電磁波工学

科目基礎情報

学校	秋田工業高等専門学校	開講年度	令和03年度 (2021年度)
授業科目	電磁波工学
科目番号	0009	科目区分	専門 / 選択
授業形態	授業	単位の種別と単位数	学修単位: 2
開設学科	生産システム工学専攻	対象学年	専1
開設期	前期	週時間数	2
教科書/教材	教科書：「電波工学」松田豊稔，宮田克正，南部幸久　共著　コロナ社 その他：自作プリントを配布
担当教員	伊藤 桂一

到達目標

１．電磁波の基本法則と平面波の特性を説明できる。
２．給電線の特性と整合を説明でき，導波管内の電磁波伝搬および導波管デバイスを説明できる。
３．各種アンテナおよび計測方法について説明できる。

ルーブリック

	理想的な到達レベルの目安	標準的な到達レベルの目安	未到達レベルの目安
評価項目1	電磁波の基本法則を理解し，それに基づき平面波の特性を説明できる。	電磁波の基本法則と平面波の特性を説明できる。	電磁波の基本法則と平面波の特性を説明できない。
評価項目2	給電線の特性と整合条件を計算でき，導波管内の電磁波伝搬および導波管デバイスの動作を説明できる。	給電線の特性と整合を説明でき，導波管内の電磁波伝搬および導波管デバイスを説明できる。	給電線の特性と整合を説明できず，導波管内の電磁波伝搬および導波管デバイスの動作を理解できない。
評価項目3	各種アンテナの特徴や動作および計測方法について説明できる。	各種アンテナおよび計測方法について説明できる。	各種アンテナおよび計測方法について説明できない。

教育方法等

概要:

電磁波の基本的な性質や特性を講義と実験により学び，さらにアンテナの理論の演習や設計・製作，実験を通して，電磁波の取り扱いや応用についての力を身につける。

授業の進め方・方法:

講義形式，演習形式，実習形式を組合せて行う。小テストと課題プリントなどを出すことがある。試験結果が合格点に達しない場合，再試験を行うことがある。
この科目は学修単位科目のため，事前・事後学習としてレポートなどを実施します。
自学自習時間：６０時間

注意点:

合格点は６０点である。
特に，レポート・宿題の未提出者は単位取得が困難となるので注意すること。
試験結果を７０％，小テスト，レポートなどの結果を３０％の比率で評価し，これを評価点とする。
（講義を受ける前）電気回路，電気磁気学の復習をすること
（講義を受けた後）学修した内容を復習して物理的なイメージをつかむこと。

　　　　　　　　

授業計画

		週	授業内容	週ごとの到達目標
前期
	1stQ
		1週	授業ガイダンス	授業の進め方と評価の仕方について説明する。
		2週	１．電磁波の基礎	周波数，波長，偏波等の電波の基本的性質や特性が説明できる。
		3週	２．微小ダイポール	微小ダイポールからの電磁波放射について説明できる。
		4週	３．線状アンテナ	線状アンテナの基本的特性について説明できる。
		5週	４．給電線と整合	平行二線式線路や同軸線路の基本的特性，および整合について説明できる。
		6週	５．平衡・不平衡線路と共用回路	平衡・不平衡線路および共用回路の動作について説明できる。
		7週	６．導波管の基礎	管内波長，遮断波長などの導波管の基本特性を説明できる。
		8週	７．導波管回路素子	方向性結合器やマジックＴ等の導波管回路素子の動作を説明できる。
	2ndQ
		9週	８．電波測定の基礎	電波計測法および，電波暗室や電波吸収体の基本的特性について説明できる。
		10週	９．開口面アンテナ （１）パラボラアンテナ	パラボラアンテナの基本特性について説明できる。
		11週	（２） 電磁ホーンアンテナ	電磁ホーンアンテナの基本特性について説明できる。
		12週	１０．アンテナの設計・試作と特性評価 （１）アンテナの設計	与えられた絶対利得と周波数などの諸条件からアンテナを設計でき，さらに試作したアンテナの絶対利得を電波暗室内で測定でき，かつ効率等のパラメータ評価ができる。
		13週	（２）アンテナの試作	〃
		14週	（３）アンテナの測定	〃
		15週	到達度試験	上記項目について学習した内容の理解度を確認する。
		16週	試験の解説と解答	到達度試験の解説と解答，本授業のまとめ，授業アンケート。

評価割合

	試験	発表	相互評価	態度	ポートフォリオ	その他	合計
総合評価割合	70	0	0	0	0	30	100
基礎的能力	50	0	0	0	0	20	70
専門的能力	10	0	0	0	0	5	15
分野横断的能力	10	0	0	0	0	5	15