ドイツ語(4年)

科目基礎情報

学校 鶴岡工業高等専門学校 開講年度 平成24年度 (2012年度)
授業科目 ドイツ語(4年)
科目番号 0034 科目区分 一般 / 必修
授業形態 授業 単位の種別と単位数 履修単位: 2
開設学科 _一般科目 対象学年 4
開設期 通年 週時間数 2
教科書/教材 松崎/川村 他著「携帯&スマホでドイツ語」郁文堂
担当教員 窪田 眞治

到達目標

短い文章の音読の反復で、文章のリズム、文法構造、表現力を身につける。冠詞の格変化、人称代名詞の格変化、規則変化 動詞の現在人称変化は 100% 記憶する。形容詞の格変化語尾屈折は、法則の理解は求めるが、屈折そのものの記憶は求めない。また欧州社会に対する理解を深め、日本の社会との違い、日本の社会の特徴にも目を向ける。語学学習における情報カードの利用法を知る。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1冠詞の格変化を銘記し、使う事が出来る冠詞の格変化を、ヒントがあれば言えるヒントを与えられても冠詞の格変化を言えない
評価項目2人称代名詞の格変化をヒント無しで完全に覚えている人称代名詞の格変化を、ヒントをもらって言う事が出来る人称代名詞を把握していない
評価項目3規則変化動詞の現在人称変化、主な不規則変化動詞の現在人称変化を言える規則変化動詞の現在人称変化を言える規則変化動詞の現在人称変化を言えない

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
英文法の既習の知識を基盤に、ドイツ語の初級文法を身につける。受動態、関係文、接続法については5年生での学習とする。初級文法の修得の後、5年生では初歩ないし中級程度の報道文、また簡単な短い文学作品を読めるようになり、同時に西欧社会における社会関係、日本における社会関係の差異に着目出来るようにする。
授業の進め方・方法:
文法項目の順序に従って授業を進めるが、未習の文法事項も教科書の例文に出てきた場合は先取りして解説する。その時の主たるテーマではない文法項目も繰り返し扱う事によって後々文法構造の全体像を立体的に把握出来るようになるからである。毎回の授業につき、授業の最後に20人ずつ、前もって予告した内容の口頭暗唱試験を実施する。出来なければ出来るようになるまで毎回の授業で繰り返す。
参考書:中島悠爾・平尾浩三・朝倉巧著:改訂版 必携ドイツ文法総まとめ.白水社
注意点:
短期記憶が長期記憶になるのに約1時間かかることの意味を理解する。語学はスピードが重要で、相手が喋った単語の意味を1秒後に思い出すのでは遅い事、同じ情報が約24時間の間スムーズに神経細胞を流れるため、24時間後に復習するのが反応時間を短縮していくのに重要である事を理解し、家庭学習に生かす事が大切です。
初級文法の段階では、予習は求めません。復習をしっかりやること。
口頭での暗唱試験は1回2点満点とし、滞り無く言えれば2点、滞ったり、教員のヒント、手助けがあって出来た場合1点、ヒントがあっても出来なかった場合は0点。なお、口頭試験の結果に納得出来ない場合は何度でもやり直しを認めます。

中間試験1回、期末試験1回を授業時間内に実施し、2回合計で50%、口頭での暗唱試験、小テスト等で35%、レポートで15%を配分し、合計60%以上を合格とする。

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 ガイダンス、情報カードの使用法、ドイツ語のアルファベット、人称代名詞の1格
英語にない文字7個を覚え、それが綴りの中で使用されたときの発音が出来るようになる。
2週 平叙文の語順、規則変化動詞lernenの現在人称変化、名詞の性 主文の平叙文では、文頭から2番目のブロックに定形動詞を置くことを記憶する。規則変化動詞直説法の現在人称変化が、過去人称変化や接続法の人称変化の基礎になることを理解し、規則変化のパターンを暗唱出来るようになる。男性名詞、女性名詞、中性名詞があることを理解できるようになる。
3週 fahren、gehen, heißen 日常で頻出する基本的な不規則変化動詞の現在人称変化のパターンを理解し、不規則パターンの基本となる a→ä型のfahren、e→i型のgehen等の現在人称変化を記憶し、暗唱出来るようになる。
4週 主な疑問代名詞、疑問副詞 決定疑問文の語順と、疑問詞を用いる疑問文の語順を覚え、簡単な疑問文が作れるようになる。基本的な疑問代名詞と疑問副詞を覚え、適切に使えるようになる。
5週 名詞の格変化 英語の名詞の格変化や複数形の作り方とドイツ語を比較しながら、名詞の格変化の主なパターンを理解出来るようになる。
6週 名詞の格変化の辞書表記、冠詞と名詞の関係 名詞の格変化に連動させて定冠詞、不定冠詞の格変化を知り、暗唱出来るようになる。
7週 essen現在人称変化、不定代名詞man heißenの現在人称変化を思い出しながらessenの現在人称変化の特徴を理解し、暗唱出来るようになる。不定代名詞manは人称代名詞で反復すると何を指しているか定まってしまうがゆえに、manはmanのまま反復することを理解出来るようになる。
8週 sein, haben, werdenの現在人称変化 基本不規則変化動詞sein, haben, werdenの意義を知り、現在人称変化を暗唱できるようなる。
2ndQ
9週 定冠詞類の格変化( dieser, jener, welcher, jeder) ドイツ語の格変化語尾屈折の母音字はeのみであることを知り、それゆえ定冠詞類の格変化パターンが定冠詞そのものと少し異なることを理解出来るようになる。
10週 人称代名詞格変化、2格支配の前置詞、3格支配の前置詞、3格支配の前置詞前置詞 人称代名詞の格変化を暗唱出来るようになる。前置詞の機能が理解出来るようになる。
11週 4格支配の前置詞、3・4格支配の前置詞 前置詞の格支配の概念を理解し、実際の前置詞使用においては前置詞の格支配の正しさよりは適切な前置詞を選び取ることのほうが重要であることを理解出来るようになる。
12週 不定冠詞類(所有冠詞・否定冠詞) 不定冠詞の格変化パターンの応用の仕方を理解し、所有冠詞と人称代名詞の2格の違い、特に使用上の違いが理解出来るようになる。
13週 形容詞付加語用法の格変化 形容詞の格変化3パターンを冠詞類の格変化のパターンを元に理解出来るようになる。形容詞の格変化の暗記は出来るようにならなくても良い。
14週 形容詞の名詞化 形容詞が形容詞の格変化パターンを保って名詞に転用されることを理解し、主語を単純反復するのではなく、形容詞の名詞化で主語が反復されていくことを理解出来るようになる。
15週 前期のまとめと筆記試験 前期の授業内容のうち、最重要3項目の冠詞の格変化、人称代名詞の格変化、動詞の現在人称変化をおさらいし、筆記試験を実施する。
16週
後期
3rdQ
1週 指示代名詞der 指示代名詞と定冠詞の違いを理解出来るようになる。
2週 基数、序数、分数、時刻の表し方 基数、序数を覚え、時刻の表し方におけるドイツ語特有の表現を理解出来るようになる。
3週 並列の接続詞、keinとnichtの使い分け 否定表現の基本とkeinとnichtの使い分けの原則を理解し、nichtを置く位置が理解出来るようになる。
4週 従属接続詞、副詞的接続詞、関係代名詞der ドイツ語の副文の作り方、枠構造を理解し、関係代名詞の性・数が先行詞の性・数と一致し(つまり関係代名詞文の外で決まり)、関係代名詞の格は関係代名詞文の中で果たす役割で決まることを理解出来るようになる。
5週 関係副詞、zu不定詞句 副詞は時、場所、有り様を表す品詞であること、格を持たないことを理解し、関係副詞文の読解が出来るようになる。
6週 前置詞のzu不定詞支配、分離動詞 zu不定詞一般の作り方、用法に習熟し、分離動詞のzu不定詞の作り方が理解出来るようになる。
7週 非分離動詞 主な非分離前綴りの機能、非分離動詞の使い方を理解し、非分離前綴りが動詞以外でも使われていることを理解出来るようになる。
8週 話法の助動詞können, dürfen, mögen, müssen 話法の助動詞4つの用法を理解し、現在人称変化を暗唱出来るようになる。
4thQ
9週 話法の助動詞wollen, sollen, möchte 話法の助動詞2つの用法を理解し、現在人称変化を暗唱出来るようになる。またmögenの接続法Ⅱ式の定形mögenの現在人称変化を丸暗記することで、接続法の作り方の地ならしをしておく。
10週 werdenの一般動詞用法、未来助動詞用法 ドイツ語の未来助動詞がwollenではなくwerdenであることを理解し、未来時制を表現する方法として現在形を用いるやり方、werdenを用いるやり方を理解出来るようになる。
11週 動詞の過去形と過去人称変化、現在完了形の作り方 現在人称変化と過去人称変化の相違点に着目し、過去人称変化が出来るようになる。完了の助動詞としてseinとhabenがあることを知り、その使い分けを理解出来るようになる。
12週 現在完了と過去形の使い分け、英語の現在完了との違い 過去の表現としての現在完了形を理解し、英語と異なり、ドイツ語では明らかに過去を示す表現が現在完了形の分で使えることを理解出来るようになる。
13週 形容詞・副詞の比較表現、規則変化と不規則変化、同等比較、漸増表現 語尾が比較変化の語尾→格変化の語尾屈折の順になることを覚え、形容詞、副詞の比較変化を理解出来るようになる。
14週 再帰表現(再帰代名詞の格変化、再帰動詞の用法)非人称表現 主語が同一文中で主格以外で反復される際、再帰代名詞が使用されることを理解し、再帰動詞が辞書ではどう表記されるかを知る。お天気をあらわすes, 時刻を表すesなどを英語のitと対照して覚え、ドイツ語特有のes gibt 4格表現を使えるようになる。
15週 後期のまとめと筆記試験 前期第15回のほぼ単純反復になるが、最重要3項目の冠詞の格変化、人称代名詞の格変化、動詞の現在人称変化をおさらいし、筆記試験を実施する。
16週

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週

評価割合

試験発表相互評価態度ポートフォリオその他合計
総合評価割合503500015100
基礎的能力503500015100
専門的能力0000000
分野横断的能力0000000