生産システム工学特別実験(機械)

科目基礎情報

学校 秋田工業高等専門学校 開講年度 2017
授業科目 生産システム工学特別実験(機械)
科目番号 0016 科目区分 専門 / 必修
授業形態 実験・実習 単位の種別と単位数 : 2
開設学科 生産システム工学専攻 対象学年 専1
開設期 前期 週時間数 前期:6
教科書/教材 教科書:各教員配布プリント
担当教員 磯部 浩一,駒木根 隆士

到達目標

1. すべての実験について、内容を理解し正確に行うことができる。
2. 実験で得られたデータを整理し、解析する事ができる。
3. 実験方法、実験結果および考察した内容を、レポートにまとめ、提出することができる。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1手得した実験手法を他の実験に応用できる実験内容と操作の意味を説明できる実験内容が理解出来ない
評価項目2データ整理に工夫をこらし、 しっかりと解析できる実験データを整理し、解析する事ができる実験データを整理、解析できない
評価項目3実験結果と文献値を比較し、考察した結果をレポートに記述できる教員の要求レベルに合ったレポートを作成し、受理されるレポート作成およびお提出ができない

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
生産システム工学に関する専門的な実験を、機械系、電気情報系の専門分野の教員が分担して行い、将来さらに高度な専門的実験研究に進み得る能力を育成することを目標とする。
授業の進め方・方法:
実験形式で行う。機械系学生は電気情報系実験を,電気情報系学生は機械系実験を行う。
注意点:
配付資料を参考に,各自文献を調べ考察し,指示された期限内にレポートを提出すること。
教員毎にレポートの内容を100点満点で評価する。機械系教員の採点基準は,内容の理解度30点,実験に対する姿勢25点,考察25点,図表のできばえ20点をそれぞれ満点として評価する。電気情報系教員の採点基準は,体裁を50点,考察40点,取組姿勢10点をそれぞれ満点として評価する。
評価された教員ごとの採点結果から,平均値が60点以上を合格とする。

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 <機械系実験 >
特別実験に関するガイダンス(電気情報系学生)
特別実験の進め方と評価方法や実験室の使用での注意事項等を説明する。
2週 1.翼の圧力分布測定実験(1) 流れの中の物体に働く力とその測定原理が理解できる。実験装置の構成を理解できる。
3週 1.翼の圧力分布測定実験(2)
翼模型まわりの圧力分布を計測し,揚力を算出できる。得られた結果について考察する。
4週 2.材料の機械的特性と材料試験Ⅰ (1) 材料の機械的特性を調べるため、金属材料の引張試験を行い,試験方法と解析方法を理解する.
5週 2. 材料の機械的特性と材料試験Ⅰ (2) 動的な材料試験として回転軸のふれ回り実験を行い、危険速度の試験方法と解析方法を理解する。
6週 3.制御系のシミュレーション
(1)
システムの過渡特性を理解することができる。
7週 3. 制御系のシミュレーション
(2)
scilabを使ってモデルに基づくフィードバック制御のシミュレーションができる
8週 4-1.温度伝導率の測定 加熱した試料の温度測定を行い,積分(台形公式),二分法を用いて温度伝導率の導出ができる.
2ndQ
9週 4-2.熱伝導率の測定 細線加熱法による熱伝導率の測定技術を習得し,熱伝導方程式を用いて熱伝導率の導出ができる.
10週 5.機械要素実験(1) ねじの形状を決定する5要素,及びそれぞれの誤差について理解できる.
11週 5.機械要素実験(2) 平歯車の偏心誤差,ピッチ誤差等を算出でき,その値から等級を判別できる.
12週 6-1.金属組織の観察 金属組織の観察方法と組織の特性について理解出来る。
13週 6-2.硬さ試験 金属の硬さ試験の原理と硬さ特性について理解出来る。
14週 7.材料の機械的特性評価実験と材料力学実験(1) 材料の機械的特性とそれを調べる材料試験について理解する。
15週 7.材料の機械的特性評価実験と材料力学実験(2)、授業アンケート 材料力学の実験と理論の対比を行い、理論の使い方や有用性について理解する。
16週

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週

評価割合

内容の理解度姿勢考察図表の出来映えポートフォリオその他合計
総合評価割合3025252000100
基礎的能力100000010
専門的能力200000020
思考・推論・創造への適用力002500025
汎用的技能000200020
態度・嗜好性 (人間力)025000025