社会経済史

科目基礎情報

学校 秋田工業高等専門学校 開講年度 令和03年度 (2021年度)
授業科目 社会経済史
科目番号 0020 科目区分 一般 / 選択
授業形態 授業 単位の種別と単位数 学修単位: 2
開設学科 環境システム工学専攻 対象学年 専1
開設期 後期 週時間数 2
教科書/教材 参考書:渡辺尚『ラインの産業革命』東洋経済新報社、アダム・スミス『国富論 上』日本経済新聞出版社 / その他:自製プリントの配布
担当教員 長井 栄二,米澤 晋彦

到達目標

1.市場構造を歴史的に把握できる。
2.経済理論の論理を内在的に捉え、自ら表現できる。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1市場構造を史実に即して論述できる。市場の歴史の概要を説明できる。市場の歴史の概要を説明できない。
評価項目2テキストの論理構造を表現できる。テキストの概要を内在的に把握できる。テキストを内在的に把握できない。
評価項目3日本の産業革命について具体的に説明できる。日本の産業革命の概要を説明できる。日本の産業革命の概要を説明できない。

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
ドイツと日本における資本主義経済の成立に関する講義と、経済学の古典テキストの精読とを通じて、現代の社会経済現象を自ら主体的に理解するために必要な視角と論理力を身に付ける。
授業の進め方・方法:
講義形式(第1~8週)および輪読形式(第9~15週)。講義内容に関するレポート課題と、輪読会におけるレポート報告とを課す。レポート成績が合格点に達しない場合、レポートの再提出を求めることがある。
注意点:
合格点は60点である。レポート成績で評価する。課されたレポートに対応しない場合、単位取得は困難となるので、十分注意すること。
この科目は学修単位科目のため、事前・事後学習としてレポートないしオンラインテストを実施します。
授業を受ける前:輪読テキストの論理構成を示すペーパーを作成すること。
授業を受けた後:授業中に示された様々な事実や見解を論理的かつ相対的に捉え、論点を整理しておくこと。
自学自習時間:後期週4時間(合計60時間)

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
後期
3rdQ
1週 授業のガイダンス 授業の進め方と評価の仕方について説明する。
2週 Johann Gottfried Brügelmann (1750-1802) 起業の背景と起業家の行動について学ぶ。
3週 ブリューゲルマンの経営展開 企業経営の地域産業に対する影響について学ぶ。
4週 綿工業空間の出現 地域産業構造の再編について学ぶ。
5週 新たな経済圏の成立 経済空間の再編について学ぶ。
6週 日本の産業革命① 日本資本主義経済の成り立ちを学ぶ。
7週 日本の産業革命② 日本資本主義経済の成り立ちを学ぶ。
8週 論理把握の方法 レジュメの作成方法を学ぶ。
4thQ
9週 アダム・スミスの経済論① 『国富論』各章の論理構成と主旨がわかる。
10週 アダム・スミスの経済論② 『国富論』各章の論理構成と主旨がわかる。
11週 アダム・スミスの経済論③ 『国富論』各章の論理構成と主旨がわかる。
12週 アダム・スミスの経済論④ 『国富論』各章の論理構成と主旨がわかる。
13週 アダム・スミスの経済論⑤ 『国富論』各章の論理構成と主旨がわかる。
14週 アダム・スミスの経済論⑥ 『国富論』各章の論理構成と主旨がわかる。
15週 レポートの講評 レポートの講評、および授業アンケート
16週

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
基礎的能力人文・社会科学社会公民的分野人間の生涯における青年期の意義と自己形成の課題を理解し、これまでの哲学者や先人の考え方を手掛かりにして、自己の生き方および他者と共に生きていくことの重要性について考察できる。2後2,後3,後4,後5
自己が主体的に参画していく社会について、基本的人権や民主主義などの基本原理を理解し、基礎的な政治・法・経済のしくみを説明できる。2後2,後3,後4,後5
現代社会の考察現代社会の特質や課題に関する適切な主題を設定させ、資料を活用して探究し、その成果を論述したり討論したりするなどの活動を通して、世界の人々が協調し共存できる持続可能な社会の実現について人文・社会科学の観点から展望できる。2後8,後9,後10,後11,後12,後13,後14,後15
分野横断的能力汎用的技能汎用的技能汎用的技能他者とコミュニケーションをとるために日本語や特定の外国語で正しい文章を記述できる。3後8,後9,後10,後11,後12,後13,後14,後15
他者が話す日本語や特定の外国語の内容を把握できる。3後8,後9,後10,後11,後12,後13,後14,後15
日本語や特定の外国語で、会話の目標を理解して会話を成立させることができる。3後8,後9,後10,後11,後12,後13,後14,後15
円滑なコミュニケーションのための態度をとることができる(相づち、繰り返し、ボディーランゲージなど)。3後8,後9,後10,後11,後12,後13,後14,後15
他者の意見を聞き合意形成することができる。3後8,後9,後10,後11,後12,後13,後14,後15
合意形成のために会話を成立させることができる。3後8,後9,後10,後11,後12,後13,後14,後15
課題の解決は直感や常識にとらわれず、論理的な手順で考えなければならないことを知っている。3後8,後9,後10,後11,後12,後13,後14,後15
どのような過程で結論を導いたか思考の過程を他者に説明できる。3後8,後9,後10,後11,後12,後13,後14,後15
事実をもとに論理や考察を展開できる。3後8,後9,後10,後11,後12,後13,後14,後15
結論への過程の論理性を言葉、文章、図表などを用いて表現できる。2後8,後9,後10,後11,後12,後13,後14,後15
態度・志向性(人間力)態度・志向性態度・志向性周囲の状況と自身の立場に照らし、必要な行動をとることができる。3後8,後9,後10,後11,後12,後13,後14,後15
自らの考えで責任を持ってものごとに取り組むことができる。3後8,後9,後10,後11,後12,後13,後14,後15
目標の実現に向けて計画ができる。3後8,後9,後10,後11,後12,後13,後14,後15
目標の実現に向けて自らを律して行動できる。3後8,後9,後10,後11,後12,後13,後14,後15
日常の生活における時間管理、健康管理、金銭管理などができる。3後8,後9,後10,後11,後12,後13,後14,後15
社会の一員として、自らの行動、発言、役割を認識して行動できる。3後8,後9,後10,後11,後12,後13,後14,後15
法令やルールを遵守した行動をとれる。3後8,後9,後10,後11,後12,後13,後14,後15
他者のおかれている状況に配慮した行動がとれる。3後8,後9,後10,後11,後12,後13,後14,後15
企業が国内外で他社(他者)とどのような関係性の中で活動しているか説明できる。2後2,後3,後4,後5
企業人として活躍するために自身に必要な能力を考えることができる。2後2,後3,後4,後5,後8,後9,後10,後11,後12,後13,後14,後15
コミュニケーション能力や主体性等の「社会人として備えるべき能力」の必要性を認識している。3後8,後9,後10,後11,後12,後13,後14,後15

評価割合

レポート課題(講義内容)レポート(輪読会)合計
総合評価割合5050100
基礎的能力5050100