到達目標
1. 植物における光合成の概略と代謝産物の全体的な流れを理解し解説できる
2. 篩管を介したショ糖の転流機構や貯蔵物質の合成・貯蔵機構の概略を理解し解説できる
3. 植物バイオマスの重要性を理解し,植物の生産性について考えることができる
ルーブリック
| 理想的な到達レベルの目安 | 標準的な到達レベルの目安 | 未到達レベルの目安 |
評価項目1 | 植物における光合成の概略と代謝産物の全体的な流れを十分に理解し解説できる | 植物における光合成の概略と代謝産物の全体的な流れを理解しおおむね解説できる | 植物における光合成の概略と代謝産物の全体的な流れを理解できない |
評価項目2 | 篩管を介したショ糖の転流機構や貯蔵物質の合成・貯蔵機構の概略を十分に理解し解説できる | 篩管を介したショ糖の転流機構や貯蔵物質の合成・貯蔵機構の概略を理解しおおむね解説できる | 篩管を介したショ糖の転流機構や貯蔵物質の合成・貯蔵機構の概略を理解できない |
評価項目3 | 植物バイオマスの重要性を理解し,植物の生産性について解説することができる | 植物バイオマスの重要性を理解し,植物の生産性について考えることができる | 植物バイオマスの重要性を理解できない |
学科の到達目標項目との関係
教育方法等
概要:
植物は太陽のエネルギーを利用して大気中の二酸化炭素を葉や茎などに存在する葉緑体で固定する。固定された炭素は,糖をはじめとした各種代謝産物に変換される。代謝産物は植物の生長に用いられ,最終的に貯蔵物質として種子や果実に蓄えられる。従属生物の生命は,植物のバイオマスに支えられており,その確保・増大は人類だけでなくすべての生物の存続に重要な課題である.この課題を解決するためには,植物における炭素の代謝を理解する必要がある。講義では,植物における炭素の流れを炭水化物の代謝を中心に概説する。
授業の進め方・方法:
講義形式で行う.必要に応じて課題レポートの提出を求める。
注意点:
合格点は60点である.定期試験の結果を80%,課題レポートの結果を20%の比率で評価する.
総合評価=(到達度試験(前期中間)評価点+到達度試験(前期末)評価点)/2×0.8+課題レポート×0.2
(講義を受ける前):講義内容を事前に予習し,分からなかった点をまとめておくこと.
(講義を受けた後):自学自習および復習を行い,各自で授業の内容が理解できているか確認すること.
授業の属性・履修上の区分
授業計画
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週 |
授業内容 |
週ごとの到達目標 |
前期 |
1stQ |
1週 |
・授業ガイダンス ・植物バイオマスの基礎(1) |
"・授業の進め方と評価の仕方について説明する ・植物のバイオマスが従属生物のエネルギー源であることについて概要を説明できる"
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2週 |
・植物バイオマスの基礎(2) |
・植物における炭素循環の概要を説明できる
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3週 |
・光合成(1) |
・光合成に関与する色素の構造と機能を説明できる
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4週 |
・光合成(2) |
・集光と励起機構の概要を説明できる
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5週 |
・光合成(3) |
・電子伝達とエネルギー生産の全体を説明できる
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6週 |
・光合成(4) |
・光障害と光防御について説明できる
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7週 |
・光合成(5) |
・カルビン回路における反応を説明できる
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8週 |
・到達度試験(前期中間) |
・上記項目について学習した内容の理解度を確認する
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2ndQ |
9週 |
・光合成(6) |
・C4植物の光合成について概要を説明できる
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10週 |
・光合成産物の転流(1) |
・ショ糖合成と分解の概要を説明できる
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11週 |
・光合成産物の転流(2) |
・ソース器官からシンク器官への光合成産物の輸送について説明できる
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12週 |
・植物貯蔵物質の集積(1) |
・貯蔵物質の合成と貯蔵形態について概説できる
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13週 |
・植物貯蔵物質の集積(2) |
・同化デンプンと貯蔵デンプンの合成と分解について概説できる
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14週 |
・遺伝子組換え植物 |
・遺伝子組換え植物の現状を理解し説明できる
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15週 |
・到達度試験(前期末) |
・上記項目について学習した内容の理解度を確認する
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16週 |
・試験の解説と解答 |
・到達度試験の解説と解答,本授業のまとめ
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モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標
分類 | 分野 | 学習内容 | 学習内容の到達目標 | 到達レベル | 授業週 |
評価割合
| 試験 | 課題レポート | 相互評価 | 態度 | ポートフォリオ | その他 | 合計 |
総合評価割合 | 80 | 20 | 0 | 0 | 0 | 0 | 100 |
基礎的能力 | 50 | 10 | 0 | 0 | 0 | 0 | 60 |
専門的能力 | 30 | 10 | 0 | 0 | 0 | 0 | 40 |
分野横断的能力 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |