到達目標
1.異化代謝と同化代謝の役割を理解して,炭素の流れを別々に説明できる。
2.1モルのグルコースから異化代謝で生成されるATPの数を数えることができる。
3.酵素反応と酵素反応速度論を理解し,酵素機能解析の基本を説明できる。
4.アミノ酸、核酸などの生体分子の生合成の過程について説明できる。
ルーブリック
| 理想的な到達レベルの目安 | 標準的な到達レベルの目安 | 未到達レベルの目安 |
評価項目1 | 異化代謝と同化代謝をエネルギーの共役から説明できる。 | 炭素の流れを異化代謝と同化代謝で区別できる。 | 炭素の流れを異化代謝と同化代謝で区別できない。 |
評価項目2 | 基質レベルと酸化的リン酸化でのATPの生成反応を説明できる。 | 大まかにどの反応でいくつのATPが生成するかを説明できる。 | 異化代謝でいくつのATPが生成するかを説明できない。 |
評価項目3 | 酵素反応と酵素反応速度論について十分に理解し,酵素機能解析の基本を説明できる | 酵素反応と酵素反応速度論について理解できる | 酵素反応と酵素反応速度論について理解できない |
評価項目4 | アミノ酸、核酸などの生体分子の生合成の過程について十分に理解し,説明できる | アミノ酸、核酸などの生体分子の生合成の過程について説明できる | アミノ酸、核酸などの生体分子の生合成の過程について説明できない |
学科の到達目標項目との関係
教育方法等
概要:
食品、化学、化粧品、製薬、創薬や再生医療などの分野では、微生物などの生物がもつ酵素の働きを利用して物質生産が行われている。講義では、生命現象に極めて重要な役割を果たす酵素について、構造と機能、および反応速度論について学習する。また、アミノ酸、核酸などの生体分子の生合成の過程について学習する。
授業の進め方・方法:
講義形式で行う。適宜、演習を行う。試験結果が合格点に達しない場合、理解度を再確認するための再試験を行うことがある。
注意点:
合格点は60点である.定期試験の結果を80%,課題レポートの結果を20%の比率で評価する.
総合評価=(到達度試験(後期中間)評価点+到達度試験(後期末)評価点)/2×0.8+課題レポート×0.2
(講義を受ける前):ライフ&アースサイエンス,生物化学の内容を確実に理解しておくこと.
(講義を受けた後):課題レポートにより、各自で講義内容の理解度をチェックするとともに、確実に理解することを心がける.
授業の属性・履修上の区分
授業計画
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週 |
授業内容 |
週ごとの到達目標 |
後期 |
3rdQ |
1週 |
高エネルギーリン酸化合物 |
生体におけるATPの役割が理解できる
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2週 |
生物反応のエネルギーの流れ,物質代謝とエネルギー代謝 |
解糖,クエン酸回路,呼吸鎖をエネルギーの代謝から説明できる
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3週 |
酵素について 酵素の構造(1) |
酵素に関する歴史を説明できる 酵素を構成するアミノ酸の構造と性質を説明できる
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4週 |
酵素の構造(2) |
タンパク質の構造の概要を説明できる
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5週 |
酵素特性(1) |
酵素の性質,活性表現,分類方法などを説明できる
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6週 |
酵素特性(2) |
酵素の性質,活性表現,分類方法などを説明できる
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7週 |
生物化学反応速度論(1) |
酵素反応速度論を説明できる
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8週 |
到達度試験(後期中間) |
上記項目について学習した内容の理解度を確認する
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4thQ |
9週 |
試験の解答と解説 生物化学反応速度論(2) |
ミカエリス・メンテン式を導出することができる
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10週 |
生物化学反応速度論(3) |
酵素の阻害様式,アロステリック酵素の特性を説明できる
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11週 |
生体分子の分離・精製 |
生体から酵素などの生体分子を単離し分析する概要を説明できる
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12週 |
アミノ酸の代謝 |
アミノ酸の生合成について説明できる
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13週 |
ヌクレオチドの代謝 |
ヌクレオチドの生合成について説明できる
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14週 |
脂質の代謝 |
脂肪酸の生合成について説明できる
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15週 |
到達度試験(後期末) |
上記項目について学習した内容の理解度を確認する
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16週 |
試験の解説と解答、授業アンケート |
到達度試験の解説と解答、本授業のまとめ、および授業アンケート
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モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標
分類 | 分野 | 学習内容 | 学習内容の到達目標 | 到達レベル | 授業週 |
専門的能力 | 分野別の専門工学 | 化学・生物系分野 | 生物工学 | 原核微生物の種類と特徴について説明できる。 | 4 | |
真核微生物(カビ、酵母)の種類と特徴について説明できる。 | 4 | |
微生物の増殖(増殖曲線)について説明できる。 | 4 | |
微生物の育種方法について説明できる。 | 4 | |
微生物の培養方法について説明でき、安全対策についても説明できる。 | 4 | |
アルコール発酵について説明でき、その醸造への利用について説明できる。 | 4 | |
食品加工と微生物の関係について説明できる。 | 4 | |
抗生物質や生理活性物質の例を挙げ、微生物を用いたそれらの生産方法について説明できる。 | 4 | |
微生物を用いた廃水処理・バイオレメディエーションについて説明できる。 | 4 | |
評価割合
| 試験 | 発表 | 相互評価 | 態度 | ポートフォリオ | その他 | 合計 |
総合評価割合 | 100 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 100 |
基礎的能力 | 70 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 70 |
専門的能力 | 20 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 20 |
分野横断的能力 | 10 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 10 |