到達目標
1.核酸の構造と機能について説明できる
2.遺伝情報の維持について説明できる
3.遺伝情報の変化について説明できる
4.遺伝情報の発現(転写・翻訳)について説明できる
5.遺伝情報の転写調節機構について説明できる
6.基本的な遺伝子操作について説明できる
ルーブリック
| 理想的な到達レベルの目安(優) | 標準的な到達レベルの目安(良) | 未到達レベルの目安(不可) |
評価項目1 | 核酸の構造と機能について十分に理解し説明できる | 核酸の構造と機能についておおむね説明できる | 核酸の構造と機能について説明できない |
評価項目2 | DNA の複製機構を分子レベルで説明できる | DNA の複製機構を分子レベルでおおむね説明できる | DNA の複製機構を分子レベルで説明できない |
評価項目3 | 変異による遺伝情報の変化を分レベルで理解し説明できる | 変異による遺伝情報の変化を分レベルで理解しおおむね説明できる | 変異による遺伝情報の変化を分レベルで理解し説明できない |
評価項目4 | 遺伝情報の転写および翻訳の仕組みを分子レベルで理解し説明できる | 遺伝情報の転写および翻訳の仕組みを分子レベルで理解しおおむね説明できる | 遺伝情報の転写および翻訳の仕組みを分子レベルで理解し説明できない |
評価項目5 | 遺伝情報の転写調節機構を理解し説明できる | 遺伝情報の転写調節機構を理解しおおむね説明できる | 遺伝情報の転写調節機構を理解し説明できない |
評価項目6 | 遺伝子操作の基本技術について理解し説明できる | 遺伝子操作の基本技術について理解しおおむね説明できる | 遺伝子操作の基本技術について理解し説明できない |
学科の到達目標項目との関係
教育方法等
概要:
分子生物学は,生命現象を分子レベルで理解する学問の一分野である。本講義では,生命現象の根幹にある「遺伝情報の流れ」に着目し,遺伝子の構造や機能,遺伝情報の維持,変化、発現を分子レベルで理解し,組換えDNA技術の重要性や基礎技術について説明できる能力を修得することを目的とする。
授業の進め方・方法:
講義形式で行う.必要に応じて課題レポートの提出を求める。
注意点:
合格点は60点である.定期試験の結果を80%,課題レポートの結果を20%の比率で評価する.
総合評価=(到達度試験(前期中間)評価点+到達度試験(前期末)評価点)/2×0.8+課題レポート×0.2
(講義を受ける前):講義内容を事前に予習し,分からなかった点をまとめておくこと.
(講義を受けた後):自学自習および復習を行い,各自で授業の内容が理解できているか確認すること.
授業の属性・履修上の区分
授業計画
|
|
週 |
授業内容 |
週ごとの到達目標 |
前期 |
1stQ |
1週 |
授業ガイダンス 分子生物学の基礎 |
授業の進め方と評価の仕方について説明する 分子生物学の発展に寄与した発見について説明できる
|
2週 |
遺伝子の構造と機能 |
核酸や染色体の基本構造や遺伝情報の流れを説明できる
|
3週 |
遺伝情報の維持 |
DNAの複製機構を分子レベルで説明できる
|
4週 |
遺伝情報の変化 |
変異による遺伝情報の変化について分子レベルで説明できる
|
5週 |
遺伝子の発現:転写 |
転写の開始,伸長,終結について説明できる
|
6週 |
遺伝子の発現:翻訳(1) |
翻訳によるタンパク質の生合成機構について説明できる
|
7週 |
遺伝子の発現:翻訳(2) |
翻訳後のタンパク質の選別輸送と翻訳後修飾について説明できる
|
8週 |
到達度試験(前期中間) |
上記項目について学習した内容の理解度を確認する
|
2ndQ |
9週 |
試験の解説と解答 遺伝子発現調節(1) |
到達度試験の解説と解答 原核生物におけるオペロンとその発現調節について説明できる
|
10週 |
遺伝子発現調節(2) |
原核生物におけるオペロンとその発現調節について説明できる
|
11週 |
遺伝子発現調節(3) |
真核生物における発現調節と転写後調節について説明できる
|
12週 |
遺伝子発現調節(4) |
真核生物における発現調節と転写後調節について説明できる
|
13週 |
遺伝子操作の基礎(1) |
遺伝子工学に用いられる酵素の機能と役割について説明できる
|
14週 |
遺伝子操作の基礎(2) |
遺伝子クローニングの全体像を理解し,遺伝子のクローン化技術について説明できる
|
15週 |
到達度試験(前期末) |
上記項目について学習した内容の理解度を確認する
|
16週 |
試験の解説と解答 |
到達度試験の解説と解答
|
モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標
分類 | 分野 | 学習内容 | 学習内容の到達目標 | 到達レベル | 授業週 |
専門的能力 | 分野別の専門工学 | 化学・生物系分野 | 生物化学 | ヌクレオチドの構造を説明できる。 | 3 | |
DNAの二重らせん構造、塩基の相補的結合を説明できる。 | 3 | |
DNAの半保存的複製を説明できる。 | 3 | |
RNAの種類と働きを列記できる。 | 3 | |
コドンについて説明でき、転写と翻訳の概要を説明できる。 | 3 | |
評価割合
| 試験 | 課題レポート | 相互評価 | 態度 | ポートフォリオ | その他 | 合計 |
総合評価割合 | 80 | 20 | 0 | 0 | 0 | 0 | 100 |
基礎的能力 | 60 | 20 | 0 | 0 | 0 | 0 | 80 |
専門的能力 | 20 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 20 |
分野横断的能力 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |