到達目標
1. 飽和粘土の圧密現象がわかり,沈下量と沈下時間を計算できる。
2. 土の変形とせん断強さ,評価方法,砂と粘土のせん断特性の違いを説明できる。
ルーブリック
| 理想的な到達レベルの目安(優) | 標準的な到達レベルの目安(良) | 未到達レベルの目安(不可) |
評価項目1 | 圧密と圧縮の違いがわかり,沈下量と沈下時間を計算できる。圧密試験法を説明できる。 | 沈下量と沈下時間が計算できる。 | 沈下量と沈下時間が計算できない。 |
評価項目2 | 土の変形とせん断強さ,評価方法,砂と粘土のせん断特性の違いを説明できる。 | 土のせん断強さ,砂と粘土のせん断特性の基本的違いを説明できる。 | 土のせん断強さ,砂と粘土のせん断特性の基本的違いを説明できない。 |
学科の到達目標項目との関係
教育方法等
概要:
この科目は企業で技術士(建設部門:土質及び基礎)として地盤設計の実務を担当していた教員がその実務経験を活かし、軟弱地盤の圧密沈下やせん断を受ける土の強さと変形特性などについて、講義形式で授業を行うもので、実問題を想定した演習問題を解くことも含む。3年次で修得した土質力学の基礎的知識に加えて,土や地盤を扱う上で具体的な諸問題としての圧密,せん断強さについて修得する。
授業の進め方・方法:
講義形式で行い,レポートの提出を求める。試験結果が合格点に達しない場合,再試験を行うことがある。
注意点:
(講義を受ける前)3年次で修得した土や地盤の基礎的な知識をもとに,より実務的な問題に取り組む姿勢が大切である。毎回の予習を欠かさないこと。教科書,ノート,電卓を忘れずに準備して出席すること。レポートの提出期限を厳守すること。
(講義を受けた後)課題レポートにより各自で講義内容の理解度をチェックするとともに,確実に理解すること。
[評価方法]
合格点は60点である。成績は,試験結果を70%,レポートを30点で評価する。
総合評価=(前期中間成績+前期末成績)/2
特に,レポートの未提出者は単位取得が困難となるので注意すること。
授業計画
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週 |
授業内容 |
週ごとの到達目標 |
前期 |
1stQ |
1週 |
授業ガイダンス |
授業の進め方と評価の仕方について説明する。
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2週 |
圧密 |
圧密と圧縮の違い,圧密が問題となる土,圧密現象を説明できる。
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3週 |
圧密 |
圧密沈下量の計算式を理解し,それを用いて計算することができる。
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4週 |
圧密 |
テルツァギの圧密理論の仮定条件を理解できる。
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5週 |
圧密 |
圧密沈下時間を計算できる。
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6週 |
圧密 |
圧密試験の目的と整理方法を理解できる。
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7週 |
圧密 |
圧密履歴(正規圧密,過圧密)を理解できる。一次圧密と二次圧密の違いを説明できる。
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8週 |
到達度試験(前期中間) |
上記項目について学習した内容の理解度を授業の中で確認する。
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2ndQ |
9週 |
試験の解説と解答 |
到達度試験の解説と解答。
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10週 |
せん断 |
土のせん断強さとクーロンの式を理解できる。
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11週 |
せん断 |
任意の方法における応力を理解・計算することができる。
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12週 |
せん断 |
土の破壊基準(モール・クーロン)を理解できる。
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13週 |
せん断 |
せん断試験におけるせん断の仕方と排水条件が説明できる。
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14週 |
せん断 |
各種せん断試験の方法と整理法を説明できる。
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15週 |
到達度試験(前期末) |
上記項目について学習した内容の理解度を授業の中で確認する。
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16週 |
試験の解説と解答 |
到達度試験の解説と解答、および授業アンケート
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モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標
分類 | 分野 | 学習内容 | 学習内容の到達目標 | 到達レベル | 授業週 |
専門的能力 | 分野別の専門工学 | 建設系分野 | 地盤 | 土のせん断試験を説明できる。 | 3 | |
土のせん断特性を説明できる。 | 3 | |
土の破壊規準を説明できる。 | 3 | |
土の圧密現象及び一次元圧密理論について、説明できる。 | 3 | |
圧密沈下の計算を説明できる。 | 3 | |
評価割合
| 試験 | レポート | 相互評価 | 態度 | ポートフォリオ | その他 | 合計 |
総合評価割合 | 70 | 30 | 0 | 0 | 0 | 0 | 100 |
知識の基本的な理解 | 50 | 20 | 0 | 0 | 0 | 0 | 70 |
思考・推論・創造への適用力 | 10 | 5 | 0 | 0 | 0 | 0 | 15 |
汎用的技能 | 10 | 5 | 0 | 0 | 0 | 0 | 15 |