は単位取得が困難となるので注意すること。
また、1単位(学修単位)のため、講義は期末試験を含め全8回となります。
(講義を受ける前)本科でこれまでに学んだ数学の知識を全般的に必要とするので、復習をしておくこと。
(講義を受けた後)復習を怠らず、講義内容を理解しておくこと。

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 授業のガイダンス
複素数および、複素関数の復習
授業についての説明
複素数の基礎、複素関数、コーシーリーマンの関係式について定義とその意味を確認する。
2週 複素関数の積分 複素関数の積分の定義を理解し、定義に基づいて積分の計算ができる。
3週 コーシーの積分定理と積分表示 コーシーの積分定理について、その意味を説明し、計算に応用することができる。
4週 複素関数のテイラー展開 複素関数のテイラー展開を求めることができる。
5週 ローラン展開 複素関数のローラン展開を求めることができる。
6週 留数 複素関数の特異点における留数を求めることができる。
7週 留数定理 留数定理を定積分の計算に応用することができる。
8週 到達度試験(前期末) 上記項目について学習した内容の理解度を授業の中で確認する。
2ndQ
9週 試験の解説と解答 到達度試験の解説と解答、および授業アンケート
10週
11週
12週
13週
14週
15週
16週

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
分野横断的能力汎用的技能汎用的技能汎用的技能事実をもとに論理や考察を展開できる。3
結論への過程の論理性を言葉、文章、図表などを用いて表現できる。3

評価割合

試験レポート課題等合計
総合評価割合7030100
基礎的能力7030100
専門的能力000
分野横断的能力000