物質工学概論

科目基礎情報

学校 秋田工業高等専門学校 開講年度 2020
授業科目 物質工学概論
科目番号 0011 科目区分 専門 / 選択
授業形態 講義 単位の種別と単位数 学修単位: 1
開設学科 創造システム工学科(情報・通信ネットワークコース) 対象学年 4
開設期 後期 週時間数 1
教科書/教材 参考書1:「ビギナーズ 化学工学」林順一,堀河俊英 著,化学同人, 参考書2:「ベーシック 化学工学」橋本健治 著,化学同人, 参考書2:「解説 化学工学」竹内雍,松岡正邦,越智健二,茅原一之 著,培風館, その他:自製配布プリント
担当教員 野中 利瀬弘

到達目標

1.単位系の概念を理解し,数値の換算とグラフ表示ができるようになる.
2.種々の単位操作における物質収支を理解できる.
3.流体の性質を理解し,エネルギー収支や圧力損失の定量的な計算ができる.

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1種々の単位操作における物質収支とSI単位等を理解し,定量的な計算ができる.いくつかの単位操作における物質収支とSI単位等を理解し,簡単な定量的な計算ができる.単位操作における物質収支とSI単位等を理解できない.
評価項目2流体の性質を理解し,エネルギー収支や圧力損失に関する種々の計算ができる.流体の性質を理解し,エネルギー収支や圧力損失の簡単な計算ができる.流体の性質が理解できず,エネルギー収支や圧力損失が計算できない.

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
物質の化学的性質と種々の化学反応に係る知識をベースとして,化学工学の基礎となる流体輸送装置内の流れを学ぶ.化学工学の計算では,単位系の概念,収支計算が重要である.これらをもとに,化学物質の物質収支やエネルギー収支,流体の性質を理解し,定量的に取り扱うための手法を学ぶ.
授業の進め方・方法:
講義形式で行う.必要に応じて適宜小テストを実施し,また演習課題やレポートを課す.試験結果が合格点に達しない場合,再試験を行うことがある.
注意点:
[評価方法]
・成績は試験結果80%,提出課題などを20%で評価し,合格点を60点とする.
・学年総合成績 =(後期中間成績+後期末成績)/2 × 0.8 + (演習課題など)× 0.2

[注意点]
・化学工学分野の基本的な領域であり,今後学習する化学工学やプロセス工学,反応工学に繋がる重要な内容を含むため,確実に理解すること.

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
後期
3rdQ
1週 授業ガイダンス 授業の進め方と評価の仕方について説明する.
2週 1.総論
(1)化学工業と化学工学
2.化学工学の基礎事項
(1)単位操作における装置と物質収支Ⅰ
化学工学の概要を理解することができ,簡単な物質収支とSI単位等を理解できる.
3週 (2)単位操作における装置と物質収支Ⅱ 種々の単位操作における物質収支と装置がわかる.
4週 3.管内流動
(1)流体の性質と収支
流体の性質と単位がわかる.
5週 (2)流体のエネルギー収支 流体のエネルギー収支を理解し,計算ができる.
6週 (3)層流と乱流 レイノルズ数や圧力損失を理解し,計算ができる.
7週 到達度試験(後期中間) 上記項目について学習した内容の理解度を授業の中で確認する.
8週 試験の解説と解答 到達度試験の解説と解答,本授業のまとめ,および授業アンケート
4thQ
9週
10週
11週
12週
13週
14週
15週
16週

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週

評価割合

試験発表相互評価態度ポートフォリオその他合計
総合評価割合80000020100
基礎的能力5000001060
専門的能力200000020
分野横断的能力1000001020