分子生物学

科目基礎情報

学校 秋田工業高等専門学校 開講年度 令和03年度 (2021年度)
授業科目 分子生物学
科目番号 0017 科目区分 専門 / 必修
授業形態 授業 単位の種別と単位数 学修単位: 2
開設学科 創造システム工学科(バイオ・アグリ工学コース) 対象学年 4
開設期 前期 週時間数 2
教科書/教材 基礎講義分子生物学 田中 弘文・井上 英史 著  東京化学同人
担当教員 伊藤 浩之

到達目標

1.核酸の構造と機能について説明できる
2.遺伝情報の維持について説明できる
3.遺伝情報の変化について説明できる
4.遺伝情報の発現(転写・翻訳)について説明できる
5.遺伝情報の転写調節機構について説明できる
6.基本的な遺伝子操作について説明できる

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安(優)標準的な到達レベルの目安(良)未到達レベルの目安(不可)
評価項目1核酸の構造と機能について十分に理解し説明できる核酸の構造と機能についておおむね説明できる核酸の構造と機能について説明できない
評価項目2DNA の複製機構を分子レベルで説明できるDNA の複製機構を分子レベルでおおむね説明できるDNA の複製機構を分子レベルで説明できない
評価項目3変異による遺伝情報の変化を分レベルで理解し説明できる変異による遺伝情報の変化を分レベルで理解しおおむね説明できる変異による遺伝情報の変化を分レベルで理解し説明できない
評価項目4遺伝情報の転写および翻訳の仕組みを分子レベルで理解し説明できる遺伝情報の転写および翻訳の仕組みを分子レベルで理解しおおむね説明できる遺伝情報の転写および翻訳の仕組みを分子レベルで理解し説明できない
評価項目5遺伝情報の転写調節機構を理解し説明できる遺伝情報の転写調節機構を理解しおおむね説明できる遺伝情報の転写調節機構を理解し説明できない
評価項目6遺伝子操作の基本技術について理解し説明できる遺伝子操作の基本技術について理解しおおむね説明できる遺伝子操作の基本技術について理解し説明できない

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
分子生物学は,生命現象を分子レベルで理解する学問の一分野である。本講義では,生命現象の根幹にある「遺伝情報の流れ」に着目し,遺伝子の構造や機能,遺伝情報の維持,変化、発現を分子レベルで理解し,組換えDNA技術の重要性や基礎技術について説明できる能力を修得することを目的とする。
授業の進め方・方法:
講義形式で行う.必要に応じて課題レポートの提出を求める。
注意点:
合格点は60点である.定期試験の結果を80%,課題レポートの結果を20%の比率で評価する.
総合評価=(到達度試験(前期中間)評価点+到達度試験(前期末)評価点)/2×0.8+課題レポート×0.2

(講義を受ける前):講義内容を事前に予習し,分からなかった点をまとめておくこと.
(講義を受けた後):自学自習および復習を行い,各自で授業の内容が理解できているか確認すること.

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 授業ガイダンス
分子生物学の基礎
授業の進め方と評価の仕方について説明する
分子生物学の発展に寄与した発見について説明できる
2週 遺伝子の構造と機能 核酸や染色体の基本構造や遺伝情報の流れを説明できる
3週 遺伝情報の維持 DNAの複製機構を分子レベルで説明できる
4週 遺伝情報の変化 変異による遺伝情報の変化について分子レベルで説明できる
5週 遺伝子の発現:転写 転写の開始,伸長,終結について説明できる
6週 遺伝子の発現:翻訳(1) 翻訳によるタンパク質の生合成機構について説明できる
7週 遺伝子の発現:翻訳(2) 翻訳後のタンパク質の選別輸送と翻訳後修飾について説明できる
8週 到達度試験(前期中間) 上記項目について学習した内容の理解度を確認する
2ndQ
9週 試験の解説と解答
遺伝子発現調節(1)
到達度試験の解説と解答
原核生物におけるオペロンとその発現調節について説明できる
10週 遺伝子発現調節(2) 原核生物におけるオペロンとその発現調節について説明できる
11週 遺伝子発現調節(3) 真核生物における発現調節と転写後調節について説明できる
12週 遺伝子発現調節(4) 真核生物における発現調節と転写後調節について説明できる
13週 遺伝子操作の基礎(1) 遺伝子工学に用いられる酵素の機能と役割について説明できる
14週 遺伝子操作の基礎(2) 遺伝子クローニングの全体像を理解し,遺伝子のクローン化技術について説明できる
15週 到達度試験(前期末) 上記項目について学習した内容の理解度を確認する
16週 試験の解説と解答 到達度試験の解説と解答

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
専門的能力分野別の専門工学化学・生物系分野生物化学ヌクレオチドの構造を説明できる。3
DNAの二重らせん構造、塩基の相補的結合を説明できる。3
DNAの半保存的複製を説明できる。3
RNAの種類と働きを列記できる。3
コドンについて説明でき、転写と翻訳の概要を説明できる。3

評価割合

試験課題レポート相互評価態度ポートフォリオその他合計
総合評価割合80200000100
基礎的能力6020000080
専門的能力200000020
分野横断的能力0000000