環境アセスメント

科目基礎情報

学校 秋田工業高等専門学校 開講年度 令和04年度 (2022年度)
授業科目 環境アセスメント
科目番号 0049 科目区分 専門 / 選択
授業形態 授業 単位の種別と単位数 履修単位: 1
開設学科 創造システム工学科(空間デザインコース) 対象学年 5
開設期 前期 週時間数 2
教科書/教材 プリント・配布資料を用いる
担当教員 増田 周平

到達目標

1.環境アセスメントの制度に関して,成立に至る歴史的背景,制度の概要が説明できる。
2.環境アセスメントの調査・予測・評価の手法と,ミチゲーションの概要が説明できる。
3.環境影響評価に関する資料の構成・概要を理解できる。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1環境アセスメントの制度の概要を,歴史的な背景,主要な手続きを基に,具体的な事例を交えながら説明できる。環境アセスメントの制度の概要を,主要な手続きを基に説明できる。環境アセスメントの制度の概要が説明できない。
評価項目2環境アセスメントの調査・予測・評価の手法とミチゲーションの概要を,具体的な事例を交えながら説明できる。環境アセスメントの調査・予測・評価の手法とミチゲーションの概要を説明できる。環境アセスメントの調査・予測・評価の手法とミチゲーションの概要を説明できない。
評価項目3環境影響評価に関する資料の種類と,その構成・概要を理解した上で,自らの見解を述べることができる。環境影響評価に関する資料の種類と,その構成・概要を理解できる。環境影響評価に関する資料の種類と,その構成・概要を理解できない。

学科の到達目標項目との関係

(C)専門知識の充実 C-1 説明 閉じる

教育方法等

概要:
環境アセスメントの成立に関する歴史的背景,法制度の概要および環境保全手法を,具体的な事例を交えながら理解する。
授業の進め方・方法:
講義形式(対面/遠隔)を中心に,適宜グループワークやディスカッションを交えて行う。Microsoft Teamsなどを活用した自学自習の課題を課す。プレゼンテーションによる評価を行う。試験結果が合格点に達しない場合,再テストを行うことがある。
注意点:
(授業を受ける前)講義資料,レポートなどの配布物がほぼ毎回配布されるため,それらを整理するファイルなどを事前に用意しておくこと。また,グループディスカッションに積極的に参加するように準備すること。
(授業を受けた後)講義で学習した内容をふまえ,ニュース・新聞などの環境アセスメントに関する報道を自身に関する問題として認識し,考える習慣を身につけてほしい。

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 授業ガイダンス 授業の進め方と評価の仕方について説明する。
2週 環境アセスメントの対象事業 環境アセスメントの対象事業とその決定方法が理解できる。
3週 環境アセスメントの手続き 配慮書,スクリーニング,スコーピングに関する手続きが理解できる。
4週 環境アセスメントの実施 環境アセスメントの実施,報告書に関する手続きが理解できる。
5週 環境影響評価法の基本的事項と法改正 環境影響評価法の基本的事項,法改正,および近年の動向が理解できる。
6週 地方公共団体のアセスメント制度 秋田県のアセスメント制度の概要と特徴を理解できる。
7週 プレゼンテーション① 環境影響評価事業の事例に関する情報を収集し,発表することができる。
8週 プレゼンテーション② 環境影響評価事業の事例に関する情報を収集し,発表することができる。
2ndQ
9週 プレゼンテーション③ 環境影響評価事業の事例に関する情報を収集し,発表することができる。
10週 環境影響評価手法 環境影響評価手法(HEP)とHSIモデルの概要を理解できる。
11週 Mitigation Mitigationの概要を理解できる。
12週 BioremediationとBiomanipulation BioremediationとBiomanipulationの概要を理解できる。
13週 風力発電事業の環境影響評価 風力発電事業の環境影響評価の概要を理解できる。
14週 新幹線事業の環境影響評価 新幹線事業の環境影響評価の概要を理解できる。
15週 到達度試験(前期末) 上記項目について学習した内容の理解度を授業の中で確認する。
16週 試験の解説と解答 到達度試験の解説と解答,および授業アンケート

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
専門的能力分野別の専門工学建設系分野環境環境と人の健康との関わりを説明できる。3前1
過去に生じた公害の歴史とその内容(環境要因と疾病の関係)について、説明できる。3前1
水の物性、水の循環を説明できる。1
水質指標を説明できる。2前9
水質汚濁の現状を説明できる。2前7,前8
水域生態系と水質変換過程(自浄作用、富栄養化、生物濃縮等)について、説明できる。2
水質汚濁の防止対策・水質管理計画(施策、法規等)を説明できる。2前9
騒音の発生源と現状について、説明できる。1前7,前8
廃棄物の発生源と現状について、説明できる。1前7,前8
環境影響評価の目的を説明できる。3前1,前2,前5,前6
環境影響評価の現状(事例など)を説明できる。3前2,前3,前5,前6,前7,前13,前14
環境影響指標を説明できる。3前3,前4,前13,前14
リスクアセスメントを説明できる。2前9,前10,前13,前14
ライフサイクルアセスメントを説明できる。2前4,前9,前10,前13,前14
生物多様性の現状と危機について、説明できる。2前7,前8,前12
生態系の保全手法を説明できる。2前11,前12
生態系や生物多様性を守るための施策を説明できる。2前7,前11,前12
土壌汚染の現状を説明できる。1前7,前8,前12

評価割合

試験自学自習課題プレゼンテーション合計
総合評価割合601030100
基礎的能力0055
専門的能力50102080
分野横断的能力100515