交通システム工学

科目基礎情報

学校 秋田工業高等専門学校 開講年度 2021
授業科目 交通システム工学
科目番号 0038 科目区分 専門 / 必修
授業形態 授業 単位の種別と単位数 学修単位: 1
開設学科 創造システム工学科(空間デザインコース) 対象学年 5
開設期 前期 週時間数 1
教科書/教材 参考図書:「交通工学研究会編:道路交通技術必携2018,丸善株式会社,2018」/その他:自製プリントの配布
担当教員 長谷川 裕修

到達目標

1. 道路交通流と道路交通容量についてわかる
2. 道路交通運用についてわかる
3. 交通管理システムについてわかる
4. 道路交通経済についてわかる

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1道路交通流と道路交通容量を表す基本的な諸量が分かり,計算することができる道路交通流と道路交通容量を表す基本的な諸量がわからない道路交通流と道路交通容量を表す基本的な諸量がわからない
評価項目2道路交通運用における需要と供給の関係がわかり,種々の対策について説明できる道路交通運用における需要と供給の関係がわかる道路交通運用における需要と供給の関係がわからない
評価項目3交通を管理する仕組みと方法について理解し,説明することができる交通を管理する仕組みと方法について理解している交通を管理する仕組みと方法について理解していない
評価項目4道路整備の財源と仕組み,整備効果について理解し,事業を評価することができる道路整備の財源と仕組み,整備効果について理解している道路整備の財源と仕組み,整備効果について理解していない

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
道路交通を中心とし,交通問題が生じている原因や対策を理解する.さらに,交通に関する計画策定方法や計画案の評価方法等の考え方についても理解し,建設系技術者として必要な知識を修得する.
授業の進め方・方法:
講義形式で行う.成績が合格点に達しない場合,再試験を実施することがある.計算問題が多いため,毎回電卓を持参すること.
授業は90分×7回と限られた時間なので,予習を中心とした自学自習が重要である.この科目は学修単位科目のため,事前・事後学習としてレポートを課す.
自学自習時間:週2時間
注意点:
合格点は60点である.
後期末試験結果を80%,課題・レポートの結果を20%として評価する.
(講義を受ける前)現在の交通が抱えている諸問題について,交通と人・都市・地域との関わりを意識することで理解が深まることを認識すること
(講義を受けた後)道路交通における現状を把握し,問題点とその解決方法について自らが説明できるようになることを期待する

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 授業ガイダンス
総論
授業の進め方と評価の仕方について説明する.
道路交通の特性や歴史,わが国における道路の現況がわかる
2週 交通流の表現とその特性
道路交通容量の設計
交通流に関する諸量が表現している事象がわかる(参考図書pp.34-41)
単路部の道路交通容量について理解できる(参考図書pp.242-251)
3週 交通渋滞と交通需要マネジメント
交通管理
交通渋滞対策が理解できる(参考図書pp.148-164)
交通管理の意義が理解できる(参考図書pp.108-147)
4週 道路の種類
道路の管理
道路の種類がわかる(参考図書pp.213-214)
道路管理方法がわかる(参考図書pp.271-275)
5週 高度道路交通システム
道の駅の役割と機能
ITSの種類と機能がわかる
道の駅の整備経緯と機能がわかる
6週 道路の財源
道路の整備効果
道路の財源について理解する
道路の整備効果がわかる
7週 費用便益分析 費用便益分析による事業評価がわかる(計画数理教科書「図説 わかる土木計画」pp.144-156)
8週 到達度試験(後期末) 上記項目について学習した内容の理解度を授業の中で確認する.
2ndQ
9週 試験の解説と解答 到達度試験の解説と解答,および授業アンケート
10週
11週
12週
13週
14週
15週
16週

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
専門的能力分野別の専門工学建設系分野計画交通流、交通量の特性、交通容量について、説明できる。3
性能指標に関する道路構造令の概要を説明できる。3
費用便益分析について考え方を説明でき、これに関する計算ができる。3

評価割合

試験発表相互評価態度ポートフォリオその他合計
総合評価割合80000020100
知識の基本的な理解5000001060
思考・推論・創造への適用力2000001030
汎用的技能100000010