到達目標
地盤と環境との関わりの中で建設工事に伴う各種の障害,建設残土・廃棄物,土の浄化,環境計測など,地盤工学上の
問題が環境に及ぼす影響を認識するとともに課題解決のための基礎技術が分かるようになること。
ルーブリック
| 理想的な到達レベルの目安 | 標準的な到達レベルの目安 | 未到達レベルの目安 |
評価項目1 | 地盤と環境との関連,地盤の環境災害について説明できる。 | 地盤と環境との関連,地盤の環境災害について理解できる。 | 地盤と環境との関連,地盤の環境災害について理解できない。 |
評価項目2 | 廃棄物地盤の変形とその特徴が分かり,対策技術が説明できる。 | 廃棄物地盤の変形と特徴,さらに安定地盤になるまでのメカニズムが理解できる。 | 廃棄物地盤の変形と特徴,さらに安定地盤になるまでのメカニズムが理解できない。 |
評価項目3 | 人工化学物質に汚染された地盤の浄化対策や地下水保全のための人工涵養の工法,地下ダムの役割について説明できる。 | 人工化学物質に汚染された地盤の浄化作用能力や,地下水保全のための人工涵養および地下ダムの役割について理解できる。 | 人工化学物質に汚染された地盤の浄化作用能力や,地下水保全のための人工涵養および地下ダムの役割について理解できない。 |
学科の到達目標項目との関係
教育方法等
概要:
地盤と環境から生じる諸問題は相互に密接に関連し合い,かつこれらの現象に対する科学的解析のために幅広い学問分野の構築がはからている。本科目では主に人間行為による環境・周辺への影響の防止,とりわけ建設工事に伴う地盤変形・地盤の汚染・地下水汚染,さらに廃棄物の処理とリサイクルなど,問題の機構の把握と課題解決のための技術・手法を修得させる。
授業の進め方・方法:
講義形式で行う。試験結果が合格点に達しない場合は,再試験を行うことがある。
注意点:
自然により形成された地盤を対象としていることを念頭に学習することが重要である。
[評価方法]
合格点は60点である。試験70%,レポート30%として評価する。
授業計画
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週 |
授業内容 |
週ごとの到達目標 |
後期 |
3rdQ |
1週 |
授業のガイダンス |
授業の進め方と評価の仕方について説明する。
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2週 |
地盤と環境 |
環境と地盤工学の関連,地盤の環境要因について説明できる。
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3週 |
地盤の環境災害 |
建設工事に伴う地盤沈下・変状を理解できる。
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4週 |
地盤の環境災害 |
土砂災害の現状と発生要因,砂漠化と表土浸食の現状を理解できる。
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5週 |
地盤の環境災害 |
建設工事に伴う地下水汚染,地中の酸素濃度が分かる。
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6週 |
地盤の環境災害 |
建設残土の発生とその処理,用途が理解できる。
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7週 |
地盤の環境災害 |
人工化学物質による地盤および地下水汚染が分かる。
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8週 |
地盤の安定処理 |
土の固化の原理と安定処理工による対策工効果を評価できる。
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4thQ |
9週 |
地盤環境と廃棄物 |
海外の廃棄物事情と処理状況が把握できる。
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10週 |
地盤環境と廃棄物 |
廃棄物地盤による変形の要因とその特徴が理解できる。
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11週 |
地盤環境とリサイクル |
実際問題を例に環境負荷が少ない廃棄物のリサイクル方法が分かる。
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12週 |
地盤環境の保全 |
地盤環境に配慮した廃棄物の中間および最終処分方法が分かる。
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13週 |
地盤環境の保全 |
人工化学物質に汚染された地盤の浄化対策が理解できる。
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14週 |
地盤環境の保全 |
地下水保全のための人工涵養,地下貯留方法が分かる。
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15週 |
到達度試験(後期末) |
上記項目について学習した内容の理解度を授業の中で確認する。
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16週 |
試験の解説と解答 |
到達度試験の解説と解答,および授業アンケート。
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モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標
分類 | 分野 | 学習内容 | 学習内容の到達目標 | 到達レベル | 授業週 |
評価割合
| 試験 | レポート | 相互評価 | 態度 | ポートフォリオ | その他 | 合計 |
総合評価割合 | 70 | 30 | 0 | 0 | 0 | 0 | 100 |
基礎的能力 | 35 | 15 | 0 | 0 | 0 | 0 | 50 |
専門的能力 | 25 | 10 | 0 | 0 | 0 | 0 | 35 |
分野横断的能力 | 10 | 5 | 0 | 0 | 0 | 0 | 15 |