応用水理学

科目基礎情報

学校 秋田工業高等専門学校 開講年度 令和03年度 (2021年度)
授業科目 応用水理学
科目番号 0003 科目区分 専門 / 必修
授業形態 授業 単位の種別と単位数 履修単位: 1
開設学科 創造システム工学科(国土防災システムコース) 対象学年 4
開設期 後期 週時間数 2
教科書/教材 「環境・都市システム系教科書シリーズ7 水理学」日下部重幸 他共著 コロナ社
担当教員 佐藤 悟

到達目標

1.管網の流れを決定する原理と要素を理解し,ハーディクロス法による管網計算と設計ができる。
2.開水路の特徴を理解し,摩擦損失水頭と平均流速公式を応用した計算ができる。
3.限界水深と等流水深,限界勾配の物理的背景を理解し、各種不等流計算とせきの流量計算ができる。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1開水路の特徴を十分に理解し,摩擦損失水頭と平均流速公式を応用した応用計算ができる。開水路の特徴を理解し,摩擦損失水頭と平均流速公式を利用した計算できる。開水路の特徴を理解できず,摩擦損失水頭と平均流速公式を応用した計算できない。
評価項目2限界水深と等流水深の物理的背景を十分に理解し,各種不等流計算とせきの流量計算が適切にできる。限界水深と等流水深の物理的背景を理解し,各種不等流計算とせきの流量計算ができる。動水勾配線とエネルギー線の意味を理解でき限界水深と等流水深を理解できず,各種不等流計算とせきの流量計算ができない。
評価項目3管網の流れを決定する原理と要素を十分に理解し,ハーディクロス法による管網計算ができる。管網の流れを決定する原理と要素を理解し,ハーディクロス法による管網計算ができる。管網の流れを決定する原理と要素を理解できず,ハーディクロス法による管網計算ができない。

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
水の力学に関する基礎的および応用的理論を扱い,水に関する諸問題を解決できる能力を身につける。
授業の進め方・方法:
基本的に講義形式で行うが,適宜グループワークやレポートの提出を行う。試験結果が合格点に達しない場合,再試験を行うことがある。
注意点:
(講義を受ける前)3年次に修得した基礎水理学,ならびに4年次の水理学の知識を復習し,併せて数学的な現象の表現に慣れること。
(講義を受けた後)土木・建築系実験実習Ⅰの内容と関連づけて学習することが理解を早める。

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
後期
3rdQ
1週 管網計算の原理 ハーディクロス法による試算法を理解し、基本計算ができる。
2週 管網設計の実際 ハーディクロス法による試算法を応用し、管網設計ができる。
3週 開水路の各種損失水頭 開水路での各種損失水頭の考え方を理解し,計算ができる。
4週 開水路の平均流速公式 平均流速公式を応用し,各種断面における流量計算ができる。
5週 開水路の最有利断面と形状要素 水理上有利な断面と形状要素を理解し、計算ができる。
6週 円形断面水路等の水理特性曲線 水理特性曲線を理解し、各種断面形における水深と流速を計算できる。
7週 到達度試験 上記項目について学習した内容の理解度を確認する。
8週 開水路定常流の基礎式 開水路定常流の基礎式を理解し、計算ができる。
4thQ
9週 常流と射流 常流と射流の性質を理解し、計算ができる。
10週 限界水深と等流水深,限界勾配 限界水深,限界勾配,等流水深の意味を理解し,計算ができる。
11週 不等流 不等流の基本式を理解でき,計算ができる。
12週 不等流の水面形 不等流の水面形を描くための計算ができる。
13週 せきの種類と流量計算 せきの種類を理解し,流量計算ができる。
14週 ゲート流出の特性と流量計算 ゲート流出の特性を理解し,流量計算ができる。
15週 到達度試験 上記項目について学習した内容の到達度を確認する。
16週 試験の解説と解答 到達度試験の解説と解答

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
専門的能力分野別の専門工学建設系分野水理完全流体の運動方程式(Eulerの運動方程式)を説明できる。3
連続の式を説明できる。3
比エネルギー、フルード数、常流と射流、限界水深(ベスの定理、ベランジェの定理)、跳水現象について、説明できる。3
層流と乱流について、説明できる。3
流体摩擦(レイノルズ応力、混合距離)を説明できる。3
管水路の摩擦以外の損失係数について、説明できる。3
各種の管路の流れが計算できる。3
開水路の等流(平均流速公式、限界水深、等流水深)について、計算できる。3
開水路不等流の基礎方程式を説明できる。3

評価割合

試験発表相互評価態度ポートフォリオその他合計
総合評価割合10000000100
基礎的能力400000040
専門的能力400000040
分野横断的能力200000020