機械システム概論

科目基礎情報

学校 秋田工業高等専門学校 開講年度 2020
授業科目 機械システム概論
科目番号 0009 科目区分 専門 / 選択
授業形態 講義 単位の種別と単位数 学修単位: 1
開設学科 創造システム工学科(電気エネルギーシステムコース) 対象学年 4
開設期 前期 週時間数 前期:2
教科書/教材 「専門基礎ライブラリー 機械設計」,柳田秀記,兼重明宏,西村太志,他 ,実教出版
担当教員 今田 良徳

到達目標

1.機械装置に使用される材料の種類や性質を説明することができる。
2.材料の加工法について説明できる。
3.簡単な機械装置の部品に加わる力を説明でき,その力の大きさを計算できる。
4.ねじの基礎を理解し,適切なねじを選択できる。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1機械装置に使用される素材の特徴を考慮し,使用範囲を適切に判断できる。機械装置に使用される素材の特徴を説明できる。機械装置に使用される素材の特徴を説明でない。
評価項目2加工法の特徴を理解し,加工部品の形状から適切に加工方法を選択できる。各種の機械加工法の特徴を説明できる。加工法の特徴を説明できない。
評価項目3自らの力で機械部品に加わる力の種類を適切に判断でき,許容応力から寸法を決定できる。機械部品に加わる力の種類を適切に判断でき,許容応力から寸法を決定できる。機械部品に加わる力の種類が判断できない。
評価項目4ねじの使用状態等から使用すべきねじを自らの力で選択でき、使用すべき規格や呼びを決定できる。ねじの種類とその使用方法が説明でき,ねじの規格や呼びを決定できる。ねじの種類及びその使用方法が説明できない。

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
機械工学を専門としない学生を対象として行う。
機械工学の概要と機械システムに関連する機械材料の種類,機械加工法,材料に加わる力,材料および部品の締結法等に関する基礎的な知見を修得する。
授業の進め方・方法:
講義形式で行う。
この科目は学修単位科目のため,事前・事後学習として課題レポート等を実施する。 
試験結果が合格点に達しない場合,再試験を行うことがある。
注意点:
合格点は60点である。成績は到達度試験(前期中間)80%,課題レポート20%で評価する。
 総合評価 =(到達度試験(前期中間)×0.8+課題レポート×0.2)
(講義を受ける前)予習をしっかり行うこと。
(講義を受けた後)復習をしっかり行い,関連する事項を積極的に自学する様に心がけてほしい。
  課題提出の期限を守ること。

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 授業ガイダンス
1.機械および機械関連技術に関する基準・規格・規則①
授業の進め方と評価の仕方について説明する。
機械とは何かわかる。
2週 1.機械および機械関連技術に関する基準・規格・規則② 機械に用いられている基準・規格・規則について説明できる。
3週 2.機械材料の性質および特徴 機械材料の特徴を説明できる。
4週 3.機械加工法 機械加工法と加工機械の特徴を説明できる。
5週 4.材料の強さと剛性① 機械に生ずる荷重の種類が説明できる。
引張,圧縮,せん断強さを理解し,それらに関係する計算ができる。
6週 5.材料の強さと剛性②
曲げ,ねじり強さを理解し,それらに関係する計算ができる。
7週 6.ねじ ねじの強度計算ができ、適切にねじを選択できる。
8週 到達度試験(前期中間) これまでに学習した内容の理解度を確認する。
2ndQ
9週 到達度試験の解説と解答 到達度試験の解説と解答,本授業のまとめ
10週
11週
12週
13週
14週
15週
16週

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
分野横断的能力態度・志向性(人間力)態度・志向性態度・志向性周囲の状況と自身の立場に照らし、必要な行動をとることができる。3
自らの考えで責任を持ってものごとに取り組むことができる。3
目標の実現に向けて計画ができる。3
目標の実現に向けて自らを律して行動できる。3
日常の生活における時間管理、健康管理、金銭管理などができる。3
社会の一員として、自らの行動、発言、役割を認識して行動できる。3
チームで協調・共同することの意義・効果を認識している。3
チームで協調・共同するために自身の感情をコントロールし、他者の意見を尊重するためのコミュニケーションをとることができる。3
当事者意識をもってチームでの作業・研究を進めることができる。3
チームのメンバーとしての役割を把握した行動ができる。3
リーダーがとるべき行動や役割をあげることができる。3
適切な方向性に沿った協調行動を促すことができる。3
リーダーシップを発揮する(させる)ためには情報収集やチーム内での相談が必要であることを知っている3
法令やルールを遵守した行動をとれる。3
他者のおかれている状況に配慮した行動がとれる。3
技術が社会や自然に及ぼす影響や効果を認識し、技術者が社会に負っている責任を挙げることができる。3
自身の将来のありたい姿(キャリアデザイン)を明確化できる。3
その時々で自らの現状を認識し、将来のありたい姿に向かっていくために現状で必要な学習や活動を考えることができる。3
キャリアの実現に向かって卒業後も継続的に学習する必要性を認識している。3
これからのキャリアの中で、様々な困難があることを認識し、困難に直面したときの対処のありかた(一人で悩まない、優先すべきことを多面的に判断できるなど)を認識している。3
高専で学んだ専門分野・一般科目の知識が、企業や大学等でどのように活用・応用されるかを説明できる。3
企業等における技術者・研究者等の実務を認識している。3
企業人としての責任ある仕事を進めるための基本的な行動を上げることができる。3
企業における福利厚生面や社員の価値観など多様な要素から自己の進路としての企業を判断することの重要性を認識している。3
企業には社会的責任があることを認識している。3
企業が国内外で他社(他者)とどのような関係性の中で活動しているか説明できる。3
調査、インターンシップ、共同教育等を通して地域社会・産業界の抱える課題を説明できる。3
企業活動には品質、コスト、効率、納期などの視点が重要であることを認識している。3
社会人も継続的に成長していくことが求められていることを認識している。3
技術者として、幅広い人間性と問題解決力、社会貢献などが必要とされることを認識している。3
技術者が知恵や感性、チャレンジ精神などを駆使して実践な活動を行った事例を挙げることができる。3
高専で学んだ専門分野・一般科目の知識が、企業等でどのように活用・応用されているかを認識できる。3
企業人として活躍するために自身に必要な能力を考えることができる。3
コミュニケーション能力や主体性等の「社会人として備えるべき能力」の必要性を認識している。3

評価割合

試験発表相互評価態度ポートフォリオその他合計
総合評価割合80000020100
知識の基本的理解80000020100
思考・推論・創造への適用力0000000
分野横断的能力0000000